スリにご用心 2019年2月25日 2


3月3日追記:件の退職者がお礼に尋ねてきたが、その時カーネルは3人組のスリが逮捕されたと話をしてくれた。彼らは南墓地(SM Jazzの裏手)をねぐらにして活動を続けているらしいが、お金は戻ってこなかったらしい。犯人の家族は18万円という思いがけないお金を手にして、さっさと田舎に戻って、そのお金を元手に新生活を始めたそうだ。同席したジェーンはすられた18万円が貧困にあえぐ一家族を救ったのだから、よい行いをしたと喜んでも良いのではないかと、感想を漏らしていた。

先日SRRVをお世話した方から、下記のメールが舞い込んできた。最近別のかたからもサルセドビレッジを歩いていて財布を抜き取られて現金、ATMカードをなくして往生したとの話があったばかりだ。どうもマカティにも詐欺集団が暗躍しているらく、くれぐれも注意するようにしてほしい。フィリピンでは幸か不幸か日本人はお金持ちということになっているので、ターゲットになっているようだ。

SRRV申請の件ではお世話になりました。本日、別件でご相談があり、メールさせて頂きました。
恥ずかしい話ですが、タイトルの通り、スリ被害に合いました。
今日の夕方くらいです。マカティ・アベニュー(センチュリーシティーの近く)を、マンダルヨンの自宅に向かって歩いていました。物乞いっぽい少年が近づいてきて、Tシャツを捲り上げて、自分の腕を隠しながら接近してきました。
それで、気付かないうちにウエストポシェットから財布を抜き取られました。
何かおかしなやつだなと思って、数秒後に、財布を抜かれたことには気付いたのですが、犯人は逃走してました。

センチュリーシティの中心はトランプタワーとグラマシー(トランプタワーの後ろ)の2本の超高層ビルだ。この近辺はマカティ市のはずれで、ゴーゴークラブ街、ブルゴスなど、ニラのマラテ・エルミタに匹敵する下町で、そのため。物乞いやスリも多いので注意が肝要だ。

財布から札束だけ抜き取って、財布はすぐに放り投げたようで、通行人のおじさんが、財布は拾ってくれていました。なので、不幸中の幸いで、クレジットカードや身分証は戻ってきました。被害は現金のみです。(ただ、金額は結構大きく、18万円持って行かれました)すぐに警察に行きました。
どうやら常習犯らしく、警察も犯人の写真を持っていて、一応、犯人の特定はできています。しかし本日、身柄の確保には至りませんでした。後日、逮捕されて罰せられることを淡く期待してはいますが、警察が親身になって動いてくれるのかという点には疑問を感じます。お金が戻ってくることは諦めていますが、犯人に一泡吹かせたい気持ちはあります。
警察にしっかり動いてもらいたいのですが、何か働きかけをすることはできないでしょうか?例えば、弁護士さんに口利きをしてもらうとか。日本人の友達に相談していますが、逆恨みも怖いので、あまり深追いしない方がいいのでは、という意見も頂いています。これについても一定の理解です。
志賀さんからも何かアドバイスをいただけないでしょうか。お忙しいところ、申し訳ありません。フィリピンも昔より治安が良くなってきていると油断していましたが、気を引き締めて生活しなければなりませんね。色々と甘い部分がありました。勉強になりました。

事件の現場とほど近いマカティアベニューを歩いたら、食べ物がほしいと寄ってきた少年二人。しつこいのでTake Out の袋をあげてカメラを向けたら顔を隠して逃げていった。こんなやからがスリに豹変するのだろう

「退職者のための何でも相談所」を標榜している私としては、一肌脱ぐしかない。そして下記の回答を送った。

それは災難でしたね。腕を隠すのはピストルを持っているフリをしているらしいのですが、日本人には通用しないですよね。
そんな大金を持って歩くのはちょっと不用意でしたね。誰かに通報されたのかもしれませんが心当たりはありませんんか、両替所や銀行など。
警察には私から話をしておきます。私と同居している人が国家警察の幹部なんです。警察はどこですか。マカティ警察ですか。担当の名前はわかりますか。
他にもごく最近、スリにあった人がいて、マカティにスリ集団が暗躍しているようですね。
注意喚起の観点で、このメールをブログに載せてもいいですか。勿論名前は伏せておきます。

早速カーネルに話をすると、あっという間にアクションを取ってくれて、「マカティ警察署長に善処するよう話をしおいた。コマンダーが動くように手配済みだ」なんとも頼もしい限りだが、因みにカーネルの現在の地位は、まにら首都圏警察のNo.3で、首都圏の警察署長の直接の上司に当たる役割も持っていて多忙の限りだ。近いうちにジェネラル昇進が期待されている。

何年か前に私もグリーンヒルでスリにあって、ポシェットから財布を抜かれてしまったことがある。私が前のおばさんと押しくら饅頭をしている間に、グルの別のおばさんに横からポシェットのファスナーを開けられて、現金と銀行カードなどを財布ごとすられてしまったのだ。

この反省から、スービックのデューティーフリーショップで買ったのが、Pacsafeというブランドのポシェットだ。これが優れもので、ファスナーはフックで止めることができて、スリにファスナーを開けられる心配は皆無だ。さらにベルトにはワイヤーが入っていて、フックでつながっているため、ベルトを切ってポシェットごと持って行かれてしまうこともあり得ない。

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ファスナーの取っ手フックで止めるという念の入れようでそう簡単にファスナーを開けることができないようになっている
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ベルトにはワイヤーが入っており、やはりフックでとめるようになっており、簡単にベルトはずすこともできない

NAIAターミナル3の3階 にあるデューティーフリーショップ で見かけたことがあるので是非探してみて欲しい。私はこのポシェットを5年以上使っているが、キアンの体重にも耐え続け、その頑丈さに脱帽だ。大分疲れてきているのだが、いまだに代わりを見つけることができず、ファスナーを交換したりして使い続けている。

件の退職者は、まだお金が戻ってきたわけでもないが、カーネルの直接会ってお礼をしたい、手土産にはなにが良いかと聞いてきた。それで、カーネルの子供、キアンとクッキーが大好きなカップヌードルと味付け海苔をお願いしたが、すでに大量のカップヌードルと海苔を調達したとのこと。彼は東北地方、岩手県の出身で、いかにも義理に固く恩義に忠実な東北人の人柄を見た。


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2 thoughts on “スリにご用心 2019年2月25日

  • 信州田舎者

    私の友人もやられました。
    昨年の11月マニラのパサイ ギルプヤット駅近くの両替商の店内でホシェットを女2人組に盗まれました。現金等20万円、カード、パスポート等 7日の旅行で3日目の午前で日本大使館で帰国の為の仮パスポート、入管で入国スタンプを押してもらい何とか帰国しました。
    私も二年前 第三ターミナルでパスポートを無くしその時の事が役立ちました。マレーシアのマラッカ旅行には行く事が出来ませんでした。北海道夏場には何回も行った事有りますが、冬場には有りません。

    • kujira

      Sta Rosa在です。昔、商事の方と欧州出張した時、旅慣れた商社マンが帰国時のFF空港でトランクをカウンタに預けた時にアタッシェを置き引きされました。
      幸いアタッシェだけで無事帰国できましたがそれ以降、外国では街場の何処に居ても周囲にガンを飛ばすようになりました。笑
      周辺国でも子供がスリ・窃盗に関与しない社会になってほしいものです。