1989年来の古いフィリピン人の友人に会うために、マカティ、グリーンベルトのイタリアネスで朝食を取った。イタリアネスはグリーンベルト2、パセオデロハス通りに近い端にあるが、なかなかの人気イタリア料理店だ。この人と会うときはいつもここと決まっている。それは屋外の席でタバコが吸えるからだ。彼は葉巻をいつも手から離さない。グリーンベルトといえばマカティのど真ん中にありながら、ゆったりとくつろげてすばらしいところなのだが、すべてが高級でお値段が少々高く、つい足が遠のいてしまう。
グリーンベルト3の池がある付近がグリーンベルトの中心だが、イタリアネスはそこからマカティアベニューとは反対側、西へ250mほど行ったところにあり、パセオデロハス沿いにあるマクドナルドのすぐ裏だ。
様々な嗜好を凝らしたお店が並ぶレストラン街を抜け、その終点がイタリアネスだ。朝の10時だというのにそこそこの客がいる。イタアリネスはほとんどの有名モールに出店しているが、その人気の秘密は、注文した料理についてくるホームメイドのおいしいパンが食べ放題のためだ。このブログの第一回目、イメルダ・マルコスと遭遇したのもモール・オブ・エイシアのイタリアネスだった。
私の20年来の知己は、最近大手会計会社の社長を引退し、悠々自適の生活をしているらしい。私より10歳年下だが、私が生涯で尊敬する5人の中の一人とも言える人物だ。1990年代の駐在員時代、毎週一回、ありとあらゆることの相談に乗って貰っていた知恵袋そして百科事典だ。どんなことでも的確なアドバイスを瞬時にくれる、なんとも頼もしい天才といえる人物で、もともと会計士(CPA)だから、会社の経理や運営については誰よりも詳しい。これからも本当に困ったときは相談に乗ってもらうつもりだが、フィリピンにおける生涯の師と仰いでいる人だ。
イタリアネスの食事は朝食でも300~400ペソで、庶民には少々きつい価格だが、いかにも食欲をそそる。たまのデートで振舞うのは良いが毎日というわけにはいかないだろう。 夕食のメニューも食欲をそそる料理が並んでいる。しかし、値段はいずれも一皿400ペソ以上で、ちょっと食欲を減退させる。