バプティスマル(洗礼式) 2008年6月24日


キリスト教徒が大半を占めるフィリピンでは、人生の最初のビッグイベントはバプティスマル(洗礼式)だ。世間への紹介を兼ねたバプティスマルでは両親の親戚、友人、等が集まり、両親の資金力に応じて盛大なパーティが行われる。バプティスマルの儀式により、クリスチャンとして認められる一方、不病息災と幸せな生涯を送ることができると信じられている。バプティスマルは原則として生後1年未満に行われるのだが、両親のパーティ資金の都合により、1歳を過ぎてから行われることもある。通常は節約のため、1歳の誕生日を兼ねて行われることが多いようだ。

洗礼というくらいだから本当に水をかける洗礼というくらいだから本当に水をかける

 フィリピン人は見栄っ張りで外国人が好きだから、知り合いに子供が生まれたとしたら、まずニノン/ニナン(God Farther/Mother)になってほしいと頼まれる。これを決して断ってはいけない。友人であるフィリピーノと家族としての絆を築くチャンスなのだ。ニノン・ニナンになると生涯、後見人として誕生日やクリスマスにはギフトをやり、そして就職の世話など、何かと面倒を見てやらなければならない。一方、その子供はあなたをファミリーの一員として一生忠誠を誓うのだ。したがって、両親は、出来るだけ力のある人、地元の有力者やお金のある外国人を依頼しようとする。ちなみに、かのマルコスは10万人の子供のニノンになったそうだ。

両親と牧師に囲まれて人生の第一歩を歩み始める

両親と牧師に囲まれて人生の第一歩を歩み始める

 ニノン・ニナンを頼まれたら、必ずしもバプティスマルに出席しなくてもいいのだが、最低500ペソ程度のお金を渡す必要がある。親しさの度合いにもよるが、日本人なら、最低1000ペソを渡す必要があるだろう。両親にとっては、これがパーティの費用をまかなう貴重な収入源にもなっているそうだ。このパーティ費用が賄えない貧困層の両親はマス・バプティスマルといって、教会で子供たちを集めてまとめてやってしまうこともあるそうだ。こうして、フィリピーノはたくさんのニノン・ニナンに見守られて人生の第一歩を踏み出すのだ。

パーティとなるとケーキは欠かせない

パーティとなるとケーキは欠かせない

先日友人の子供のバプティスマルに招待された。教会で行なわれたバプティスマルの参加者は20人程度と意外と少数だったが、パーティではなぜか式よりもはるかに沢山の人がいた。一緒に出席したフィリピン人に聞いたら、当然とのことだった。フィリピーノもなかなかちゃっかりした人が多いようだ。

客には食事を振舞うのは当然だ

客には食事を振舞うのは当然だ

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