タガイタイリゾートは不滅、そこには日常があった。2020年1月19日 2


先週の日曜日、タガイタイに住宅の販売の契約(退職者の代理として)に出向いて、マニラ帰還直後に噴火が発生し、帰宅難民になるのを免れた。そして、新聞には、大被害の様相が連日一面をにぎわせた。そこで気になったのが、件の住宅の被害状況、そしてタガイタイというリゾートが消滅してしまうのではないかという危惧、そうなるとこの住宅が無価値になってしまうのではないかということだ。

一週間後の今日、その住宅の様子とタガイタイそのものがはたして今後、リゾートとして機能していけるのかなどをこの目で確かめるために、息子のユーチューブの取材を兼ねて決死の覚悟で出かけて行った。新聞には再び、立ち入り禁止になったとも報道しており、行き着けるかどうかも確信はなかった。以下、百聞は一件にしかずのことわざにしたがって写真に語ってもらおう。

高速道路のサービスエリアに駐車場に止まっているほとんどの車には、タアル噴火の支援という張り紙があった。車内は支援物資で一杯だった。
タガイタイに到着すると支援物資をバイクの荷台に積んだ車と、一方はおなじみのツーリングを楽しむ若者のバイクが目だった。
件の住宅の屋根には数ミリ程度の火山灰がびっしりとこびりついていてその除去は容易ではなさそうだった。しかし5人ほどのワーカーを入れて、一週間もあれば、除去可能であろうとの談。それにしても周囲の家の屋根がすべて火山灰の色に統一されてまんざらのものではなかった。
庭の木々は水で洗うだけで緑を取り戻すことができそうだ。この調子なら比較的簡単に庭の手入れが出来そうだ。火山灰については、肥料にもなって、そのままでいいそうだ。
葉に積もった火山灰、厚さは数ミリで簡単に除去できそう。葉はしっかりしていて早めに手入れをすれば枯れそうもない。
マホガニーマーケットの駐車場、車はさすがに少ないが、ツーリングのバイクが目立つ。かれらはボランティアではなくて、いつものツーリングを楽しんでいるようだ。ひょっとしたらタアルの噴火が見れるかもしれないと不謹慎なことを期待しているのかも知れない。
タガイタイ名物の果物売り場もしっかりと営業していた。客が少ないので、大分安くなっているそうだ。
肉屋さんの2階の食堂もしっかりと営業中。なんと噴火の翌々日の火曜から営業しているそうだ。その商魂には脱帽だ。
タアルビスタホテルの展望台からタアル火山を眺めようと思ったが、さすがに休業中。そしてその隣のスカイランチ遊園地の前を通ると、なんと営業中の看板が出ているではないか。ここはタアル火山の絶景を眺めることができるので、迷わず休日料金100ペソの入場料を支払って入場。
入場者はさすがに少ないが 、誰ものっていない観覧車がしっかりと動いている、さすがの商魂。
待望のタアル湖を目の当たりにすることが出来たが、噴煙はかすか、マヨン火山のいつもの噴煙程度だ。タアル火山の噴火はおさまった、という事実をこの目で確かめた。しかし、数ヵ月後に噴火ということもあったそうで予断はならない。
タアル湖の西側の道路はほとんど火山灰もなくて、被災地とは想像ができない。
タアル湖の北側に回ると、状況は一変して、火山灰の影響は大きく、支援物資に群がる人々がいた。
わき道の道路は火山灰の除去も全くなされず、木々も枯れそうな雰囲気だで復旧には時間がかかりそうだ。
道路わきの堤に積もった火山灰は1cm程度で、鉄の棒ではがすように取り除く必要がある。これが屋根に積もっているので、その除去にはかなりの労力が必要となる。
パイナップル畑は火山灰に覆われて、瀕死の状況だ。水道も復旧したばかりで、広大な畑を掃除するのは容易ではない。さらに乾季なので雨も期待できない。

タガイタイ並びに住宅の復旧は急ピッチで進められており、2~3ヶ月もすれば、噴火の形跡はあとかたもなくなるだろう。しかし、ここには噴火というリスクをかかえた地域であることを忘れてはならないようだ。


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2 thoughts on “タガイタイリゾートは不滅、そこには日常があった。2020年1月19日

  • kujira

    被災者の方々にお見舞い申し上げます。
    ラグナテクノパーク傍の我が家も翌朝までに数ミリの降灰があり、今でも乾燥した路面や屋根に堆積した微粉が風に煽られて毎日室内に紛れ込んできます。
    数日前、三人の少年が屋根の掃除をするがどうかと聞いてきました。私は屋根の堆積分は様子を見ながらホースで流していますが真っ黒な灰が水を含んで落ちてきます。
    不要と言いましたがタガログしか話さず、P1,500だと言っていましたが、商売にする逞しさを感じました。

    • shiga Post author

      タガイタイの住宅街でも屋根や道路の灰の除去で、かなりの雇用が生まれており、支援物資の他に雇用の創出というとんだ経済効果を生んでいるようです。大雨の道路冠水と同じで、貧民にとっては恵みの雨ないし灰でもあるのです。