クッキーはコロナ公害なのか 2020年10月5日


10月1日からさらに一ヶ月間の首都圏の封鎖(GCQ)の延長が決定した。3月15日以来、ついに7ヶ月目に突入したわけだ。高齢者と子供の外出禁止も継続していて、私と子供達は自宅軟禁ノイローゼにかかりはじめている。一方、外国人の入国は、日本と同様、若干緩和の方向にあるようで、全容は不明だが、SRRV保持者については、至急に入国の必要性があり、かつDFA(外務省)の推薦があれば、入国可能という通知がPRAから発行された。添付PRA通知参照。PRAに申し込めばDOT(観光省)経由でDFA(外務省)に申し入れてくれるそうだ。この措置は、特にSRRVに限ったことはないようで、緊急な入国のニーズをDFA(外務省)がOKすれば、手持ちのビザないし新規に短期ビザが発行されるようだ。添付比大使館情報参照。

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オンライ授業中にクッキーが三輪車で部屋の中を走り回るのでキアンとしては、たまったものではない。傍らで電話をしているママ・ジェーンはそしらぬ顔をしている。

この長期自宅軟禁でもっとも被害を受けているのがクッキーだ。3歳になってやんちゃ盛りになったとたんに外界との接触を絶たれ、幼稚園で友達と遊ぶことも先生からお勉強を教わるなど、社会教育の第一歩を踏み出すことが出来ないでいる。そのため、持ち前のやんちゃのみが先行して、周囲に喧騒と苛立ちの公害を撒き散らしている。その被害をまともに食らっているのがキアン、そして私だ。

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オンライレッスン中のキアンの傍らでちょっかいを出すクッキー。ママ・ジェーンが電話を使うために傍にいるので、キアンもあからさまにクッキーを追っ払うこともできない。

キアンのオンラインスクールが始まっのでクッキーの唯一の遊び相手が、平日の午前中はいなくなってしまった。学校なんだから邪魔しちゃ行けないよと言い聞かせても、ママ・ジェーンは、いつもオフィスにいるわけではないし、ヤヤ達もクッキーのお守りをしているわけにはいかない。結局、クッキーは事務所を遊び場にするしかない。私にとっても午前中は書類やブログ作成の大事な仕事時間だ。そうなるとクッキーは三輪車やスクーターで事務所内を走り回ってうるさいことこの上ない。さらに大声で歌を唄ったり、キアンも私も気が狂いそうになる。

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週に2度メイ先生のオンライン・レッスンを受けるクッキー。傍らのキアンがシステムの保守係だ。クッキーの態度の悪さはいうまでもないが、それなりにレッスンを楽しんではいるようだ。

おとなしいのはアイ・パッドを使っているときだけなのだが、ママジェーンのしつけの観点から、過度の使用を制限して、しょっちゅう電池が空で使えないように仕組んでいる。充電器を買ってやろうとしても、ママ・ジェーンは自分のアイフォンと共通にして、あえて不自由にしているので、不要だと断られた。口で言ってもきかないので、物理的にコントロールしようという魂胆だ。

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アイパッドを使っているときだけはいい子にしているクッキーだ。

三輪車やスクーターは本来、外で使うもののはずなのだが、そとは暑いからと室内で使うよう指導しているらしい。アイ・パッドもスクーターも、我々の騒音被害には目もくれないルールだ。かと言ってクッキーの入室を禁止したりクッキーを叱りつけても、ますます反抗してうるさくなるだけなので、強攻策を取ることもできない。そもそもコロナの外出禁止で一番可哀想なのはクッキーなのだ。そのために編み出したのが、耳栓だ。これさえあれば騒音に耳をふさいで自分の世界にとじこむことが出来る。

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騒音に弱い私にとって強い見方。かつては空港で500円もしたが、今は100円ショップの定番商品だ。

午後からは、キアンの算数レッスン、レゴの組み立てなどの時間だ。算数の時間は私が先生で、レゴの時間はキアンが先生だ。クッキーに取っては、私とキアンが親しげにしているので自分も仲間に入りたいので、色々ちょっかいを出してくる。この時は騒音だけではなくて、当方にとっては物理的な邪魔立てになる。いくら注意しても、やることはないから執拗に繰り返して、叱りつけることになるのだが、やはり効果はない。

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ポケモン・カードのコレクションに夢中になっていたキアンだが、ポケモン・トレッタとかいうのがレアものだとか大騒ぎをしている。

さらに、キアンの宝物のポケモン・トレッタを買ってやったら、クッキーはわけもわからず、それを欲しがる。キアンが拒否すると目一杯の泣き声で、大騒ぎになって、もはや事務所にいることは不可能になる。一方、クッキーに買い与えられた三輪車やスクーターをキアンが使うと、大声で非難する。仕方なく、キアンに譲るように説得するのだが、キアンとしては、クッキーが憎らしくてしかたがない。しかし、そんな態度をママ・ジェーンの前で見せると、ママ・ジェーンの罵声がキアンに浴びせられ、事務所は騒然となって、私は自分の部屋に逃げ込むしかなくなる。

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パパカーネルの週一の訪問では、彼を独り占めしようと、キアンとのチェスを止めさせて粘土細工に付き合わせる。国家警察の幹部も子供の前ではかたなしだ。

模造品のレゴにはキアンが目もくれないので、耳栓で周囲を遮断して一人でレゴの組み立てに熱中をしていると、クッキーがちょっかいを出してくる。ほとんど聞こえないので、知らん顔をしていると、スタンドの電気を消したり、テーブルを足で蹴ったり、いかに邪魔をしたら効果的か、良くわかっている。丁度、模造品のレゴが最終段階で組み終わった途端にあちこち壊れて、苛立ちの頂点にあったときで、爆発寸前だった。こうなると私が事務所でレゴをすることは、かえって脳を痛めかねないので、自分の部屋を模様替えして、小さなレゴ専用作業スペースを作ることにした。

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クッキーの水をかけて携帯をぶっ壊すという復習宣言に恐れをなして、防水ケースを買って携帯をしまうようにした。

しかし、そこで作業を始めると、早速クッキーが目を輝かせて入ってきて、同じことになってしまった。キアンの後をついて回るしかやることがないクッキーだから当然のことではある。ここにはドアがあるので鍵をかければ入ってこれないのだが、まだ3歳のクッキーの立場に立ってみると、それはあまりにも残酷だという気がして実行できない。ママ・ジェーンもそれは止めてくれと言う。子供の頃、近所の家でそれをやられて大いに傷ついたことがあるそうだ。原因は、その家の子もいつも張り倒していたためだそうで、クッキーは自分と瓜二つだから、可哀想だと、勝手なことを言っている。

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部屋の鏡台を利用してレゴの作業スペースを確保したのだが、そこもクッキーに占領されてしまった。

結局、舞台は事務所から私の部屋に移っただけになってしまった。それで、キアンにレゴを任せて、耳栓をしながらテレビで字幕映画を見ていると、クッキーが耳元で大声で怒鳴った。これにはたまらず堪忍袋の緒が切れて、クッキーの手を引いて、階下のママ・ジェーンの部屋に連れて行った。こんなとき、クッキーは素直についてくるので、確信犯でないのかという気がする。

周囲の迷惑など気にせず、思いどおりに行けば、ご機嫌のクッキーだ。

クッキーの公害は、ますます度を増すばかりだが、クッキー語録ともいえる名言に一同が盛り上がっている。曰く、ヤヤに対して「私のことを愛している?愛しているなら、私をおんぶして、階段を10回上り下りして証明して頂戴」。3歳児の発想というより、思春期の性悪女の言い草だ。さらに「ダダ(私のこと)はBack pain(腰痛)とUTI(Urinal Tracking Infection、尿道炎)だから、家から追い出して介護施設へ送り込んだほうがいいんじゃないの」。人を馬鹿にするのも甚だしいが、因みにUTIは最近自分が患った病気だ。最近、私が煙たがって相手にしないことを大分恨みにに思っているようだ。

キアンの赤ん坊の頃を髣髴とさせる黄色と青の手押し三輪車にご機嫌のココ

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