バタンガス取材 2010年5月13日


 最近退職され、これからはプロカメラマンとして人生の後半をフィリピンで過ごそうとされている某大手電気会社出身の退職者を案内してマニラの南、バタン ガスの観光名所タガイタイそしてアニラオを案内した。タガイタイは言わずもがなの、マニラから1時間近傍のタアル火口湖の絶景を望む観光名所、あるいは別 荘地帯だ。タアル・ビスタ・ホテルの展望台はかつては自由に出入りできたのだが、現在はホテル宿泊者専用の展望台となっている。しかし、持ち前の図図しさ を発揮して、ホテルのレセプション、レストランを通り抜けて展望台へと向うと、退職者は眼前に広がる絶景に感激していた。

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    次に訪問したのがタガイタイの目玉、マホガニー・マーケットだ。タガイタイは果物、花木、牛肉などが名物だが、丁度パイナップルのシーズンで、大きいもの で3個、100ペソ、中位で4個、100ペソで、ジューシーで感激的においしい完熟パイナップルが買える。我が農場でも育ててみたいと、苗を一つ5ペソ、 100本を、付近のパイナップル畑で買い求めた。いつの日か農場でも、もぎたて完熟パイナップルを味わうことが出来ることを願って。

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タガイタイを過ぎてバラヤン湾の海岸線に出ると、刃物やさんが目立つ。これもバタンガスの名物だ。日本では禁止されている飛び出しナイフやバタフライナイフが数百円で買える。子供のおもちゃにと買い求めたが日本に持ち込むことが可能かどうかわからない。(子供と言っても30歳を超えているので果たして喜んでもらえるかも疑問だが)

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 一旦バタンガス湾に出て、再度バラヤン湾に戻ると、そこはアニラオのビーチリゾートで30軒ほどのリゾートが建ち並んでいる。前回はイーグルポイントから 乗船してマリカバン島のセボック・ビーチへの入場料を取られたので、今回はアニラオ半島の根元の港から乗船して倹約することにした。ちなみにボート代は往 復で2500ペソ。1990年代は1000ペソ程度で半日使えたので、随分値上がりしたものだ。ボートは10人以上乗れそうな大きなもので、多少の波にも びくともしない。ここからはミンドロ島のプエルト・ガレラ方面に行く中型のボートも並んでいた。

CIMG0070s-1 島について上陸しようとしたら、係りに人が駆けつけてきて、ここはイーグルポイント専用のプライベート・ビーチだから、リゾートでチェックインしてから 上陸せよという。さらに他のビーチでもすべて入場料が必要だという。そもそも写真を撮りに来ただけなので、船から写真を撮って早々に引き上げることにし た。随分とせちがらくなったものだ。

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 アニラオの港付近でも水は充分にきれいだ。地元に人がいかだに乗って海水浴を楽しんでいた。また、この付近のジープニーは往年の、ハデハデジープでフィリピンらしくて趣がある。カメラマンにとっては被写体に事欠かない。

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 さらに退職者を喜ばしたのがサンタ・テレシタという街でフィエスタ(お祭り)に遭遇したことだ。道路の上にある飾りは何だろうという質問から、途中下車し て、街の様子を伺った。ダンスの衣装を着た女の子達を見つけてカメラを向ける。そしてしばらくすると彼らのパフォーマンスが始まったのだ。ブラスバンドの 演奏をバックに稚拙だが元気で若々しいダンスを30分ほど見学させてもらった。

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さらに選挙応援のパレードによる渋滞などを経て、マニラに戻った時は午後7時を回っていた。約11時間の行程だったが、新進カメラマンの退職者にとって は、見るもの何もかもが新鮮で感激的だったと感謝していた。なお、左の写真は1960年ごろに建てられたスペイン風の民家、右の写真は、客が後ろ向きにも 座れる4シーターの珍しいトライシクル。

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