マカティ市の北のはずれ、ジュピターからマカティ・アベニューにかけた一帯はマカティ市随一の繁華街だ。この界隈は最近、韓国勢が優勢で日本食は「新宿ラーメン」、カラオケは「ナポレオン」と「大好き」くらいしか見当たらないが、この一角にユニークなアラブ料理の店がある。マカティ・アベニューを北に進みブエンディア通りとそして、ジュピター通りを過ぎて右に斜めに入る道がブルゴス通りで、ゴーゴークラブが20軒ほど建ち並ぶ花街として有名だ。
ブルゴス通り、シタデル・インの前、マカティ・パラス・ホテルの少し手前の道を左に入るとすぐに、ZIGGURATの看板が見える。テラスにも客席を置いてあるのですぐにわかる。こぎれいといった感じの店ではないが、なにかアラブの雰囲気がある。ちなみにZIGGURATとはアラビア語でピラミッドのような聖地のことを指す。
中に入ると少し高くなったところに靴を脱いで上がるようになっており、たくさんのクッションで和室のようにくつろぐことが出来る。座布団に座って、壁に寄りかかってする食事を懐かしく思った。 同行したPASCOのスタッフにとっては床に座って食事を取るというのは始めての経験だ。日本も昔はこんな風にちゃぶ台で食事を取ったものだと説明すると、いたく感心していた。装飾はいかにもアラブ風で壁にはアラビア文字の飾りや、ペルシャ絨毯、さらにはコーランまで置いてあった。
メニューを頼むと新聞を持ってきた。新聞でなくメニューをくれというとこれがメニューだと言う。確かに良く見ると料理の写真や説明が新聞記事のように書いてある。もちろんカレーが中心だが、懐かしいチッキンテッカ、カバブなどのバーベキューそしてサラダなど種類は豊富、ライスもヨルダン風、アラブ風など中近東各国の料理を楽しむことができる。
右からマトン・カレー、シーフード・カレーそれに生野菜のサラダ、向こうに見えるのがナン。沢山で行って色々な料理を試してみるのが良いと思う。特に辛口料理を注文しない限り、さほど辛くはない。ちなみに値段は4人でたらふく食べて、1600ペソ足らずだった。