マミーの怒りが爆発した2015年6月14日 1


先日、事務所で、双子の片割れアリア(10歳)がKIANをひっぱだいた。勉強しているところを邪魔をされ腹を立てたらしい。KIANはアリアにスパンクされたと、丁度通りかかったアリアの母親(Mae)に訴えた。Maeはけんかしちゃだめよと軽くたしなめただけだったが、アリアは、一言、”I have reason” とつぶやいた。

ちなみにMaeは海外出稼ぎの募集に応募するために、たまたま我が家に逗留しているのだが、元彼のボボイ(ジェーンの弟)は口もきかず、顔も合わせないようにしている。詳しい事情はわからないが、ジェーンはボボイとMaeの間にできた子供を4人とも預かり、双子はマニラ、下の男の子二人は農場に住まわせ面倒を見ている。なんのことはない、ジェーンと私が4人の子供の面倒を見ていることになる。ジェーンの私への言い訳は、双子はKIANの遊び相手になって面倒見てもらえるから、農場にいる二人の男の子は、将来、農場のCare Taker(管理人)として役に立つから、住まわしてやりたいというものだ。

したがって、私のアリアのつぶやきに対する反応は、”You have reason to spank Kian,but you have no more reason to stay in this house. ” だ。もちろん声には出さないが、後からジェーンにその話をしたら、あとからアリアに注意しておくとのことだった。親に見捨てられて、親戚に引き取られ、そこの秘蔵っ子(KIAN)をひっぱだいて、家から追い出される、三文小説のようだが、当のアリア本人は、案外堂々と我が家の一員であることを主張してはばからない。

もう一方の双子の片割れのアレクサは、KIANの遊び相手、勉強の相手、さらには空手道場やピアノのお稽古のの相手など、かいがいしく役割を果たしており、KIANもいつもアレクサ、アレクサと呼んで、頼りにしている。同じ双子でも大違いだ。

そしてもう一つの事件がおきた。最近なじみにしているはつはな亭で、双子とKIANの3人の子供とメード、全部で5人で、恒例のランチを取っており、この後は、ピアノのレッスンが続く予定だった。そして、私のまえに座ったアリアが、唐突に「ビアンカがダダ(私)のおでこはどこにあるのかと言っていた」と人を小ばかにする発言をしたのだ。今日のランチには欠席しているビアンカが、そんなことを前にも言っていたことがある。それを思い出したように、わざわざ私に告げるアリアの意図を計りかねた。

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子供達を引き連れてレストランの食事は週末の日課だ(左の二人が双子、中央のアテ・キムの右がビアンカ)

農場で暮らしていたビアンカを、今年の初めから、KIANのヤヤ(子守)代わりにマニラに住まわせているのだが、私の息子の将来の嫁として、親しく、娘のように接してきたつもりだった。しかし、親しくなるにつれて、人を小ばかにする発言をしたり、口答えをして言うことをきかなかったり、私のイメージする娘とは程遠いものになっていった。

ビアンカのおいたちについては、ブログ ビアンカの物語 2012年5月26日 参照。

ビアンカとアリアの共通点は、マミー(ジェーンの母親)やジェーンの前ではいい子を演じて、他では好きかってにやって、マミーやジェーンには、うまくつくろっているところだ。その夜、私のおでこに関するアリアの発言で、少なからず、不愉快な思いをしたと、ジェーンに伝えた。それをジェーンは早速、農場のマミーに伝え、マミーの怒りが爆発した。ジェーンがアリアを部屋につれてきて、頭を下げさせ、しばらくしてビアンカが涙を流しながら詫びに来た。部屋でKIANと遊んでいた私は、その時、ビアンカにまで危害が及ぶとは思っていなかったので、少々面食らって、返す言葉が無くて適当に濁した。

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息子からBalikbayan Boxが届いて、お菓子やカップヌードルを独り占めにして、さらに空箱で遊ぶKIAN

マミーの言い分は、私がゴメス家(ジェーンの実家)とかかわりを持って以来10数年、ゴメス家が、今こうしていられるのは、ひとえにダダ(私)のおかげだ。それをこともあろうに、おでこがどうのこうのと小馬鹿にするとなどとはもってのほか、この恩知らずが、ゴメス家に拾われる前の犬のような生活にもどりたいのかと、マミーに電話越しに怒鳴られたビアンカはぼろぼろと涙を流して詫びる以外になかったそうだ。

フィリピンには、Utang na Loob(恩義)という言葉がある。恩を受けた人に対しては、生涯尽くすという美しい習慣だ。親に見捨てられて、マミーとジェーンに育てられているこの二人が、恩人(マミー/ジェーン)の恩人(私)に対して、小馬鹿にした発言するなんて、許されるはずもない。そんな恩知らずは、ゴメス家の一員ではないから出て行け、とのマミーの罵声に、出て行けといわれてもいくところもない彼女にとっては、まさに地獄の閻魔様の声のように響いたことだろう。

フィリピンでは、まだまだ、人の道が生きていると、まさに感動ものだった。これで私の老後のフィリピン暮らしも安泰というものだ。


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One thought on “マミーの怒りが爆発した2015年6月14日

  • 赤堀正明

     私の子供の頃の親族関係が有るのが大変気に入っているのですが
    (但し、結婚する前迄)
     結婚して 一緒に生活して見ると、仕事も休まず上司からの受けもよく 頑張り屋だなと感心させられました しかし 第一に大事なのは、フィリピンの親族なのです。
     結婚3年今では、大きな声で反論されたり 蹴飛ばされたり(ケガをする程では無い)でも、今は一番大事な人なのです
     35歳も離れている女性と結婚するなど 犯罪だと言う方もいます
     数年後に迫った介護の事を考えると不安は有りますが、考えずに罪を犯し続けます。ケセラセラで行きます