世界で一番長くクリスマスを祝う国として名高い(?)フィリピンだが、10月から始まった飾りつけも、クリスマスまで1ヵ月を切った11月末、街には嗜好をこらしたクリスマスツリーがあふれ、マカティを横断するアヤラ通りも新しいデザインの電飾が美しい。
毎日のように史上最高値を更新している平均株価に象徴されるフィリピン経済の好調は、必ずしも庶民の生活を潤しているようには思えないが、大統領府–マラカニヤン宮殿の前にも巨大なクリスマスツリーが飾られ、ご満悦のアキノ大統領が新聞の一面を飾っていた。
昨年は、なぜか実施されなかったが、国際都市–マカティの中心にある広大な緑地帯、アヤラトライアングルでは、壮大な電飾ショーが毎夜、30分毎に繰り返されている。この日は、この電飾ショーを見物するために、食事の後、KIANを連れて出かけていった。
ショーが始まるまで30分ほど待たされたが、KIANは、広々としたアヤラタワーの広場で、従妹のアレアと走り回っていた。電飾ショーが始まると、KIANは一体何が始まったのかと、きょとんとしていた。
音楽にあわせて電飾がめまぐるしく変化するショーそのものは、ほんの5分ほどだったが、帰り際、知らぬ間に広大な緑地帯は人で埋め尽くされていた。電飾の上にそびえるアヤラ財閥の象徴のアヤラタワーがいかにも大都市の様相を示している。動画が重過ぎて、アップロードできないのが残念だ。
マム・ジェーンが通うジムのあるRCBCプラザのロビーの飾りつけが見事だというので帰りに寄ってみた。そこにも中々ユニークなクリスマスツリーがそびえていた。
もうすぐ、クリスマス、人々は、この日が来るのを指折り数えて待ちわびて、一家の大黒柱を自負するマム達は、家族へのクリスマスギフトの買出しに余念がない。クリスマスが近づくと値が上がると、9月から問屋街のデビソリアで買い物にいそしんでいたマム・ジェーンは、すでにあらかたの買い物を終えてしまったようで、せっせと故郷のビコールに送りつけている。