農場訪問


2
農場の農産物と言えば、まともなものは米だけだが、最近、息子が滞在して、色々な農産物に挑戦している。ゆくゆくは自給自足を目指しているが、目標としては有機無農薬の一歩先を行く、無肥料無農薬(自然農法)だ。虫も食べないような野菜は人間に良いわけがない。また、自然の植物の堆肥以外の鶏糞や牛糞などもなにが混ざっているかわからないし、有機というだけで安全というわけにも行かない。だから、自然の草木以外の肥料さえもやらないというのがポリシーだ。 ちなみに、農場で出来るバナナやパパイヤなどの果物は、幸か不幸か、植えただけでほったらかしだから、期せずして自然農法となっている。 安価で栄養価の高いパパイヤ。いつでもどこでも幾らでもなる。しかも青い実は野菜、熟したものはみずみずしい、マンゴ、バナナ、パイナップルと並んで熱帯果物の王様だ。 糖尿病などにも効くというグアバ、甘みもなくて、果物と呼ぶのがふさわしいかどうか疑問がある。 チョコレートは大好きでも、その原料を知る人は少ないだろう。木の幹から直接なっているカカオがそれだ。 白い果実に包まれた茶色の実、これがカカオだが苦くて口にする気にはなれない。 白い部分を食べて、残った種を乾かして発酵させ、すりつぶしたものがチョコレートの原料となる。さらに砂糖と油こねて食べるのだが、市販のチョコレートのまろやかさには遠く及ばない。 いよいよバナナだ。一生に一回しか実をつけないが、その量には圧倒される。自然農法のバナナはほの甘くておいしい。 このえたいのしれないバナナも立派なバナナで、案外おいしい。まさにバナナの原種を思わせる。 一見、ただの草のようだが、レモングラスという立派なハーブだ。ハーブティーやチキンのおなかに入れて香りを出すのに使われる。農場の道沿いには大量に生えている。 日本から持ってきた種でつくった貝割れ大根。息子の味噌汁の具として重宝している。   地上最大の果物として有名なランカ(ジャックフルーツ)。果物の王様あるいは悪魔といわれるドリアンに似ているが、はるかに食べやすい。これも若いうちは野菜として、熟すと甘い果物として重宝されている。 今回、初めて見かけたが、なにやらおいしそうだ。塀を覆っているポインズンアイビーが育ちすぎて実をつけたものだが、その名の通り毒がある。 農場の主な産物は米だが、これは、農夫に任せっきりで、無肥料、無農薬にはまだ程遠い。いずれ、私が引退して農場に常駐するようになったら挑戦するつもりだ。

農場の産物 2016年2月11日


今年の年末年始はマヨン火山の当たり年で、その風情を十分味わうことが出来た。 まずはじめは夕方、マヨン火山をバックにポーズをとる我が家のカメラマンのアテ・キム マヨン火山を覆うような雲。ちょっと風情がある 今、農場で暮らしている息子のバイク姿。バイクでタバコ市に買い物に行った帰りだ やしの木とマヨン火山の組み合わせはよく似合う   ビアンカと、ハイスクール時代の親友とのツーショット   トヨタFJクルーザーとマヨン火山の相性は今一かも   筆で書いたようなくも、かなりレアものだ   KIANとマヨン火山とのツーショットはたくさんあるが、KIANももはや少年だ 玄関からのマヨン火山、カラチュチの花がないのがさびしい    […]

マヨン火山百景 2016年2月11日



農場にやってくると、KIANは、必ず、もうマニラには帰りたくないとダダをこねる。同年齢のいとこもたくさんいて遊び相手には事欠かないし、農場の中を自由に走り回って、動物たちに餌をやったり、まさに農場はKIANにとって天国なのだ。 まずはKIANとその家族のショット。 カラオケは、いつも子供達の一番人気だ。KIANも知らぬ間に画面を見ながら流行の歌を歌っている。英語の家庭教師のおかげか、KIAN読み書きも大分上達したようだ。これなら遊びながら読み書きを覚えるので、KIANにはカラオケが一番と奨励することにした。 KIANが退屈しないようにとレゴを持参したが、子供達は夢中になって遊んでいた。ビアンカはちょっと違った形でレゴに参加している。 子供達のスナップ写真。みな写真を撮られるのが大好きだ。   プールの近くに作られたベンチ、これはコンクリート製だが、なかなか風情がある。夜、照明をつけたらなかなかのムードだ。 公文の宿題を使って小学生でコンテストを行った。9+7=?や11+8=?などの単純なものだが、小学生のいとこ達は、指を使って、まるで指の体操のようだったが、KIANは指を使わないで、すらすらと解いていく。まさに公文の学習の成果だ。スピードはかなわなかったものの、指を使うことを禁止してみたら、KIANが勝っていた。KIANが小学校に入るころは5歳上の子を凌駕するのは間違いない。 KIANは動物のえさやりが大好きだ。二つ目の写真ではKIANの手のひらにトンボを受け取ろうとしている。 最後はKIANのソロ写真。一枚目はマジック、二枚目は庭の花をプレゼント。最近は、このなんともいえない表情をする。     

農場は子供達の天国 2016年2月11日


農場を開設して13年目に入るが、農場の雰囲気を維持してくれているのが家畜たちだ。見方によっては何の役にもたっていないともいえるが、農場の顔とも言える存在だ。 ファームハウスの前にいるのがお猿さんだ。前回の訪問でその死に遭遇したが、新しいのがやってきていた。今回のお猿さん(モイモイ)はどういうわけか女の子が好きで、アティ・キムと親しくしている。 牛が3頭いるが、馬と一緒に農場の草を刈ってくれている。いずれレチョンになる運命だが、えさ代がかからないのが救いだ。ちなみに牛はバカ、馬はカバヨと言うが、なんとなく日本語に通じている。 フィリピンではもっとも盛んな紳士の娯楽、たしなみの闘鶏。ちなみに農場ではジェーンの兄弟が闘鶏を飼育している。雄同士が出会うと即座に戦いが始まるという本能がゆえに闘鶏場では毎日数十羽の闘鶏が命を落とす。 最近、我が農場の住人となったヤギ(カンビン)だが、おりを逃げ出しては、農場の作物を食い荒らすので害獣ともいえる存在だ。ただ、その乳と肉は貴重品だ。 最近知らぬ間にアヒルが増えていた。このアヒルの卵が絶品で、オレンジ色の黄身は盛り上がって生食がたまらなくおいしい。 裏庭にかわれているウサギ。何のために存在するのかは不明。ダシンおじさんはKIANへのプレゼントだというがKIANは全く興味を示さなかった。     KIANも豚さんには大分慣れてきたようで頭をなぜる余裕も出来てきた。 家畜の真打はカラバオ(水牛)。田んぼの耕作、荷物運びと万能選手だ。しかも餌もいらず、水さえあれば生き延びてくれる。そろそろ子供も作れるお年頃で、農場にカラバオが複数たむろするのが楽しみだ。ちなみにカラバオの乳も美味でヨーグルトやチーズも期待できる。

農場の動物たちの近況 2016年2月11日



昨年、私の知らぬ間に子供用のプールの建設が始まっていた。確かに悪くは無いアイデアではあるが、先立つものの準備もなしに、突っ走ってしまい、後から金の算段をするという、まさにフィリピン流だ。もちろん、付けは当方に回ってくるのだが、KIANの期待を打ち砕くわけにはいかないの、なんとかするしかない。そしてまた、何とかなってしまうところが、フィリピンらしいところだ。直径5mくらいの小さなプールだが、KIANが遊ぶには十分だ。おかげで、玄関先の庭はプールで占領されてしまった。 このプールはKIANのために作ったようなものだから、自分専用のプールと思っている。 しかし、一人で遊んでも面白くもなんともないから、いとこ達が積極的にジョインする。しかし、喜んで一緒に遊ぶのは小学生どまりだ。 フィリピンでは、日差しが強過ぎるせいか服を着たまま泳ぐ人が多い。 特に女の子は肌を見せることを極端に嫌う。10歳のヤナにしてもしかりだ。 もともと水遊びが大好きなKIANは朝から夕方まで水に入りっぱなしで、飽きることを知らない。 KIANにとってはまさに至福のひと時だ 大分水に慣れてきたKIANは、水にもぐることも出来るようになった。   さらにKIANはダイビングに挑戦だ。     1月1日はおじさんのアランの赤ちゃんの洗礼式があり、母方の姻戚が招待され、その子供達も プールの人泳ぎを満喫した。    […]

KIAN、待望のプール遊びに満喫 2016年2月11日


今年のクリスマスイブは数十年振りの満月となった。曇りがちだったが、見事な満月の写真を撮ることができた。夜はもっぱら農場で過ごしていたが、ビザの発行を待っている間、農場を訪問された退職者を伴って、タバコの夜の街を散策した。 タバコ市の夜はクリスマスの飾り付けで賑わい、市役所前の広場はなんと雪だるまが並んでいた。 大晦日の夜は花火で新年を迎えるのが慣わしで、街は爆竹と花火の煙でかすむ。市役所の前には年に一度の花火売りの屋台が並ぶ。 昨年は子供達が喜んでいたので、今年も大量に花火を仕入れようとしたが、ママ・ジェーンのきついお達しで、アティ・キムとKIANが見張っていて、購入を断念した。毎年、全国で花火の事故でけが人が続出するためだ。特に中国製の花火は暴発して危険だとママ・ジェーンは眉を吊り上げる。 マーケットの前の駐車場は、衣類、果物などを売る店で屋台で埋め尽くされていた。 特に果物は豊富で、これは丸いものは福を呼ぶ縁起物であるためらしい。 私の好物のダランダン(柑橘系)も豊富だった。 年末年始の田舎町は故郷にUターンした人々で人口が2倍程度になっているのではないかと推定されるが、それにしてもこれだけの豊富な物資が並ぶということは、フィリピンも豊かなのだとさえ感じる。 この地方の名物のピリ・ナッツも豊富だ。カラメルを絡めたのが主流だったが、最近はガーリック、塩、など味付けも多彩になった。私は、単純に炒ったものが好きだ。  食べ物の屋台は、やはりチキンのから揚げが圧倒的だ。 ロンガニサと呼ばれるソーセージも多いが、赤い卵(塩漬け)に興味を示すKIAN。 KIANは毎週、2回、公文に通って、足し算を勉強しており、5歳にしてはかなり算数の達人になりつつある。その公文がこんな地方都市にも進出している。

クリスマスの街は屋台で溢れていた2016年2月11日



今年の年末年始の休暇は、24日(木、クリスマスイブ)、25日(金、クリスマス)、26日(土)、27日(日)の4連休、それに30日(水、リザールデイ)、31日(木、大晦日)、1日(金、元旦)、2日(土)、3日(日)5連休となった。今年は、休日と土日が全く重ならず、さらに28日(月)と29日(火)は休みを取れば、超大型11連休となった。私も、飛行機が混む前の23日(水)も休みを取って、ビコールの農場で12日間過ごすことにした。 今回はターミナル3から出発するセブパシフィックにのった。 空港について、まずはじめに目にしたのが、バッグをプラスティックでぐるぐる巻きにするサービスだ。空港係員に銃弾を忍び込ませられないようにとの防備だ。 KIANは私のバッグを運ぶと言って聴かない。お手伝いのつもりか旅行者気取りなのか、いずれにしても成長の証だろう。 空港のクリスマスの飾りを興味深く見つめるKIAN。クリスマスツリー以外はキリスト生誕の場面が多い。 丁度、昼時にかかったので、食事を取ろうと、出発ロビーの上の階に行くと、左の方に多くのレストランが開業していた。今までは軽食しかなかったが、本格的なものが多い。   マクドナルドやKFC、それに老舗のMAX’sも健在だ。  出発ゲートに向かうと、やはり気の早い人たちが一早く故郷に向かう姿が目立つ。  この日は快晴で、遠くマカティやBGCのビル群を一望にすることができた。 今回初めて気がついたのだが、ラグナ湖の東の丘陵地帯には風力発電施設が稼動していた。 レガスピ行きの飛行機に乗ると欠かせないのがローカル製日清のカップヌードルだ。 なにやらややこしい顔をしているKIAN。 いよいよ、レガスピ空港に到着。相変わらず私のカバンを話さないが、後ろにはセブパシフィックとフィリピンエアラインの2機の飛行機が並んでいた。かつて一日、2便程度だったレガスピ空港も、大分込み合ってきたようだ。  

年末年始の農場訪問ー出発 2016年2月4日


家族付き合いともいえる賓客のぶ子さんを久しぶりに迎えて、先々週の8月21日Ninoy Akino Day(金)の3連休を利用して季節はずれの農場行きとなった。ちなみにジェーン一家は、先週、この8月31日英雄の日(月)の3連休を利用して再び農場を訪問した。なにかビジネスの用事があるそうだが、車で出かけていったので、きっと、新車FJクルーザーのお披露目も兼ねていたのだろう。KIANは、ことのほかハッピーだったが、帰る日になって、農場に残りたいと泣いてすがったそうだ。そしてとりあえず、マニラに戻って、私を連れて農場に引き返すという約束で帰ってきたそうだ。だから、そんなことを知らない私と話が通じず、一悶着があった。近い将来、KIANと農場で一緒に暮らす日が来るかもしれない。 行きの飛行機(フィリピン航空)はプロペラ機で、その巨大なプロペラに興味をそそられた。 農場に着いたら、早速KIANと農場を一回りして、動物たちに挨拶だ。 アヒルは常においしい卵を供給してくれる。ヤギは、将来、乳を搾って、ミルクやチーズを賞味するつもりだ。   闘鶏の飼育場では大きなグアバの実を発見。闘鶏の実演には遠くから眺めている。 母豚と三匹の子豚がいたが、KIANは豚小屋に入りこんで、あんなに怖がっていた母豚にタッチした。 黒豚には2頭の子豚が生まれ(左写真の手前)、合計13頭に増えていた。 牛の赤ちゃんも大分成長した。KIANもさすがにカラバオには近づけない。        果物や花は少々、端境期だったが、パパイヤはいつでもたくさん実をつけている。        食事は基本的にすべて農場の収穫で材料を賄う。この日は、のぶ子さん迎えたというわけで、マミーが腕によりをかけて、ビコールそして農場の名物料理をふるまった。のぶ子さんには、どこのレストランで食べるよりおいしいとほめてもらった。 […]

季節はずれの農場訪問 2015年9月6日



いよいよマニラへ帰還する日がやってきた。KIANは、朝から、帰りたくない、農場に残るとぐずっていたが、これだけは、わがままを聞いていやるわけにはいかない。この日もマヨンは見事に勇姿を見せてくれた。 親戚の皆や農夫のダニーが送ってくれる。 教会の前ではたくさんのトライシクルが客待ちをしている。これは、ホリーウイーク最終日、キリストの復活を祝いに来ているためだ。 空港にはジェーンの親友のSOLが送りに来てくれた。SOLは4人の男の子をもうけているが、旦那も含めて、金太郎飴のようだ。空港で見るマヨンは、景色と調和していかにも美しい。 下に見えるのはレガスピの街並みだ。 機内では、朝、大泣きしたことはすっかり忘れて、カップヌードルを食べ、ご機嫌のKIAN。飛行機がゆれて必死に祈った後は、朝が、早かったせいか、居眠りだ。 30分ほどの飛行時間でマニラに到着するが、今日は、メトロマニラの街並みをたっぷり見ることができた。左上から、パシッグ川の放流水路、ワクワクゴルフ場、オルティガス、そしてボニファシだ。

ホリーウイークの農場訪問 最終日 2015年4月25日


いよいよ農場滞在も今日で終わりだ。キム、ビアンカ、双子、それに新しいメイドの5人が、ボボイの運転する車で早朝未明に出発し、にわかにファームハウスはさびしくなった。それでも、ダシンの子供たちが家がやってきていて7人の子供たちがいる。手持ちぶたさのKIANはトライシクルで遊ぶ。午前中は天気が良くてダニーが籾干しに精を出している。 ジェーン夫妻は午後からレガスピの実家に出かけたが、KIANは農場に残ると言う。彼らもそのほうが面倒がないので、二人ででかけていった。昼過ぎ、残されたKIANの要望で再びアイスクリームを買いに行く。あいにくチョコレートがなくて、バニラアイスとなった。ベランダでは再びアイスクリームパーティだ。 帰り道、雨が降り始め、大忙しで乾燥中のもみを取り込む。KIANはタリサイの木の下で荷車つきの運搬車でひとしきり遊んでいた。ちなみにタリサイはパーキングツリーとも呼ばれ、横に伸びた枝の下はパーキングの屋根の代わりをして、大きな葉は雨をしのぐことができる。これらの木を植えたのが12年前、すでに巨木になっている。また、ならの木の並木も台風に耐え、立派になっている。  

ホリーウイークの農場訪問 第8日 2015年4月25日