サリサリ・ストアの思いがけない効用 2014年9月28日


フィリピンはサリサリ(何でもあり)とハロハロ(ごちゃ混ぜ)の文化といわれるくらい、フィリピン人にとってサリサリ(ストアー)は、なくてはならない庶民の味方だ。サリサリの売りは、日常生活に必要なもの、特に食品は何でもそろっていること。しかも、その日暮しの庶民が買えるように、最小単位でばら売りする。その最たるものが、タバコの一本売り、そして携帯のロードをペソ単位でチャージすることだ。さらに、24時間営業のサリサリもあり、まさにコンビニエント・ストアーの元祖的存在だ。

サリサリと並んで庶民の味方となっているのが、トロトロ(レストラン)で、フィリピン人好みの食事を格安で提供している。ちなみに、トロトロとは指し示すという意味で、並べられたおかずを指でさして買うことから、この名前がついている。

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我が家のあるプライム・シティ・コンドミニアムの前のセント・ポール通りに出てみると、左右100mくらいの間に、約10軒のサリサリとトロトロがあり、どこも繁盛している。目の前がPhinesという24時間営業のパン屋さん兼サリサリ、その右は、サリサリ兼トロトロで、いつも人であふれている。ここの看板娘は双子のオカマで、カメラを向けると恥ずかしがって店の奥に逃げ込んでしまった。

セント・ポール通りを右に行くと、いくつかのトロトロに先に24時間営業のサリサリがある。店員はビコール出身だが、一度、農場のあるタバコの市街地でばったり出会って、こちらに微笑みかけてきた。数秒後、それが件のサリサリの店員とわかって、微笑を返すことができた。

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私は、毎日最低5回は、このサリサリに足を運ぶ。目的はタバコの一本買いだ。箱で買うと、つい吸いすぎて、喉が痛む。そこで、禁煙ではなくて節煙のために、タバコを箱で買うことはやめた。事務所で仕事をしていて、タバコが吸いたくなったら、サリサリまで行ってタバコを一本買って、吸う。そうなると、なかなか本数が行かない。一日、2~3本でおさまることさえある。ちなみにタバコ一本の値段は4~5ペソ(10円強)で、一昔前に比べて倍くらいに値上がりしている。

小銭がないので、10本入りの箱を35ペソ(80円)で買い求めたら、店の子が、「今日は威勢がいいのね」という顔をして、目を丸くしていた。てっきり私がタバコを箱で買えない、困窮日本人かなにかとでも思っているらしい。フィリピン人は弱いもの、困っている人の味方だから、返って親しみを覚えているらしい。

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ご他聞にもれず、糖尿病の予備軍の私の課題は、食事と運動だ。おかずは魚中心、毎日納豆を欠かさず、ご飯控えめの腹七分、それは、ほぼ達成している。一方、運動のほうは、ジムもトライしたが、ベルトの上をひたすら歩くような無機質な行動は耐え難く、三日坊主だった。かといって、散歩するにはマニラの町は環境がよろしくない。最近、なにか足の衰えを感じて、このままではいかんと思い悩んでいた。

しかし、タバコの一本買いの習慣が、思わぬ効用があることに気がついた。

私の部屋は3階にあるが、ビールを飲んで、タバコが吸いたくなると、わざわざサリサリまでタ バコを買いに行かなければならない。階段を下りて、セントポール通りに出て、サリサリまで、約250m、往復、約500mの道のりだ。それを一日、5回やっ たとすると、2.5km、約30分、4000歩くらい歩いていることになる。これに、仕事で出かけたときの歩数も加えると一日5000歩はくだらない。1万歩までは達しないものの、50%とは、まんざらでもない。

タバコが増えるのは健康に良くないが、それによって運動量が増すというプラスの効用もあることになる。まさに、株の信用取引のようなリスクヘッジになるというわけだ。

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