雑記帳 フィリピン人の仕事はなぜ遅い?


フィリピーノに何かやらせると、なぜかテキパキというよりヤキモキさせられることが多いようだ。なぜか一回で済まずに、やり直しやら、やり忘れが多く、1日で済むはずのものが2日も3日もかかる。また、役所に何か申請に行っても、行く度に新しい要求があって何度も何度も足を運ばされる。役所の場合は特別だとしても、一般的にとにかく遅い。1日で出来るとすれば1週間、1週間で出来るはずのものが1ヶ月、1ヶ月と思ったら1年といった具合だ。日本人が短気なのか、フィリピーノが、気が長いのか、さっさとやったほうが、気持ちがいいと思うのだが。

原因は色々あるのだろうが、起こるべき事を予測して事前に準備するという段取り、そして、他の人と情報を共有したり、協調してことにあたるコーディネーションの気質に問題があるような気がする。自分だけでことにあたり、他の人に聞いたり頼んだりしない、やってだめならその時初めて次の手を打つ。だから、遅くなる。実に時間がことを解決する社会だ。短気でいらいらタイプの人は根本から体質改善をしないとフィリピンでは生きていけないかもしれない。

しかしながら、逆に問題に直面したときの彼らの解決能力は目を見張るものがある。また、一人で器用に何でもこなして大変頼りになる。日本人は予測した事態がはずれるとパニックに陥ってしまい、怒ったり、うろたえたり、誰かを責めたり、誰彼となく頼りにしようとする、彼らは平然として慌てず、何とかしてしまうのだ。この国で生きていくためにはどちらが優れているかは、自明の理だと思う。

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