Campbellリゾートは全室が海に面しており、なかなかの絶景だ。特に2階のベランダからの眺めはすばらしい。以前(1990年代の昔)は予約してそこに泊まったのだが、この日はすべて韓国勢に押さえられていた。
ビーチではときおり、果物やカニなどを売りに来るが、サバンビーチとは異なり、うっとうしいほどの物売りはいない。またリゾートのオープン・デッキのレストランで飲むビールは格別だ。
夜は15分歩いてサバンの繁華街に出かけていった。まずは夕食が、どのメニューも大体1食300~400ペソで高い。マニラの一般のレストランの2~3倍 程度はするようだ。泊まったリゾートでも倍はする。孤島のリゾートだから仕方が無いのだろう。ここで長期に生活するのでは食費がたまらない。ATMは見か けなかったが、両替商やWestern Union Bankはある。両替のレートはドルが43.1でマニラに比べて、1%程度の差だ。ちなみにWestern Union Bankはここで働くお姉さま方が国の家族への仕送りに利用するのだろう。
ここではディスコと名のついたところがいわゆるゴーゴー・クラブでマニラやアンヘレスと同じくビキニの女性がステージで踊って客の指名を待っている。客 の飲み物は65ペソ、レディズドリンクは聞き漏らしたが、バーファインは2,000ペソと、リーゾナブルだ。遅く行ったせいか、女の子の数は随分と少な かった。
早朝の海は格別だ。水も澄んでいる。干潮なのでリゾートの前の砂浜も広々としている。カニが盛んに活動しているのが見えた。以前はこの目の前の海にすばらしいさんご礁が広がっていたが、漁師の話によるとすべて死んでしまったそうだ。
朝の4時から小さなイカを釣ってきたという漁師が20匹ほど入った袋、1kg程度を100ペソで売っていた。お釣りが無いので2袋、買う羽目になったが 、カラマレス(イカのから揚げ)とアドボ(煮付け)にして朝食とした。漁師の話によると、一日500ペソで釣りに案内してくれるという。今度息子と来たと きに連れて行ってもらうことを約束した。
5時前にはマニラに着きたいので1時の船で帰ることにして、12時前にボートでサバンに向った。ボートについては浜に出ると、黙っていても向こうから声をかけてくるので迷うことは無い。この日は3人乗ったが全部で200ペソだった。
サバンに近づくと、その賑わいが海からも聞こえるようだ。リゾートやレストランが密集し、ダイバーを乗せたボートがひっきり無しに通過する。
1時のはずの船がやっとやってきたのは1時20分だった。どこかへ寄って韓国人の団体を乗せてきたらしい。その間はEddie’s Placeで食事をしながら時間をつぶした。ここなら、浜を一望できるので船を逃す心配はない。
バタンガスのターミナルで船を下りると、男達が寄って来てタクシー、タクシーと騒いでいる。マニラまで2000ペソだそうだ。バスターミナルがどこにある か知らないので、そのことを聞くと、バスが出るのは1時間後などと嘘をつく。彼らはタクシーの客を捕まえることだけに興味を持っており、客の質問にまとも に答える輩はいない。
歩いて数分、港の外に出ると何のことはない、目の前がバスターミナルだった。BSCやJAMのバスがたくさん止まっており、ひっきりなしにマニラに出発している。とてもきれいで清潔なバスで、約2時間走って、夕方5時にはマカティに到着することができた。