タガイタイのSMDCプロジェクト視察 2011年3月20日


 あの、SMデパートチェーンの子会社のSMDC(SM Development Corporation)がマニラ一体に手がけているコンドミニアム・プロジェクトのひとつ、タガイタイーWINDの現場を訪問した、というよりゲストをタガイタイに案内するついでに建設工事が開始されたWINDのモデルルームを訪問した。ちなみにタガイタイは風が強く、そのため、WINDと命名されたものと思うが、この風が住み易いのか住みにくいのか、見極める必要があるだろう。CIMG1829s-2  CIMG1825s-2 

かつてSMデパートがメトロマニラにじゅうたん爆撃のように出店したのと同様、マニラの主要地域に大型のコンドミニアムの建設に取り組んでいる。総戸数は数万戸に達するものと推定され、MakatiJAZZをはじめ、SMモール・オブ・エイシアの脇のSEA、スーカットのFIELD、マンダルヨン・ボニーのLIGHT、などなど10箇所以上が売り出されている。

 タガイタイのWINDは、メイン通りのタアル湖とは反対側に広大な敷地を準備し、長いこと造成中だった。今回覗いてみたら、すでに第1棟が2階まで出来ていて、モデルルームがオープンしていた。SMDCのプロジェクトは25m2程度をユニットとして、それ二つつないで50M2程度のユニットにするなど、きわめてシンプルな設計だ。価格はプレ・セール(未完成のものを先行して購入するもの)で250万ペソ程度、平米10万ペソだが、中間層が何とか手が届く範囲に価格を設定しており、昨今の超高額コンドミニアムとは一線を画しているようだ。しかし、このような小型の住まいに住むようになると、核家族化が加速され、フィリピンのよさである強い家族の絆が壊れ、日本が歩んでいるような方向に進むのではないかと危惧される。CIMG1828s-2 CIMG1830s-2

WINDの視察の後は、定番のタアル・ビスタ・ホテルの展望台へ向かった。この日、タアル湖はかすんでいてよく見えなかったが、右奥に何か店がたくさん出ているので覗いてみると、そこには家庭で作ったと見える手作りのお土産がたくさんおいてあった。手作り石鹸も色々あって、ひとつ50ペソくらいで買い求めた。そろそろランチタイムだったが、ホテルのビュッフェの豪華な食事は遠慮して、ローカルのレストランに行くことにした。しかし、ここのレストランも観光ブームのせいかほとんど満員だった。CIMG1831s-2 CIMG1833s-2 CIMG1834s-2 CIMG1835s-2  

 次も定番のマホガニー・マーケット。地元の果物や野菜、それに牛肉が名物だ。特にパイナップルの収穫のシーズンとあって、山のように積まれていた。大が3個、中が4個、小が5個でで100ペソとマニラの半分程度の値段だ。それに完熟もぎたてのパイナップルは格別の味がする。この日、私は小5個100ペソを、6個にまけさせ、300ペソで18個買い求めた。それに大根が1kg、35ペソを3kgで100ペソで買った。パイナップルはバナナ、マンゴと並ぶ三大熱帯果実で血液さらさら効果など注目の果物だ。一方の大根はフィリピンでもシネガンなど大変役に立つ野菜で、フィリピンの大根は小さいので、20本程度あった。CIMG1891s-2 CIMG1890s-2

 次が今回のもうひとつの目玉、トロトロ・レストランでの食事だ。ローカルを味わいたいとのゲストの希望で、マホガニー・マーケット内のレストラン街を覗いてみた。レストランといっても出来合いの料理を屋外の席で食べるもので、料理の種類はあまりない。しかし、これがフィリピン庶民の食べ方だ。

 しかし、ここはある程度観光地化していて、客はほとんどマニラから来たフィリピン人だ。だから若干高くて、3人でビールなども入れて、700ペソほどだった。タガイタイのフィリピン料理の名物はブラルーという牛の骨と筋肉を煮込んだスープで、クリスピー・パタやチキンのから揚げと並んでフィリピーノの大好物だ。確かにおいしいそうだが、糖尿病の私には食べすぎが怖い。しかし、案外野菜もたくさん入っていてゲストには好評だった。CIMG1841s-2 CIMG1836s-2

 

 最後に、マホガニーマーケットのすぐ近く、ロビンソンが手がけるコンドミニアム(ウエリントン・コートヤード)に寄ってみた。ここは即入居可能なユニットもあるが、少々中に入っていて、タアル湖の景色も見えず、SMWINDと比べて、食指が動きにくい。価格は平米6~7万ペソで、割安だが、設備や間取りはいかにも一昔前のつくりで見劣りする。しかし、実を取るという人にはお買い得なコンドミニアムといえるだろう。CIMG1848s-2

 

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