Daily Archives: March 31, 2012


  JALなどほとんどの外国航空会社が発着するターミナル1での出迎えの難しさについては何度か報告してきた、特に拙著「金無し、コネなし、フィリピン暮らし」の136~141で詳しく解説しているが、ターミナルビルを出てから、道路を横断し、左右の斜路を下ってやっと待合所に到着する。そしてさらに道路の反対側で待っている群集の中から出迎え人を探し出さなければならないという、世界最悪と揶揄されるほどのややこしさなのだ。 出迎えの人は到着客が待つ場所とは道路を挟んで向かい側で待たなければならない。かなり離れているので顔見知りでない限り見つけることは不可能だ。  私自身が出迎えるのならばまだしも(自家用車で行って、待合所で降りて到着客を待つこともできるが、タクシーできたり、運転手のみではそうはいかない)。フィリピン人に任せたとしたら、果たして出会うことができるのか、神頼みといえる。だから出迎えを頼まれたとしても、タクシーあるいはホテルリムジンで市街地へ向かうのが間違いないと、ほとんどの場合、断っている。私に断られたので、別途出迎えを手配したら、出会うまで3時間かかったという話もあった位だ。 到着客が待つ場所には出迎え人は入ることはできないが、運転手付の自家用車でやってきて、ここで降りて客を待ってもとがめられることはない。これは外国人だけに許される特権かもしれないが。  最近、女性の一人旅で、初めてのフィリピン訪問、さらに夜中に到着し、しかも当社のゲストハウスを利用するということで、出迎えを送らざるを得ないことがあった。あらかじめ詳細を連絡し、柱番号1で待つようお願いした。お互いの顔も知らずに、見つけることなど不可能に近いから、出迎えの運転手に写真を渡し、本人は指定された場所で待って見つけてもらうという段取りだ。もちろん運転手の写真も送ってはいるが、フィリピン人は皆、同じに顔に見えるし、道路越しでは発見は不可能だ。よく名前を書いて掲げているのを見かけるが、これもちょっと当てにならない(他の人が真似をして名前を掲げて、どっかへ連れて行かれてしまう、という話を聞いたこともあり、ちょっとはばかれる所だ)。 しばらく前にアルファベットだったものが、番号に変わっていて、大慌てしたことがあった。そうしたら、評判が悪かったのか、またアルファベットに戻ってしまった。  この日、当社のスタッフのボボイを出迎えにやったが、彼から柱番号1などという表示はない、その代わりにアルファベットの看板が下がっているという連絡が入った。だから本人のイニシャルの下で待っているよう伝えて欲しいという。しかし、もはや手遅れで連絡のしようがない。だからボボイには一箇所で待たず、待合所の端から端までの往復を繰り返して探すよう指示した。それから小一時間して無事に出会ったとの連絡を受け取り、ほっとして寝たが、すでに夜中の1時を回っていた。  他の方の話だが、私の勧めで、空港タクシーでマカティにやってきた。料金はいかがでしたかと聞くと、1000ぺそ支払ったという。本人も高いと思ったので、問いただしたが正規料金ということで支払ったとそうだ。これはタクシーではなくてレンタカーだったのだ。そのため、空港から市街地へ向かう方法について触れる。空港から乗れる公共交通手段は4種類あって、値段は2倍、4倍、8倍と異なるので要注意だ。しかし、一番高いものでマカティまで2000円程度なので大勢に影響はないが。  一番安いのが一般の乗り合いタクシー。ターミナル2なら階段を上にあがって出発客が降りたところをつかまえればよいが、ターミナル1では難しいが、ターミナル3は乗りあいタクシー用の乗り場があって、いつも長蛇の列だ。これなら100ペソちょっとでマカティまで行ける。  次はイエロータクシーで黄色い車が並んでいるところで待てばよい。値段は初乗りが70ペソ(一般のタクシーは40ペソ)でほぼ倍の料金、マカティまでは200ペソ代。しかし、一桁上の料金(2000ペソ)を請求されたり、ドル建て料金(200ドル)だと吹っかけるけしからんドライバーもいるので要注意。  次にちょっと高いが一番安心できるのがクーポンタクシー、バンタイプの車が多いので荷物が多くても大丈夫だ。料金は固定性でマカティまで440ペソ。もちろん運転手はチップを要求するが20~50ペソも渡せば十分だろう。クラークやスービックなどの遠距離サービスもある。 クーポンタクシーはこの看板のあるところで申し込む。行き先を告げると料金の書いてある紙(クーポン)を渡される。料金は下りるときに運転手に支払う。 最後に空港職員にタクシーはと聞くと、必ずといっていいほど、連れて行かれるのがレンタカーのブースだ。空港職員だから間違いないと思うのが大間違いで、規定料金なのではあろうが間違いなくコミッションが入るのだろう。しかも、事情を知らない外国人は、マカティまで1000ペソ(2000円)という料金は安いとさえ感じて、はいそうですか、と法外な料金を支払ってしまうのだ。仮に空港の誰かに聞くとしたら、単にタクシーではなくて、イエロータクシーあるいはクーポンタクシーはどこかとはっきり告げることだ。下右の写真にあるようなTransport Serviceなどとなんだかはっきりしないのはやめておいたほうが良い。 […]

NAIA ターミナル1の出迎え 2012年3月31日


 フィリピンではシニア・シチズンシップという制度があって、60歳以上になると買い物やレストランなどで10~20%の割引が受けられ、大変ありがたい。しかし、これは原則フィリピン人あるいはフィリピン人配偶者を持つ外国人に限って適用され、退職ビザを持っていてもその対象とならない(現在、法改正により、退職ビザ保有の外国人にも適用しようという動きがある)。それで小耳に挟んだのが、シニア・シチズンシップとまで行かないもののブルー・カードというものがあって、これを貰うと、例の悪法のカラー・コーディングの適用にならないとのこと。ちなみにカラー・コーディングとは車の末尾番号により、月曜から金曜のうちの1日、車を走らせることができないという、苦肉の渋滞緩和策だ。このマニラで週に一回車に乗れないなんてどんなに不便か想像がつくだろう。ブルーカードはPRAに申請すれば1ヵ月後位に発行される。 やっと手に入れたブルーカード、ただしマカティ市限定だ。  そこで早速私もこのブルー・カードを申し込んだ。当方の車は末尾番号が1と2で、両方とも月曜は乗れないので、お客さんの集中する月曜は四苦八苦している。申請から1ヵ月待ってようやくブルー・カードを手にすることができた。しかし、私の相棒は、これはマカティ市発行だから、マカティ市内だけに通用するもので、パサイ市、マニラ市では通用しないから、役立たずだと切り捨てられた。しかし、私の行動はほとんどマカティ市内だから、そう役立たずでもなかろうが。 以下、最近街で見かけた光景だ。 モール・オブ・エイシアのまん前のロータリーにある巨大な地球儀、夜は広告塔になっていて、中々見ごたえがある。 演説中のリム・マニラ市長。何を演説しているのか知らないが、上院議員から出戻りして最初にやらかしたのが名物のベイウオークの出店の撤去、古くは1990ごろにはデルピラ通りのゴーゴークラブを一掃したり、ろくでもない市長として庶民に恨まれている。ただし、女性の支持者は多いらしい。 最近見つけたマウスケアのダブルミント、飴は甘すぎるし、うがい薬は使いにくい。これは粉を固めた錠剤で口の中で溶かすので長持ちする。シュガー・フリーとなっているが、心なしか甘味があるのが今一。 ショップ・ワイズで見つけた、キリン一番絞り、フィリピンの普通のスーパーで、キリンビールが、現地のサンミゲルビールと大差のない値段で売っていた。明治チョコレートも現地価格で頑張っているが、果たして味の素、リポビタン、ヤクルトなどのように現地に浸透できるのだろうか。  

ブルーカードを取得 2012年3月31日



  マカティのパソンタモ通りを北に向かってブエンディア通りを横切って2本目のヤカール通りを左に入って100m位のところにヨーロッパ食材を売るサンティス・デリカテッセンというお店がある。ここはヨーロッパ食材を売る店で、ハムやチーズ、牛肉やワインなどが豊富においてある。値段も高級で145ペソなどと書いてあるが、普通Kg単位の値段がここでは100g単位と日本と一緒だ。チーズやハムなど、その種類の豊富さに驚かされるが、どれもこれもとてもおいしそうで、食通の方にはたまらないだろう。 今回は、もとスイスに本社のある外資系の会社に勤めていた方が、この店のすぐそばのスイス・レストラン、チェサ・ビアンカで食事がしたいというので同行した。この方は、本社のあるスイスに行くたびに生ハムを食べるのが楽しみで、無料雑誌Primerでこの店を見つけて、久しぶりに、生ハムを食べたいということだった。  店の雰囲気は白木作りのいかにもスイス風で雰囲気がある。メニューを見ても良くわからないが、値段は一品あたり300~500ペソ、メインディッシュは 600~1000ペソで一流ホテル並みだ。もうそんなに食欲もない我々は生ハムのアペタイザーとスパゲッティを一皿ずつ、ほとんど前菜とボトル一本のワインだけで腹が一杯になってしまった。   生ハムを楽しんでいるころ、店に入ってきた人が、元フィリピン観光省に勤めていた顔なじみの日本人で、さすが元観光省、通の食事どころを知っていると関心した。

サンティス・デリカテッセンとチェサ・ビアンカ 2012年3月31日