Monthly Archives: April 2022


子供たちが、2年間待ちわびたこの日がついにやってきた。退職者の来訪、ビザ発行などの用件を済ませて、10日ぶりに疎開先のタガイタイに戻ってきた。マカティでは、あいかわらず、ほとんど家にこもっていたのだが、タガイタイへの道すがら、ママ・ジェーンが、高速道路沿いのプール・リゾートのスプラッシュアイランドを見て、子供たちが、2回目のワクチン接種が終わったら、連れて行ってあげると言い出したのだ。さらに戻ってからは、明日は、子供たちにとってのタガイタイ観光の目玉、スカイランチ(遊園地)に行こうと言う話がまとまった。 確かにマカティでもタガイタイでも車や人の出は、もはやパンデミックの気配は見えないし、これ以上、子供たちを家に閉じ込めておくことはできないと悟ったのだろう。毎日数万人の感染者が出ている日本でさえ、緩和の動きがあるのに、数百人の感染者、しかもワクチン接種も終わっているのにいつまでもおどおどしているわけにもいかないというわけだ。 この日は、平日なので、午前中はオンライン授業がある、そして午後のお昼寝を終えて、もたもたしているうちに4時ごろの出発となった。真昼間は暑いし、すぐ近くだし、帰りは夕飯でも外で食べるならばちょうど良い時間だ。 田舎からの居候のハイスクールの女の子二人、ママジェーンの子供達、キアン、クッキー、ココのKKK団、それにヤヤと私の7人、それに運転手役のママ・ジェーン、総勢8人で出かけた。 平日にも関わらず、道すがら観光客の姿が目立った。車の数も渋滞こそおきてはいないが、そこそこ混んでいる。やはり皆、外の空気が吸いたいので、タガイタイにやってきたのだろう。当方は、昨年の8月以来、ここに住んでいるものの、今日が初めて外出だ。 スカイランチが近づくと、子供達、特に5歳のクッキーがシンボルの観覧車を見つけて歓声をあげた。車窓からしか外の世界を知らない2歳のココは一体、ここがなんなのか見当もつかない。 入場料が一人一律100ペソ、大人はくっついているだけだから、入場料が安いのはありがたい。乗り物は別料金で、それぞれの乗り物ごとにチケットを買わなければならないのが面倒だ。料金はあらかた100ペソ/回で、一人につき、500ペソの予算では少々物足りないが、5人もつれていると、それでも乗り物代だけで、2500ペソになってしまう。 ハイスクールの居候にはちょっと物足りないが、小学校間近のクッキーから、中学間近のキアンあたりまでがちょうどよい。ココにはちょっと早いが、それでも大いに楽しんでいた。平日にも関わらず、そこそこの人出で、決して閑散としているという雰囲気はない。タール火山の絶景を望む高台にあって、それを楽しむピクニックととして位置付けても大人もそこそこ楽しめる。 このほか、タガイタイには、ピクニック・グローブ、ピープルズ・パーク、レジデンスイン・ミニ動物園、マホガニー・マーケットなど観光の目玉があるので、疎開中に順繰りに攻めて行きたい。

コロナ解禁、タガイタイ・スカイランチ(遊園地)訪問 2022年4月9日


無事にSRRVの取得を終えて、日本に帰国された方に体験談をお願いした。因みに、この方は、フィリピン入国メモを書いていただいた方でもある。これからフィリピ入国あるいは日本への帰国を計画している方は是非参考にしてほしい。                記 3月25日に、NAIAマニラから羽田空港への直行便で帰国、入国しました。 その際の私的な体験をかいつまんで書かせていただきます。 なお、事前の準備なのですが、SRRV保持者はTravel PassをPRAに申請することが必要ですので書き添えます。予約の出発便の一週間前までの申請が求められているようでして、ここは要注意です。(これが無いと出国できない例もあったやに聞いています。) また、その文面中に、「(フィリピン帰還後)3日以内に、PRA公式メールアド宛てに入国時の入管スタンプ押印パスポートページなど送り、帰還の報告をしなければならない」というような内容があり、これも気を付ける必要がありますね。 また、後述もしますが、フィリピンでのPCR検査では日本入国用の検査証明だけに焦点があたりがちですが、私がPCRでお世話になったクリニックでは、フィリピン出国用の検査証明も自動的に出していただき、チェックイン時に航空会社に提出しました。 (これが無いとチェックインできないのかどうかは分かりませんが。。) Covid-19下の国際移動~日本入国時の必須は、MySOS(救命健康サポートアプリ)というアプリの、自分のスマホへのインストールからでした。厚生省のアプリです。 ファストトラック (mhlw.go.jp) にアクセスして説明を読んで、ダウンロードをしていって下さい。これを一読しないとずっと不安だと思いますし、珍しく?分かりやすい説明になっていると思います。 なおこれを読んで分かるように旅行者がスマホを持っていないことはそもそも想定されていません。(持ってない人は日本の到着空港で貸与されるようですが、その場合の具体的な対応は私には分かりません。MySOSの事前対応をせずにどうやってフィリピンなど外国を出国できたのかを含めて。。) このMySOSがFast […]

日本入国体験談 2022年4月7日



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フィリピン入国のコロナ規制が緩和され、無査証のみならずSRRV(退職ビザ)を保有する方の日本往復が盛んになってきている。日本への入国については、皆さん神経を使って慎重に対処しているが、落とし穴がある。それがトラベルパスだ。従来、SRRV保有者はチケットさえあれば出入国に当たって、何の手続きも不要で、それがSRRVの売りだった。コロナ・パンデミックの状況においては、フィリピンあるいは日本入国に気がとられて、まさか、フィリピン出国においても追加の手続きが必要などとは思いもよらない。フィリピン大使館の資料でも、ことフィリピン入国については詳細に記載されていても出国に関する手続きというのは見当たらない。 しかし2021年2月11日付で入管から出国に当たっての通知が発行されている。これを読んでも何のことやらよくわからないが、要は、従来、出国許可(ECC)を免除されていたSRRV、SIRV、PEZAなどのビザにあっては、それらのビザの発行元からトラベルパスなるものを取得せよというものだ。それを受けてPRAからも通達が発行されているが、そのころ、フィリピンは鎖国の真っただ中で、SRRVを保有していたとしてもフィリピン外務省からのEED(入国制限免除書類)がないと入国できないので、トラベルパスに関心を示す人はいなかった。 そのため、空港からトラベルパスがなくて出国できない、何とかならないかと、電話がかかって来たり、トラベルパスの取得方法がわからない、などと知人から連絡が入ることがままあった。そんな経験から、別件で連絡を取りあっていた方から、近々日本に行くと聞いたので、何気なく「トラベルパスの準備は大丈夫ですか」と聞いた。そうしたら、「晴天のへきれきでびっくりした、一体それは何ですか」という返事が戻ってきた。それで、私が手元の資料を送ると、翌日、「無事に入手できました、ありがとうございました」と連絡があった。「私の何気ない問いが無かったら、空港でパニクっていた」と、えらく感謝された。 実は、以前、このトラベルパスを私が代行できないかとPRAに聞いたが、返事がなく、PRAのホームページにアクセスして成りすましで申請したとして、どういう結果になるかわからないので手をこまねいていた。しかし、件のかたから、簡単に発行にこぎつけることができたというので、その方法について、詳細に紹介したい。 さらに、トラベルパスの取得方法についてPRAに問い合わせたおり、下記の回答をもらった。その方、これに沿ってやって、簡単にトラベルパスを手に入れることが出来たと言っているが、手慣れた人にとっては可能かもしれないが、我々退職者にはちょっと重荷だ。したがって苦心して実際の画面のスクリーンショット(クリック)にコメントを付けたので参照してほしい。 2023年5月3日追記:最近、トラベルパスを入手した方が、オンラインで申請していくら待ってもEメールが来ないのでWebを開けてみたらダウンロードのボタンがあって、それを押したらトラベルパスを入手できたとのことなので留意してほしい。 それでもシステム・トラブルやパソコンの取り扱いに慣れていないで、どうしても最後までたどり着けない場合は、E-メールで、PRA<entryexit@pra.gov.ph>にパスポート、PRA ID、エアーチケット等のコピーを添付して申し込めば、トラベルパスをE-メールで送ってもらえる。さらに最悪の場合は、PRAを訪問すれば、その場で、発行してもらえるが、その時だけは、アポイントなどという野暮なことは言わないようだ。私にとっては最後の手段が最も簡単で迷うことは無いのだが、パンデミック禍によるニューノーマルとやらで、なにもかもリモートでやりにくい世の中になっている。 なお、ここに記載されているように、フィリピンに再入国した際には3日以内にパスポートの顔写真のページ、SRRVのスティッカー、入国スタンプのコピーを添えて、Eメール(entryexit@pra.gov.ph)でPRAに届けなければならないので、気に留めておいてほしい。

トラベルパスの入手について 2022年4月5日


3月1日から警戒レベルがレベル1に緩和され、一か月が経過し、4月からもレベル1が継続されることになった。レベル1となると役所、レストラン、公共交通機関、建設現場など100%の稼働が可能で、ワクチンを接種していて、マスクさえしていれば、普通の社会生活を送ることができる。 かと言って諸外国に目を向けるとコロナ感染の最盛期ともいえる感染者数で、東京だけでも毎日一万人前後の感染者数もウクライナに気を取られているのか、麻痺してしまったいるのか、たいした話題にもなっていない。しかし、この状況がいつフィリピンにやってくるかわからないので、まだまだ油断をするの早い。 そういうわけで我が家は警戒レベル3を自主的に維持して、高齢者と子供は外出禁止となっている。しかし、世の中が動き始めていると、そうばかりも言ってられない状況が出てくる。そういうわけで今週は、2年ぶりの外出を果たすことが出来たのでその感想を述べたい。 2月に退職ビザの申請者がおいでになったときは、まだ警戒レベルは2で、高齢者の外出禁止は活きていた。そのため、申請者とは面会することなく、リモートで、申請、発行までこぎつけた。しかし、3月末においでなった方から、パスポートを含む書類の引き渡しをリモートで行うことを拒否され、警戒レベル1では高齢者の私でも外出できるので、断りきれなかった。 その後は、キアンの卒業写真の撮影(Pictorial)だ。久しぶりに訪れたドンボスコスクールは、人っけはまばらだが、毎日の出迎え、水泳教室、テコンドウ教室などなど4年間のキアンとの思いでがこみあげてくる。この2年間、そんな日常を奪われしまったことが、悔しくてならない。 ママ・ジェーンの話によると、キアンは更に2年間、ドンボスコに通うそうだ。そうしたら、また、私に出迎えをして欲しいと言う。車と運転手がいると言ったら、キアンはもう大きいのだから、ジプニーか歩きで十分だという。確かに1.5km程度の距離だから、歩いても20分程度で、雨でも降らなければ歩けない距離ではない。自転車という手もあるが、車が多い通りなので、ちょっと怖い。この提案に、キアンも私も、してやったりとほくそ笑んだ。私にとっても糖尿病予防の散歩になって一石2鳥だ。 実はこの卒業についてはひと悶着があった。オンラインレッスン中、キアンがゲームをやっているという疑いから、卒業はさせられないという通知が学校からあったのだ。キアンは否定するもののジェーンは黒と決めつけてキアンをつるし上げた。確かにそんな気配も去年はあったが、両親にこっぴどく叱られて懲りているはずだ。そうこうしている間にジェーンは学校と話をつけたと豪語して今日の卒業写真撮影にこぎつけた。 ドンボスコの目の前にはWalter Martのモールがある。ここは、キアンと私が毎日、学校帰りに立ち寄って、シウマイやアイスクリームをごちそうするのが日課になっていた。このシウマイとアイスクリームがキアンをデブにしてしまったという話もあるが、キアンにとっては至福の時だった。そういえば、学校の門の外の売店でポケモンカードを買うのも日課だった。ママ・ジェーンもその点を理解していて、自主規制を解いてもらって、ひとしきり、モールの中を散策させてもらった。 入り口でワクチンカードの提示があるのかと思ったが、2年前と何の変化もなかった。4階のシウマイはさすがに立ち食いは許されず、冷凍を買うことになった。さらに100円ショップの日本城では老眼鏡などの日用品を買い求めた。必要な物がすぐに手に入るということは、2年間、味わうことが出来なかった喜びである。 そして、翌々日、3月31日の期末はキアンの12歳の誕生日だ。キアンもいよいよ、ハイスクール、日本で言えば中学生だ。ママ・ジェーンは、何もしないと言っていたのだが、やはり、ロースト・チキンにケーキと、キアンの喜ぶものが用意されていた。 恒例のHoppy Birthday to youの後の会話の中で、キアンがダダ(私のこと)と大きな声で言ったので、耳を傾けていると、ママ・ジェーンから誰が一番好きかと聞かれ、即座にダダと答えたのだ。なんともうれしい限りで、ママ・ジェーンとは仕事の話をしたかったのが、この時だけは、憚れて黙っていた。 […]

マニラに活気が戻ってきた 2022年4月2日