雑記帳 フィリピン人は、本当にバカ?


フィリピン人はバカだという人がたくさんいる。確かにやる事なす事その場限りで、先のことも考えず、計画性も何もないようだ。デパートの売り子も何の商品知識もないし、レジも長い行列ができていても平気、コンビにでも10人も店員がいるのにレジには長い列。しかも平気で口笛など吹いている。仕事もやらせても決して100%はやらず、何かやり残す。家に仕事に来ても、道具か材料を忘れて、やり直し。一日で終わるはずが3日かかる。思わず口の中で“バカ”と叫んでしまう。

しかしながら、それなりの会社でそれなりの地位にいる人は、なんとも頭が良くて知識も豊富。さらにハートもあって人格も高潔、おまけにお金持ち。日本では、見た事もないような人物がたくさんいる。有名大学出身のエリート学生を雇ってみると、その能力に舌を巻く。どうも2種類のフィリピン人がいるようだ。頭が悪くて金もない、一方は頭が良くてお金もある、おまけに顔も格好も良い人達。

日本では、どんな職業についていてもそれなりのプロであり、その対応はプロのそれを感じる。素人には真似のできない技をもっている。本人も自分の仕事には誇りを持っている。しかしながら、フィリピン人の巷で出会う人達、あるいは身近なメイドやドライバーなどには、その技を感じることができない。したがって“バカ“となるわけだ。

フィリピンで比較的下位の層を形成する人達は、常にジョブ(仕事)を得る事に汲々としている。私の夫はジョブレス(失業中)という話しをしょっちゅう耳にする。彼らは、例えジョブを手にしても常に失業の脅威にさらされている。フィリピンの雇用主は被雇用者を訓練し育てる事に熱心ではない。ビジネスが不調になるとすぐに首にして雇用調整をする。雇おうとすればいくらでも雇えるからだ。したがって、プロが育たない。転々と職を変える、あるいは変えざるを得ない彼らは、技術を磨く事ができないのでだ。特に某デパートの売り子は正社員はおらず、6ヶ月ごとに全員解雇してしまうそうだ(フィリピンでは6ヶ月以上雇うと正社員にしなければならないという法律がある)。

フィリピン人と個人的に付き合ってみると、頭の良い人も悪い人も色々だ。ただ、考え方や、習慣の相違から、彼らの行為を、つい頭が悪いためと考えがちだ。良く聞いてみると、向こうもこちらのやる事を頭が悪いためと思っているようだ。バカと相手を思うのは五分五分のようだが、お互い相手の習慣を良く理解して、バカバカと罵り合わないようにしたいものだ。

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