Daily Archives: July 28, 2011


 最近はレストランやコーヒーショップで無料でインターネットを使えるWIFI(ワイファイ)カフェが増えている。自分の携帯用のノートパソコンを開けばそのままインターネットが使えてとても便利だ。特に海外のインターネットカフェでは、パソコンが英語版で、日本語のインターネットサイトは読めないし、 E-メールも日本語で書けないので役立たずだ。だから自分の携帯パソコンを持ち歩いて、いつでもどこでも日本語環境のインターネットが使えることは海外出張あるいは海外生活には欠かせない。  このWIFI環境は自宅でも簡単に実現できる。自宅をWIFI環境にすれば、インターネットは自室に限らず、居間でもベランダでもダイニングでも、どこでも自由に使える。また、もはやパソコンは一人一台の時代で、子供達がハイスクールに行くようにでもなれば、FACE BOOKやゲームなどに夢中になっているから、それぞれが自分の部屋でプライバシーを守りながらインターネットに没頭できるというわけだ。 写真はPLDT(フィリピン長距離電話会社)のDSL等を申し込むとセットされる受信機だ。これに写真下のルーター(3000ペソ程度)をつなぐだけで、無線LAN(WIFI)が構築できる。私の事務所ではパソコンが6台ほどあるので少しグレードの高いパッケージ(月々3000ペソ程度)を申し込んでいるが、普通の家庭なら、個人用の月々1000ペソ程度のやつで十分だろう。これで1階から3階までの部屋で都合6台のパソコンがインターネットを使っているのだが、6台が同時に稼動するわけではなく、せいぜい1~3台程度なので、全く問題なく稼動している。 最近のパソコンならワイアレス・アダプターが内蔵されているが、ちょっと旧型のパソコンの場合、USBワイアレス・アダプター(1000ペソ前後)を別途購入して取り付ける必要がある。あと、それぞれのパソコンの接続を調整するだけで、どこでもインターネットが実現する。冒頭の写真はカーネルが国家警察の事務所から持ってきた自分のパソコンを使ってダイニングでインターネットを使っているところだ。きっと隣で遊んでいるKIANもあっという間にパソコンを使うときが来るのだろう。

無線LAN(WIFI)でどこでもインターネット 2011年7月28日


フィリピンではmercury drugと赤い看板を掲げた薬局が街中いたるところ、コンビニエント・ストア並に出店している。薬局だけではこれだけの出店は成り立たないと見えて、中はまるでコンビニエント・ストアあるいはそれ以上の品揃えだ。日本で言えばマツモトキヨシとセブン・イレブンをあわせたようなものだ。  先日、3人の小さなお子様連れのご家族をマニラの学校事情の調査に案内した折、出がけに奥さんにコンビによってほしいと頼まれた。フィリピンのコンビニの品数の少なさは定評があるから、何を買うのかと尋ねたら、遠慮がちに「ナプキン」と答えた。フィリピンのコンビニにそんなものがあるはずもないから、迷わずマーキュリー・ドラッグに直行した。  マーキュリード・ラッグの中は入り口付近が、コンビニのそれと同じになっており、化粧品、バス・トイレ、台所用品それに健康食品などが豊富だが、飲み物やスナックまでも置いてある。まさにコンビニエント・ストアで、24時間、週7日営業しているところもあるそうだ。奥は薬局で、店員に処方箋を見せたり、薬の名を告げて注文する方式で、薬に直接触ることはできない。  まさに破竹の快進撃を果たした薬の小売王だが、全国で自前の店を700店舗運営し、マカティ市内だけで30店舗と、フィリピン最大のコンビニ・チェーンといえる。ちなみにフィリピンのコンビニ大手はセブン・イレブンとMINISTOPだ。  しかし、このmercury drugの赤い看板をデパート/モール・チェーンの覇者、SMの中に見ることはできない。 SMの創設者ヘンリー・シーがまだ、一介の靴の修理屋だったころの話だ。戦争直後の1945年、日本が立ち去った後、チャイナタウンのキアポに店を構えたマーキュリー・ドラッグは、この靴屋を店先から追い出した。その後、立場が逆転してデパート/モール・チェーンを全国展開するSMはマーキュリー・ドラッグを自らのモールに出店することを決して許さない。ちなみマーキュリー・ドラッグはアヤラ系のモールを中心に展開している。SMにはWATSONSというドラッグ・ストア・チェーンが入っているが、きっとSMの肝いりで設立されたチェーン店なのだろう。

マーキュリー・ドラッグ・ストアとSMの確執 2011年7月28日