ドテルテ候補が新大統領に当選 2016年5月10日


5月9日行われた統一選挙の投票は、即日開票が行われ、夜のテレビでは早くもドテルテ候補の大統領当選確実との報が流れていた。開票結果の途中経過では、事前の支持率調査と全く同じで、ドテルテ候補は圧倒的な優勢を誇り、いよいよドテルテ大統領が実現することになった。一方、アキノ路線を踏襲するロハス候補とポー候補は、アキノ大統領が投票直前に候補者を一本化するよう働きかけたとおり、二人を合わせれば、ドテルテを辛うじて上回る票となっている。しかし、政財界はダーティハリーを標榜するドテルテ候補に大統領としての資格があるのか、疑問ないし反発しているので、このまますんなり政権交代が実現するかどうかは予断を許さない。

CIMG6127

開票結果を速報するABS-CBNのキャスター

CIMG6117

事前の支持率調査に比べて、ビナイ候補の票がドテルテ候補に流れているようだ(午後10時の集計)

CIMG6129

約40%の票を集めて独走するドテルテ候補CIMG6130

事前の調査どおり20%強の票を集めているロハス候補

CIMG6132

やはり20%強の票を集めたが選挙戦開幕当時の勢いは復活しなかったポー候補

CIMG6133

選挙戦終盤、失速して15%弱の得票率にとどまっているビナイ候補

CIMG6134

予測どおり一桁の得票率に終わったサンチャゴ候補

CIMG6178

翌、10日、順調に票をのばし、支持者に囲まれながら、高らかに勝利宣言を行うドテルテ候補

一方、副大統領はマルコス候補と与党公認のロブレド候補の一騎打ちとなっている。9日夜の時点ではマルコス候補が僅差で首位となっていたが、10日の朝では同じく僅差でロブレド候補が首位に立っていた。副大統領選は最後まで予断を許さない状況だ。政界の異端児のドテルテ候補については、現政権も懸念を示し、ドテルテ降ろしののろしを 上げている。しかし、ボンボン・マルコスが副大統領に地位にあったのでは、かつてアロヨ大統領がそうであったように、ドテルテ降ろしは、返って宿敵マルコ ス政権の復活の手助けをしてしまうことになりかねない(アロヨ副大統領は、2001年、エストラーダ大統領をエドサ革命2で大統領の座から引きずり降ろ し、自らが大統領に就任し、以降、2010年、ノイノイ・アキノが政権につくまで、腐敗政治を続けた)。その点、現政権よりのロブレド候補が副大統領になれば、ドテ ルテ失脚というシナリオにおける切り札に使うことができて、大統領選の行方以上に重要な役割を担うことになる。CIMG6150

上位二人マルコスとロブレドは僅差で争っている

その他の下院議員、知事、市長、などの得票数はまだ公表されていないが、上院議員の目玉、ボクシング界の国民的英雄 マニー・パッキャオは、第9位で当選圏だ。6階級制覇をなしとげたパッキャオだが、下院議員、上院議員、そして副大統領、その先の大統領の10階級制覇を果たして目指しているのだろうか。

CIMG6145

上院議員選(12名枠)第9位で当選圏内はボクシング界の国民的英雄、マニー・パッキャオだ

 

Leave a comment

Your email address will not be published.