フィリピーノにもてる五つのこつ 2011年7月5日


 フィリピンに住んでいたらやっぱりフィリピン人好かれたい。皆に好かれて愛されれば、何かあっても皆が守ってくれて、安心だ。病気になったり、経済的に 困っても皆が助けてくれるだろう。日本では、あまり気にもしないことが、いやがられたり、きらわれたりする。逆に、どうでも良いと思っていることが、やけ に感謝されたりする。「うそはうそだから悪いこと」、「悪いことをしたら叱られるのは当たり前」「借りたものは返せ」、「うそは泥棒の始まり」などなど、 道徳教育でとことん仕込まれた日本での倫理・常識は日本においてきて、この際フィリピーノ流をしっかり身に着けよう。

CIMG4216s-2中庭の飾り物をおもちゃに遊ぶのが大好きなKIAN

1.マバゴとマバホ(香りと臭い)

フィリピーノはにおいに敏感だ。体臭と口臭をことのほか嫌う。だから、でがけに必ずシャワーを浴びて準備万端でお出ます。フィリピンで体臭や口臭を感じ させる人はまずお目にかからない。しかし、欧米やアラブ、あるいはインド人などと比べたら、はるかに清潔と思っていた日本人でもかなりの確立で臭う人はい る。特に老臭や口臭は避けがたい。老臭にはクエン酸を多く含む食べ物、梅干などが効果があるそうだ。また、パセリを常食する人に口臭はないという。ちなみ にタバコや酒で臭い人は多いが、何故かフィリピン人はこれさえも無い。フィリピーノが鼻の下を人差し指でこすったら、臭いという意思表示で、最大の侮辱の 表現だから、さっさとその場から離れ去ったほうが良い。もてるコツ、その一は「いつも清潔に、においは大敵」だ。

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ランドセルにミルクやおやつを背負って出かけるのが日課のKIAN

2.マバエット(優しい)

 理想の男性像はと聞くと、のまず最初に出てくるのが「優しい人」、だ。いつでも笑顔、怒っていても笑顔、遅れてきても笑顔、文句を言うときも笑顔、とにかく笑顔を絶やしてはいけない。仕事で部下に何かややこしいことを質問するとどうしても難しい顔になってしまうが、相手はそれを「怒っている」と受け止めて、構えてしまう。あるいは怖くなって、言い訳から始まって、まともな答えが返ってこない。そんな場面でも笑顔を交えて話せば、相手もリラックスして協力的になる。笑顔以外の表情はこの国ではいらないくらいだ。もてるこつ、その2は「いつも笑顔で優しく」だ。  

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水遊びが大好きなKIANはびしょびしょになりながら、鉢植えに水をやる。コンドミニアムの中庭をさまようKIAN

 3.人前で怒らない、叱らない、文句を言わない

  これはすでに誰でも知ってい る有名な話だが、仮に相手がミスをしたりしたとしても、もし他人がそばにいる場合は、決して怒ってはいけない、優しく注意するだけで十分。どうしても言っ ておきたいことがあったら、二人きりになったときに話す。それもなぜいけないかじっくり分かりやすく説明して、できれば話のはじめと終わりに相手をほめる 言葉を加える位の心構えが必要だ。人前で文句を言ったり叱っても、相手は周囲の目を気にして、屈辱感でいっぱいで、自分の言うことなど聞いていない。いか にこの場を離れるかあるいは自分に復讐するか位しか考えていない。日本では妻や子を人前で叱責するのは普通だが、フィリピンでそれをやったら、一巻のおし まいだ。恋人なら、もう二度と会うこともないだろう。もてるコツ、その3は「人前で怒らない、叱らない」だ。

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 スーパーへ買い物に行ったKIAN,レジをジッと見つめて、レジ係の動きを観察している

 4.ケチ(コリポット)らない

フィリピーノにとってけちは罪だ。あればあるなり、なければないなりに気前がよくなくてはいけない。自分だけよければ回りはどうでもよい、というような 自分勝手は許されない。たとえ自分が食べている最中に誰か知っている人が通りかかって、「食べませんか(カイン・カ・ナ)」という勧めるのが、それだ。喜びはみなと分かち合うのが、キリスト教え。あればあるだけ使い果たして分け与え、宵越しの金はもたない、明日は明日の風が吹く、これがフィリピン流だ。彼女や妻の友達、家族そして姻戚がやってきたら、大いに振舞ってやろう。彼らはどういうわけかいつも腹が減っているので、「ケチらずに、いつも食わせてやる」のが、もてるコツ、その4だ。

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日本食材店、「ちょっとストップ」では商品選びに余念がないく、たまたまいわせた大きな女の子にも声をかけている。

5.パサルボン(おみやげ)

  ジャパ行きさんがフィリピンへ戻るときは、ダンボールに大量の物資を詰め込んで帰る。それはすべて家族や姻戚、そして友達へのお土産(パサルボン)だ。 もし、お土産を買うことができなかったとすると、フィリピーノは故郷へ帰ることはしない。海外に渡航したり、旅行に行ったり、あるいは里帰りにお土産は必須で、それがないと、家族や姻戚にそっぽを向かれる。お土産の山を前に至福のひと時を家族で味わうのだ。だから、何かの機会があるごとに「お土産をやる」のが、もてるコツ、その5だ。

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 ゴミ箱など大きなものを持って歩くのが好きなKIAN、アバカ製の食べ物にかぶせる籠を見つけて離さない

  日本では釣った魚にえさをやらないと言うが、フィリピンでは、そうはいかない。つった魚にもえさをやらないと、すぐに逃げ出してしまう。バレンタイン、誕生日、結婚(恋愛)記念日そしてクリスマスの年4回は真っ赤なバラの花束をプレゼントすることは必須だ。そして毎日、「I love you」を10回はささやくのが愛する人への礼儀というものだ。これが、1から5までのもてるコツの凝縮なのだ。

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味噌汁やアイスクリームをスプーンを使って自分で食べられるようになったKIAN。自分でやるのがとてもうれしそうだ

 フィリピーノは決して遊びでセックスはしない、いつも真剣勝負だ。セックスは男と女(恋人あるいは夫婦)、家族そして社会を築く根幹だから気が入ってい る。だから、すぐに子供がほしいなどと言い出す。相手が同意したから、愛もないのにセックスした、「ただそれだけ」なんて理屈は通らない。言葉巧みに 誘って、愛がないのにセックスしたとしたら、それは強姦と同じだ。愛のないセックスなら、金で買えばよい。只でやったと喜んでいたら、あとで手痛いしっぺ 返しを食らって、只より高いものはないと痛感するだろう。

CIMG4389s-2CIMG4406s-2 コップに入れた水やお茶も自分で飲めるようになった。ジューサーを使ってニンジン・ジュース作りを手伝うKIAN

 

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