提言・提案


6月18日追記:被害にあった退職者の方は、このような被害は多発しているに違いないが、事件を公にする気配がないと腹を立てていたが、6月17日のマニラ新聞にようやくBDOという名前入りで事件が公表された。表現としては複数とだけなっているが、相当の数に上っており、苦情の多さに耐え切れなくなったのだろう。手口の詳細はあきらかではないが、6月始にはBPIで口座残高がかってに変更されるなどのシステムの不具合により、全国のATMが使用停止になるなどの事件がおきたばっかりだ。いよいよ箪笥預金復活の日がくるのだろうか。箪笥預金なら相続税がかかる心配もないし、せいぜい火事で燃えてしまわないように耐火性の金庫を備えておく必要があるだけだ。それとも、宵越しの金は持たないというフィリピン流の生活態度が一番だろうか。 先日、退職者の方から、銀行カードから不正にお金が引き出されるという被害にあったと連絡があった。SMデパートでBDOの銀行カードを使って買い物をした後、知らぬ間に3万ペソが引き出されていた。早速、BDOに被害届をしたところ、引き出しはイタリアで行われており、間違いなくスキミング詐欺で、60日後に損害を補填すると告げられた。手口は、カードの読取機械にスキミング装置を取り付け、カードの情報をコピーし、さらに何らかの方法で暗証番号を盗んで、引き出すというもので、日本でも頻繁におきている詐欺だ。特にスーパー等のレジにに設置してある読取機械は店員の意図でなんとでもできる。 街のいたるところにはATM機械が設置されており、庶民の生活にはなくてはならないもになっている  そのため、ATMの機械には注意が喚起され、暗証番号の入力ボタンにはカバーがされて、機械の上部にカメラなどにより入力する暗証番号を盗まれないようにしてある。それでもカードの情報をスキミングして暗証番号を盗んで不正に引き出すことが頻繁におきているということは、スーパー等の店員がグルになっている可能性が大きい。SMデパートでは詐欺が行われたことがアナウンスされておらず、評判になるのを恐れて、そのことを隠している様子がある。  カーネルに聞いてみると、デパートや銀行は、詐欺が発行されたことを公表したがらず、被害を弁償することにより、内々に済ましてしまう傾向にある。詐欺が発生したことが、評判になって客足が途絶えるということを危惧しているためだそうで、このことが詐欺集団を野放しにしている公算が強い。 暗証番号の入力ボタンにはカバーがかけられて入力番号を盗まれないようになっているのだが  BDO、メトロバンク、BPIなどのユニバーサル銀行では、銀行の発行するカード(国際カード)で、海外でもお金を下ろすことができ、これが売りになっている一方、海外で不正に下ろされた場合は、捜査が難しい。しかし、Bank of Commerceなどのカードは、海外で下ろすことができず、詐欺集団としては国内で引き出す必要があり、CCTVなどで引き出し現場を押さえられて、足がつきやすい。海外でも下ろせるか国際カードはそれが利点である一方、リスクをかかえており、そうでないカードは利便性に欠ける一方、それが利点にもなっている。 カードのうらにCirrusやPLUSのマークがあるのが国際カードだが、磁気カードは簡単にスキミングできるが、ICチップの入っているものはスキミングが難しいらしい。だから、銀行はICカードに変更するよう促している。そのためか、先日、メトロバンクでは頼みもしないのにICカードに交換させられた。 すべてのATM機械にはこのような警告が表示されているが、レジの店員詐欺集団の仲間だったら、どうしようもない  私は、たいした預貯金もないので被害にあったとしても知れているが、少なからず、客から預かったお金が口座に入っている。特に、日本の口座に振り込んでもらったSRRVの年会費などをフィリピンでおろして支払いに充てているが、一回10万円以上で、これを盗まれたらやばい、かといってこれをやめるわけにはいかない。したがって入金したら、即座に下ろして現金で保有するというのがリスクを最小限にする方法のようだ。 新生銀行に新しい口座を開いて、フィリピンでお金を下ろそうとしたら、限度額を超えているという表示が出ておろせない。ためしに500ペソを下ろそうとしたのにだ。問い合わせてみると、新規の口座のカードについては、海外で引出限度額が0円に設定されており、海外で利用する時は、限度額を最高10万円までに引き上げることができるあった。これは、スキミング詐欺で海外で引き出すことを防止する目的で、海外旅行から帰ってきたら、即座に限度額を0円にするようにとの警告があった。要は使うときだけ、インターネットで使えるようにすることができるのだが、まとまったお金が入っている時は限度額を0円にするなどの処置を取れば、スキミング詐欺を防止することができるということを知った。 一方、買い物はいちいち銀行カードを使ったりしないで現金で決済するべきだ。スーパーの買い物したとき、レジで前の人がカードを使っていると、時間がかかるので、やきもきして、これぽっちの買い物に一々カードを使うなと、いつも心の中でつぶやいているが、私の主張は正しかったようだ。 相棒のジェーンにその話をしたら、預かり金は、すべて通帳だけの口座か定期預金にしているそうで、それがカーネルのアドバイスだと、したり顔に話していた。便利なはずのものが詐欺集団のねらいめになるという、時代の動きに相反する事態だ。カードや携帯で何でも決済できる便利さは時代の趨勢だがそれなりのリスクを併せ持っていることを肝に銘じなければならない。ただし、ジェーンはほとんどすべての買い物はクレジットカードを使っている。フィリピンのクレジットカードは、後から請求書が来るので、その時チェックして支払わないという選択肢があるので、日本のように自動引き落としと違って不便なだけに安全のようだ。 […]

銀行カードのスキミング詐欺にご注意 2017年4月30日掲載 6月18日追記


最近、テロ事件などで防犯カメラが犯人逮捕に活躍している。先日のリゾートワールドの襲撃事件でも防犯カメラに犯人の行動の一部始終が捉えられていた。また、車の全面にアクションカメラあるいはドライブレコーダーを取り付けて、事故などが発生したときの状況把握に使うことが広まっている。6月10日の東名高速道の事故では反対車線から空中を舞って乗用車がバスに突っ込んでくるという強烈な映像が流れた。これらのカメラは中国製のものが数千ペソで手に入ると聞いておおいに興味を持っていた。しかしながら使い道がみつからず、無駄に5000ペソを使うのももったいないと思い、そのままになっていた。 たったの1000ペソということなので遊び心でアクションカメラを買ってみた ところが先日、マカティスクエアの地下の雑貨店で、なんと1000ペソの車載カメラを見つけたのだ。店の人が使っているのを見ると、何とかいけそうで、捨て銭になってもいいと衝動買いをしてしまった。家に持って帰って、マニュアルを見るとなんと中国語で、皆目使い方がわからない。そして店に持って行って聞いてみると、その場では分かったような気になるが、いざ自分で使ってみるとさっぱりだ。そこでインターネットにアクセスしてみると、同じ悩みを持つ方が多いようで、懇切丁寧に説明してあった。機種は違ってもおおむね使い方は同じで、結局、使い方をマスターするまでに2週間かかってしまった。壊れかけた自分のカメラの代用使ってみようかと思ったが、バッテリーのキャパが小さくて、普通のカメラ代わりとは行かないようだ。そこで、本来の使い方である、車に取り付けてみたが、調子は上々だ。 車外の様子をビデオで取り続けるので思いがけない傑作写真が取れるのではないかと期待したが そして、取り付けた、その日の内に相棒のジェーンから小言があった。先週から、この手のものをダッシュボードに取り付けることが条例で禁止になった。警官に捕まるから、取り外せというのだ。確かに、翌日のマニラ新聞に陸運事業認可調整委員会(LTFRB)という長ったらしい名前の政府機関が「ダッシュボードの小物などの設置を取り締まる」との記事が載っていた。まさに、このアクションカメラはたった一日の命だった。新聞によると、運転手の視界をさえぎるような小物、人形、携帯の車載スタンドなどが規制の対象となっている。車内での携帯の使用は、もちろん以前から禁止されているが、最近流行のカーナビなどの設置も不可で、ちょっと不便だ。 これに対して異論を唱えたのがカトリック司教協議会(CBCP)で、フィリピンではダッシュボードなどにキリスト像やマリア像を飾って信仰の対象としているので、それを阻害するものだといって反対した。そして、問題は、運転手の無知や不注意、粗暴な振る舞いが問題であると指摘した。しかし、こんなくだらない規制をするくらいならば、私が規制して欲しいと思うのは、オートバイや自転車のすり抜け、割り込み、はみ出し運転だ。最近は100mごとにヒヤッとさせられる。まさに暴虐無人の運転で、それをカメラに収めたいと思っているのに、それがあかんというのだが、つるんでいるのかと疑いたくなる。参考ブログ「路上バトルの新参者、オートバイと自転車 2017年5月10日」 私の友人が目の前を着陸寸前の飛行機の撮影の成功した 6月16日追記 6月15日の新聞によると、カトリック司教協議会(CBCP)の抗議に応えて、ダッシュボードの上、10cmの範囲(セーフゾーン)に車載スタンドやキリスト像などの小物を置くことなどはOKとなり、運転中の携帯の使用などを含めて(ただしイヤホンを使用する場合はOK)、違反者は初回、5千ペソ、最大で2万ペソの罰金が課され、7月第一週から施行すると発表した。私の主張するオートバイのすり抜け、割り込み、はみ出し運転については音沙汰はない。

ダッシュボードの小物の取り締り 2017年6月11日



ピーナッツ(日本語では落花生、古くは南京豆と呼んだ)は枝豆とともにビールのつまみの定番だが、あまり良い印象は持っていなかった。クルミやアーモンドなどと比べて安物の感があり、味も劣る。また、ピーナッツは本来ナッツではなくて豆の一種で、油分が多く健康にもよろしくないされていた。しかし、ここのところ、よろしくないはずだった食品が健康に良いミラクル食品であるとの見直しが盛んに行われている。カカオ(チョコレート)、コーヒー、ココナッツオイルなどなど数え上げればきりがない。一方、食の基本だったはずの米、麦、麺、パン、とうもろこし、あるいは砂糖を代表とする甘いもの、植物油(サラダオイル)などへの風当たりが強い。その間、あまり取り上げられることのなかったピーナッツが、1月11日放映のためしてガッテンで、「長生きしたかったらピーナッツを食べろ」とまで言わせしめた。血管を強くして血糖値を下げ、含まれる各種不飽和脂肪酸はコレステロールを下げ、抗酸化作用があり、さらに肥満防止効果までもがあるという、奇跡の健康食品だというのだ。 はっちんで売っている殻付き落花生。殻付き170g、一袋168ペソ、フィリピン産の5倍以上する。ちなみに落花生の名前の由来は、地上で咲いた花が地面にもぐって実が成長することにちなんでいる 日本製の落花生(ただし中国山東省原産)はフィリピン産の落花生(右)に比べてはるかに大きく、味もよく、フィリピーノがおいしいと目を丸くしていた。フィリピン産のものは食べられたものではない。南京豆というくらいだから原産はきっと中国なのだろう  かつて、夜遊びをしてビールとつまみのピーナッツを散々食べて、帰宅して血糖値を計ってみると、いつも120前後と正常な空腹時血糖値なので不思議に思ったことがある。ピーナッツが血糖値をさげるということの裏づけがとれた。幸いフィリピンでもピーナッツは盛んに栽培されているのでどこでも安価に手に入る。我が農場でも栽培できるので、早速、生活習慣病の元凶であるとされる米の栽培をやめてピーナッツを栽培しろと指示したが、何を血迷っているのかと相手にされなかった。しかし奇跡のオイル、バージンココナッツ・オイルに続いて、身近なところに奇跡の食品が新たに登場したのは朗報だ。 道路沿いで釜でゆでた殻付きピーナッツを売っているが、渋滞で、いらつく運転手を癒してくれる。一カップ20ペソ、地方へ行けば半値以下だ 中身は小粒だが、運転中のおやつとしてはあっさりしていて丁度良い  フィリピンでは殻付きの炒ったピーナッツはほとんど見かけなくて、殻付きでゆでたものか、殻をむいて油で炒めたものが街頭で売っている(ただしマーケットでは殻付きの生のピーナッツが食材として売っている)。ゆでたものはなかな美味で健康的だが、油で炒めたものは何の油を使っているのかわからないので躊躇される。したがって、生のものを買ってきて家でココナッツオイルやオリーブオイルで炒めるのがお金はかかるが安心だ。 市販の油炒めピーナッツ(アドボ・マニ)、100g 30ペソと格安だ ココナッツオイルで炒めたホームメイド・アドボ・ピーナッツ。血糖値を下げるというので、みそ椀一杯食べたらかなり血糖値が上がってしまった。すぐに下がったが、ほどほどにしておいた方がよさそうだ  ピーナッツの加工食品としてピーナッツ・バターがある。ピーナッツを砕いて油と砂糖を混ぜてペースト状にしたものだが、フィリピンでも非常にポピュラーな食品だ。これが意外とうまくて、安価なので庶民の味方だ。しかし、この油と砂糖が問題で、市販のものは何を使っているかわかったものではない。そこで、油はココナッツオイル、砂糖もココナッツ・シュガーなどの自然の甘味料を控えめに使えばダイエット・ピーナッツ・バターの誕生だ。早速、農場で作って送るように指示をしたが、いつありつけるかは神頼みだ。 ピーナッツバターはバターの代用品ではない立派な健康食品だ  ピーナッツが奇跡のナッツなのであれば、農場で栽培しているビコール名物のピリ・ナッツはどうなのかインターネットで調べてみた。そうしたら、これも知る人ぞ知る奇跡のナッツで、日本でも密かなブームになっているらしい。歯ざわりがちょっと柔らかいのが欠点だが、味もまあまあだ。キャラメルを絡めた甘いのが主流だったが、最近は健康ブームのせいか炒っただけのものも出回っている。ビコール地方だけで取れるそうだが、いずれ農場にも植えてある木が育ったら、農場特産のピリ・ナッツを味わうことが出来るだろう。   農場で実ったピリの実。ちなみにピリとはビコール地方のピリ・シティから来ている 周りの実の部分も食べることができるがおいしくない。大きな種の中がピリ・ナッツだ。 […]

ピーナッツはミラクル・ナッツなのだ 2017年1月22日


年末年始はなにかとご馳走づくめで、糖尿病予備軍としては悩ましい時期だ。血糖値のコントロールは、偏に、ご飯、パン、麺などの主食とされてきた糖質は最低限にして、肉、魚、野菜、ナッツ、キノコなどの従来の副食を中心に摂取すること、そして、食後歩くこと、これで、血糖値を下げる薬などは一切無しに、血糖値を十分コントロールすることが出来ると確信している。食後の血糖値は150以内におさめることを目標にしているが、ついKIANの好きなラーメンを相伴したり、ピザ(パン生地)を食べたりすると、血糖値が150を越え、200近くにまで行ってしまう。その場合は、歩くことにしているのだが、これがテキメンの効果がある。 毎晩、食後、一時間~2時間位たつと、KIANから電話がかかってくる。「What is your Blood Sugar?血糖値は?」と大声でがなる。それをきっかけに血糖値を計って報告するのだが、150を越えているとすかさず、電話で「Walk! 歩け?」と命令してくる。 27日、息子が日本から帰ってきて、恒例のピザを振舞った。大き目にカットしたピザ二切れで満腹となったが、それで血糖値を計ってみると188にあがっていた。そこで歩いたのだが、コンドミニアムを周回する道は約250mあって一周すると(400~500歩)、血糖値が約10下がる。それで5周して帰って来て、血糖値を計ると、139に下がっており、まさに計算どおりだった(誤差1)。 息子が日本から帰ってきた時は、ピザで迎えるのが我が家の習慣、ピザは近所のブルックリン・ピザに限られる  今年の年末は日本からの来客が重なり、皆さんからおいしそうな菓子をいただいた。せっかくいただいたお菓子を味見もしないで、子供達に分けてしまっては失礼と、一つずつ、3個も食べてしまった。そして血糖値を計ってみると、なんと238に上がっていた。計算上、90下げる必要があるので、10周歩いた。2.5km、4000~5000歩になるから、これで安心と思いきや、血糖値はまだ、192もあった。KIANからは「Check your Blood Sugar again. 血糖値をもう一度チェックしろ」と指示が来たが、152と嘘をついて、寝床に入った。つくづく甘いものはご法度と肝に銘じたが、食べたとしてもせいぜい半分~一個が限度だ。砂糖の摂取は血糖値削減効果、10低下/周の原則はあてはまらないほど血糖値を上昇する効果があるようだ。まさに甘い誘惑の罠、これこそ命を縮める元凶で、生理学の先生は、甘いものは麻薬の8倍の依存性があると忠告している。 年末も押し迫った29日、日本からおいでになった退職者に夕飯に誘われた。前日のこともあって、刺身とKIANが残した焼き鳥を食べ、ご飯は一切とらなかった。帰ってから血糖値を調べるとなんと128、食後血糖値としては正常値以下だ。さらに1月1日、グリーンベルトの中華料理では、前菜(Cold Cut)の鶏、豚、牛肉とくらげとKIANの好物のスピナッチスープ(野菜とシーフード)を摂り、グリーンベルトの中をしばらく歩いた。そうしたら血糖値はなんと120で、まるで空腹時血糖値だった。 […]

糖尿病体験記(その4) 2017年1月2日



年間3500万円もかかる癌の新治療薬の薬価を改訂するというニュースが流れた。このままでは健保制度が崩壊しかねないための措置だという。抗癌剤や放射線など、今までの癌の治療とは発想が異なり、人の免疫力を強化して癌細胞をやっつける画期的な新薬だそうだ。これで癌も治る病気となったと患者に希望を与えるものだ。 KIANの学校のファミリーの集いでは、私が参加することが条件だった  しかし、年間3500万円もの費用がかかり、それを健保でまかなうとなると、莫大な費用がかかり、国家財政をゆるがすものになりかねない(1000人の患者で350億円、1万人でなんと3500億円)。このお金があれば、癌患者一人当たり、100人の子供に月々3万円の手当てを支給できる。すなわち、一人の癌患者の薬代で100人の子供を養うことが出来ることになる。逆に言えば、一人の癌患者の命を100人の子供の命と引き換えに救うことになるのだ。 この日なぜか、私が片時も傍にいないとKIANはパニックに陥った  子供の貧困、子育放棄、虐待、待機児童、いじめ、などなど、子供達にとって住み辛い世の中になって来ている。少子化が取りざたされて久しいが、子供は将来の国家を担っていく根源だ。家族、コミュニティ、そして国家の資源を子供達につぎ込んで、未来のための投資するのが、そもそも人類の営みのはずだ。癌患者の命をないがしろにしてもよいというわけではないが、その代償が、社会の存続をゆるがしかねない事態になったとき、立ち止まって考え直す必要があるのではないか。 レストランMAXで好物のアイスクリームをほおばるKIAN  中学のとき、生物の定義とは、「自己の新陳代謝と子孫を残すことができること」ということを教わった。アメーバーという生物は自己増殖で命を維持できるので、別途の遺伝子を持った子孫を残すことができない。すなわち、死ぬことが無いので、進化もせず、数億年たった今も、アメーバーのままだという。すなわち、生物は子孫を残し、寿命を迎えて死ぬことがより次元の高い生につながるのだ。もし、医療の発展により、人が死ななくなったとしたら、人は生殖という行為を放棄するに違いない。そして、世の中は、何の進化もせず、何の希望もない殺伐とした世の中となり、自殺だけが死ぬ手段となり、やがて滅び去って行くのだろう。 カラオケをうれしそうに歌うKIAN  食べて寝て遊んで仕事して、そして配偶者を得て子育てするのが人生そのものだと思う。しかし、子育てを放棄する成人が、人口の多くを占める状況となっている。恋愛、結婚、家庭に興味を持てない若い男女が急増し、2030年には生涯独身で過ごす人が男で3人に一人、女で4人に一人になるとまで言われているが、死ななくなりつつある人類の兆候とも思える。 食べ放題のTong Yangでいとこのチャールズと談笑するKIAN  昨年、3人目の子供を日本で出産して、フィリピンで子育てに励んでいるご夫婦がいる。その方が、4人目の子供を妊娠したので、フィリピンで出産して、出生届けから、退職ビザの取得(同伴者として)までの手続きについて相談に来た。二人のヤヤ(子守)を雇っているが、もはや、日本で出産するなどありえないことだという。フィリピンで生活していると4人目の子供ができても、素直にそれを喜びとして受け止めることができて、堕胎などいう発想は出てこない(もっとも堕胎はフィリピンでは法律そして宗教上、許されていないが)。 クッキーに授乳するママ・ジェーン  数年前、ご夫婦それぞれ、二人づづのお子さんを同伴者として退職ビザをとった方が、お子さん達を連れて事務所を訪問した。さらにビザの申請時点で5人目のお子さんを妊娠していたので、総勢、5人のお子さんで事務所は騒然となった。しかも、さらに6人目のお子さんを妊娠中だと言っていたが、いまどきの日本では、奇跡に近いことだ。フィリピンは、国あるいはコミュニティが子育てに協力してくれるので、家族生活というものを満喫できるのだ。 我が家に授かった新しい命は家族の希望の灯火だ […]

年間3500万円の癌治療薬は人類を救う特効薬なのか 2016年12月11日


 ZAI ONLINE 橘昶の日々刻々( 2016年11月7日 http://diamond.jp/articles/-/107080)に「ヘビ嫌いと、ヘビ愛好家が唱える”ヘビ差別」解消、どちらを優先すべき?”」という興味深いブログが掲載されていた。「人間がヘビを嫌うという性癖は遺伝子レベルの本能というべきもので、どんなに教育されても変えることはできない。一方、ヘビ愛好家が動物差別撤廃を主張したため、ヘビを嫌ってはならないという風潮が世の中に蔓延したとしたら、人はその矛盾に自己を不道徳者として断罪するか、他人の差別意識を探し出して批判し、自己の正義を主張することになることになるだろう」という内容だ。そして「この寓話は何を指しているのか、自分で考えてみてください」と、問いかけている。 .  わたし自身、ゴキブリを見つけるたびに、必死に踏み潰そうとするが、虫をこうも軽々と殺戮していいのだろうか、命はすべからく尊いものではなかったのかという思いがいつもわいてくる。これも、多分遺伝子レベルの性癖なのだろうが、益虫と害虫などという区別は人間がかってにしたもので、虫にとって見れば迷惑千万な話だ。しかし、人間が、まだねずみのような動物だったころ、ヘビは捕食者であり、ゴキブリは食料を取り合う敵だったに違いない。ヘビを恐れゴキブリを憎む性癖は、まさに人間が人間になる前からDNAに刷り込まれている記憶によるものに違いない。  .  このブログの問いかけに色々なことが頭をめぐり、世の中で起こっているほとんどのことが当てはまるのではないかという気がしてきた。自己が欲するもの(ヘビがきらい)と世の中の公序良俗(ヘビ差別の撤廃)とされるものとが食い違って、自己矛盾に陥り、自己を断罪するか、他人の落ち度を責めるか、その狭間で苦しむ、それが現在社会そのものなのではないか。  . ① 電通の過労自殺が話題になっている。東大卒の美人、そして電通勤務、傍から見ればうらやましい限りの経歴だ。このニュースを見ているとき、たまたまアティ・キムが部屋に来たので説明した。彼女のコメントは「自殺するなんて馬鹿馬鹿しい、辞めれば、それでおしまいでしょ」とあっさりしたものだった。まさに、この東大卒の美人はヘビが嫌いと言えずに、自分自身を抹殺する道を選ばざるを得なかったに違いないが、フィリピーノにとっては、そんな迷いはない。 . ② 息子の友人で教師をしている人が飲酒運転をとがめられ、停職30日の処分を受けた。盗撮や買春で新聞に実名まで載せられる公務員が後を絶たない。かつては、当たり前に行われていたことが、社会から抹殺され、一生涯を棒に振るという事態になってしまう。これは、ヘビが嫌いと正直に言ってしまった報いなのだろうか、あるいは矛盾に苦しむ人たちのいけにえになったのだろうか。 . ③ イスラム教徒を忌み嫌う風潮が世の中に蔓延している。これはイスラム過激派ISなどのなせる業だろうが、善良なイスラム教徒はこれを差別として訴えている。さらに紛争が続いているイスラム教国からの難民がヨーロッパ諸国になだれ込んでいる。多くの国の指導者はキリストの教えに従って難民の受け入れを表明しているが、難民を装って過激派が入り込んでテロ活動を行うに到っては、庶民は黙っていない。果たして、イスラム教徒はヘビであり、過激派は毒蛇なのだろうか。庶民は、毒蛇を防ぐためにはへびそのものを排除しなければならないと訴える。  . ④ カロリーメートをはじめとする食品への異物混入により、数万、数十万個、さらには数百万個を越える製品が自主回収されている。たかが金属片など開けてみればわかるもので、健康に影響するものではない。従来ならば、新品に交換くらいで済んだもので、なにもすべてのの製品を回収して廃棄することもなかろうに、とんだ資源の無駄遣いだ。異物が入っていたらせいぜいお詫びに菓子折りか金一封を渡すくらいで消費者は喜ぶに違いない。これはきっと、矛盾に悩む人たちの攻撃の矛先をかわすためのものなのだろう。 […]

ヘビを嫌ってはいけないとしたら 2016年11月12日



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   トランス型脂肪酸とは、菜種油、大豆油、コーン油などの植物油に水素を添加し固化させてマーガリンなどを作る過程で発生する不飽和脂肪酸であり、天然にはほとんど存在しないものだ(トランス型とは炭素への水素結合が反対側についているのでトランスと呼んでいる)。トランス型脂肪酸は、細胞膜の形成を阻害することで、免疫異常をきたしやすく、また活性酸素が大量に発生することがわかっており、これが原因で、動脈硬化、心疾患、がん、アトピー、アレルギーなど、ありとあらゆる生活習慣病を引き起こす要因となる(自然界には存在しないので、トランス型脂肪酸を処理して無毒にする機能を人体は持っていない)。そのため、アメリカなどでは近い将来マーガリンなどの使用を禁止しようとしているが、日本では業界の抵抗で規制の動きさえない。一方、蟻やゴキブリ、そして微生物は、マーガリンを食物とは認識せず近寄らないから、逆に日持ちするそうだが、こんなものを我々はバターより健康と騙されて食べ続けてきたのだ。 街にでかでかと掲げられているフライド・チキンの看板。トランス型脂肪酸の宝庫だ 私は、もう何十年も前からマーガリンは口にしていないから、こんな話も他人事だと思っていた。しかし、最近知ったのが、マーガリンは、同方法で作られるファットスプレッドやショートニングとともに、パン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、クッキーやスナック菓子の揚げ物、さらにフレンチフライやポテトチップなどの加工食品の食感(さくさく、ぱりぱり)と保存性を高める目的で広く使われているというのだ。さらにコンビニやファーストフード店で揚げものに使われている油もショートニングが多いそうだ。だから、マーガリンを直接食していなくても日常的にトランス型脂肪酸をとって、知らぬ間に生活習慣病の準備をしていたことになるそうだ。 チキン・ジョイ(チキンのから揚げ)で一世を風靡した、子供達の憧れのジョルビーは、実は庶民の健康の敵なのか マーガリンを作る原料の大半は菜種(キャノーラ)、大豆、コーンなどを原料とする植物油だが、この植物油がてんぷらやフライ、から揚げなどに使われ、長時間空気に触れたり高温にさらされると酸化される。酸化した油を摂ると、活性酸素を作り出し、健康に良くないと言う事はもはや常識だが、揚げたり、炒めたりしてから時間のたった料理も酸化が進んでいるので要注意だ。例えばファーストフードなどで作り置きされているフライドポテトやスナック菓子などもやばい。 トロトロの売りはバナナや春巻きの揚げ物。最近街にあふれるおでぶちゃん(失礼)も、このような揚げ物が原因ではなかろうか さらに、これらの植物油の主要な成分はリノール酸であり、リノール酸は体に必要な必須脂肪酸ではあるが、取りすぎるとトランス型脂肪酸と同様な生活習慣病を引き起こす要因になるそうだ。かつては植物油は健康に良いということで、食用油といえばサラダオイルやてんぷら油などの植物油だった。したがって、食生活はこれらの油で満ち溢れており、必要とする量をはるかに超える大量のリノール酸を取り続けている。したがって我々の体は植物油(リノール酸)そのもの、その酸化物、そして加工品のマーガリンのおかげで、心臓病や癌などの生活習慣病のリスクにさらされ続けているといえるのだ。さらにこれらの植物(大豆、菜種、コーン)はほとんどがアメリカで生産された遺伝子組み換え植物であり、人体への未知の悪影響が懸念されている。 農場にはココナッツとアボカドがたわわに実り、食べ放題だ 私のこのことを教えてくれている生理学の教授は、オリーブオイルとココナッツオイルそして肉・魚の油を摂ることを推奨している。特にココナッツオイルの主成分は、母乳に多く含まれているラウリン酸で飽和脂肪酸なので熱にも強いし、直接食しても免疫力を高め、まさに奇跡のオイルなのだそうだ。それに果物ではアボカドが一番とのこと。ちなみに、わが農場には放牧した鶏やあひる、それに牛と豚、それにココナッツやアボカドが実り、私の将来の食生活は万全とほくそ笑んでいる。参考ブログ「奇跡の食用油、ココナッツオイル2015年7月13日」 農場では自然放牧の牛や黒豚を飼育している   農場の鶏にえさやりをするKIANと農場から送られてきてアヒルの卵、見てくれは良くないが、どれも貴重な自然栽培の蛋白源だ 私自身の食生活は、朝は納豆に味噌汁にたくわんと梅干、自然栽培の生卵、それに少々のご飯、昼ははつはな亭の刺身定食、夜は家で出されたフィリピン料理だが油はオリーブオイルを使っている。スナック菓子は、KIANのおすそ分け程度、ときわめて健康的だ。しかし、KIANの食事を省みると、昼は、はつはな亭で鶏のから揚げかエビフライ定食、しかもその衣しか食べずに、大量のライスを味噌汁に浸して食べている。夜は昼のから揚げの残りとライスにしょうゆをかけて食べる。おやつには日本製のスナック菓子、たまに外ではジョルビーのフライドチキンとフレンチフライとKIANには、このさくさくとぱりぱりの食感が不可欠なのだ。まさに、このブログで槍玉にあげたトランス型脂肪酸と植物油(しかも酸化した)のオンパレードだ。KIANに喜んでもらおうとしていたものが、毎日毎日、毒を食べさせていたことになってしまっていたが、これではKIANの将来はない。 揚げ物だらけのKIANの食事、これでは早死にするしかない […]

トランス型脂肪酸の恐怖とKIANの食生活 2016年8月3日


最近、生理学博士のメールマガジンで興味のある言葉が紹介されていた。それは「健康長寿、アンチエイジングの秘訣は教育と教養」という言葉だ。一体、何のことか想像がつかないが、実は駄じゃれで、「今日行く」と「今日用」、すなわち今日、行くところがあって、今日、用事があるということだ。当たり前の話だが、年を取って仕事もしなくなったとしても、体が弱ってきたとしても、毎日、行くところがあってやることがある、家庭あるいは社会生活においてなんらかの役割を持っているということが、健康長寿を実現する上で重要ということだ。たとえ100歳まで生きたとしても10年も、20年も寝たきりというのでは何の意味もない。ちなみに日本では、100歳の長寿を全うしているお年寄りの80%が寝たきりというが、それでは家庭あるいは社会に負担をかけるだけだで、逆に西洋では寝たきりは20%だそうだ。 この話をとある若い退職者の方にしたら、その方は、毎日、料理をしているという。料理は、何を作るか計画し、買い物に行って材料をそろえ、そして料理、さらに、それを家族といえるような人たちと楽しんで食べる。一つのプロジェクトが完結して、実に充実するという。しかも特に外国に居住している場合、自分の口に合うものがいつでも食べられ、フィリピン人の家族にも料理を自慢できるだろうし、また、食べることは人間の最大の本能、喜びであり、生きている証でもある。まさに一石3鳥だ。 ドンボスコの帰りにサイカで食事をするのがKIANと私の楽しみだ いくら料理といっても、それなりのテクと知識がなければ、まずくて口に入れることはできない。私としては、おいしい料理は外で楽しむことにして、仕事をしてその原資を稼ぐことにしている。しかし、それだけでは、ちょっと時間をもてあまし気味なので、KIANがドンボスコ・スクールに通い始めたのを機会に、出迎え役を買って出た。朝、6時半の見送りは、ちょっときついのでアティ・キムにまかせ、11時半の出迎えをして、そのあとランチ、さらに火曜と木曜は公文、月曜、水曜、金曜は英語の家庭教師に連れて行く。私の主な仕事は朝一で済ませて、11時にはドンボスコに向かい、午後は、公文か家庭教師、それに客との面会やデスクワークをする毎日だ。 アティ・キムは警察学校の受験のために浪人していたが、今回も失敗したので、あきらめてマプア工科大学(私立工科系大学の名門)に復帰することになり、昼間は時間がとれない。ママ・ジェーンは第2子(クッキー)を懐妊中で、動きにくい。そんなわけで私としてもKIANの出迎えという家族の重要な役割を担ったわけだ。私としてもKIANと一緒にすごせる時間が長くなるし、刺身などの家では食べられない料理を毎日食べられるし、それに健康長寿の秘訣の教育と教養で、一石3鳥となっている。 KIANも私の出迎えを毎朝「Can you pick up today」と確認に来るほど楽しみにしている。公文や家庭教師もしかりで、私が一緒に行って待っているということで、喜々として出かけていく。その時、ついでにPRAや銀行に行くのが楽しみなのだ。フィリピン人は大の子供好きだから、やんちゃなKIANはどこでも人気で、PRAや銀行に行くと方々からKIAN、KIANと声がかかる。 PRAでは職員と談笑し人気者のKIAN 受付の女の子とツーショットのKIAN、ちなみに美形のこの子はPRAの看板娘だ    そして事件が起きた。 ① KIANが公文の宿題をさぼってしまった。KIANは私に言い訳を言ってほしいとせがんだが、私は、自分で説明しろと話して、彼を教室へ入れた。私がトイレから出てくるとKIANの様子が変だ。先生に宿題のことを聞かれ、パニクッて、私に応援を求めようとしたが、トイレにいた私を見つけることができない。早速、なんとか言い訳してやったが、KIANは怒りに震え、体を硬直させている。KIANが危機的状況に陥っているにもかかわらず、私が消えてしまったことに対して怒っていたのだ。いろいろなだめたが、なかなおさまらない。大好きなタブレットを渡してゲームを始め、ようやくなんとかなったが、その日は教室に戻ることはできなかった。それ以来、公文に行くときは私はガラスドアの外に待機して、トイレにも行ってはいけないときついお達しがKIANから出ている。 […]

アンチエイジングの秘訣、教育と教養 2016年7月9日



先週の月曜のKIANのドンボスコ入学以来、私の重要な役目は毎日1130amにKIANを出迎えに行くことだ。ママ・ジェーンは妊娠5ヶ月で動きづらい、アテ・キムはジェーンや私のお手伝いで日中はマニラ中を飛び回っている。したがって私にお鉢が回ってきているのだが、朝、6時半の見送りはさすがに勘弁してもらっている(アテ・キムの役割)。朝一の用件が終わるころKIANの出迎えのため、PRAからの帰りしなにドンボスコに寄って連れて帰るという算段だ。さらに火曜と木曜は午後から公文に通っているので、ドンボスコの後サイカでランチをとり、そのまま公文にむかうというスケジュールだ。 農場から送ってきたパッションフルーツとグアバ、売り物はならない庶民のフルーツだ そして、今週の火曜14日に事件は起こった。朝一、タクシーが捕まらずPRAまで歩いた。現在ドライバーがいないので、たまにトライしている運動不足解消の一環だ。特にタクシーを待っている間(30分くらい)にPRAに到着してしまうので一石二鳥となる。さらにPRAの後は銀行に歩いて行き、その後、タクシーでドンボスコに直行した。サイカでKIANと二人きりの食事を摂り(含サンミゲル2本)、そして公文へ。そこそこハードなスケジュールだった。 同じくアヒルの卵、殻は汚いが、これがなんとも美味で毎朝生卵ご飯を楽しんでいる アヒルの卵の黄身、この黄身が見事で、茶色の部分は醤油で、まるで目玉のようだ。 3時ごろ家に戻って横になっていると、しばらくして、どうも腰が痛い。寝返りをしようとすると腰に響く。そして、その夜、ベッドに横たわったまま、体を動かすたびに腰に来るので、いささか憂鬱になった。只、幸いなのはベッドで静かに横たわっている限りは何の痛みも無いことだったが、年を取るといつ何時、こんな事態に陥るかもしれない。そうなると仕事どころではない、いよいよ現役引退、年貢の納め時と覚悟を決めた。そして、今のやりかけの仕事はどうするかなど、いろいろなことが頭をかけめぐった。 未熟のパパイヤ、これが消化や美白効果がすこぶるあり、バナナ、パイナップル、マンゴに続く4番目の南洋果物の王様だ ここ数年、すこぶる健康で、薬をとることも一切無く、持病の糖尿も食事に気をつける(炭水化物をなるべく摂らない)ことで押さえ込んでいる。そんな矢先、身に覚えのない天使のハンマーの一撃を食らってしまったのだ。これはどう見てもぎっくり腰に違いない。20代のころ、建設現場でぎっくり腰をやった経験があるが、そのときは、事務所まで戻るのに往生したものだ。それから数年の間、ガラスの腰をいたわる生活が続いた。そして今回、ベッドで横になっている間にぎっくり腰になるなんて、一体何なんだろう。これも老化現象の一環なのだろうか。パッションフルーツは農場の片隅に勝手に生えている蔓科の果物だが、3個で一ペソと見向きもされないフルーツで外見もいかにもみすぼらしい 翌朝(水曜)、恐る恐る起きてみると、腰が痛くて伸ばせない。痛みを我慢しながらゆっくり伸ばすと、その後は楽になる。しかし、また座って立とうとすると、また腰が伸ばせない。まるでへっぴり腰の老人そのものだ。これでは医者に行くしかないと算段している間に、意外と歩ける、さらに痛みも薄らいできて、症状が改善してきている。ならばしばらく様子を見よう、あえて痛み止めの薬は飲まないで、腰の状況を見守ろうという気になった。 その中身は、カリカリとした種の周りにすっぱいとろみの実がついていて、なんともいえぬ味だが健康によさそうな果物だ そして、木曜、いつものスケジュール(PRAとドンボスコ、サイカそして公文)をこなせる自信もでてきた。さらに金曜そして土曜、若干の腰の痛みも感じるが日常生活には支障がなくなってきている。我ながら驚くべき回復力(自然治癒力)だが、これぞ若さの維持(老化防止)、健康の秘訣だと実感した。高血圧、糖尿病、心臓病、脳溢血、癌を代表とする生活習慣病は自然治癒力(免疫)が不足して発症するというが、この自然治癒力は、唾液がたくさん出る、睡眠を十分とる、水分を十分取る、控えめの食事をとる、汗をたくさんかく、適切な排泄、適度なスポーツ、ストレス解消(運動と瞑想)、セックス等々、体の機能、日常の生活に由来するという。 薬に頼るのはこの自然治癒力を阻害する原因でしかなく、薬無しの生活が一番だと、ある生理学者は説いている。薬は使用を誤ると毒にもなる危険な存在だそう で、肝臓や腎臓などに負担をかけ、自然治癒力を阻害するそうだ。特に、高血圧や糖尿病等で定期的に薬を飲み続けることは、その副作用で自然治癒力を阻害す る元凶だと忠告している。 自然治癒力の維持こそが健康に長生きする秘訣なのだそうで、今後も薬に頼らない生活を続けたいと思う。しかし、いつしか自然治癒力でもってしても回復不能 […]

天使のハンマーの一撃 2016年6月18日


長い夏休みが終わり、いよいよKIANが小学校へ通うときがやってきた(フィリピンは3月から夏休みに入り、6月から新学期がはじまる)。毎日、朝の9時過ぎまで寝ていたKIANにとっては、朝の7時に始まるという授業に慣れるのは容易ではないだろう。昼から始まる午後の部を選択することもできたが、それでは時間にだらしない子供に育ってしまうと考えて、あえて午前の部を選択した。フィリピンでは子供の数は無限ともいえる状況なので、KIANが通う名門ドンボスコ・スクールでさえも二部制なのだ。 アティ・キム(中央)の20歳の誕生日はパパ・カーネルがパンシット・ビーフン(写真の右手前隅)を料理した KIANをめぐって最近、一つ問題がある。それは、KIANは毎晩私の部屋で過ごして、寝る時間(10時ごろ)、両親に呼ばれると、いやいやながらという雰囲気で降りていくのだ。これにたいしてママ・ジェーンはなぜ、ママに傍で過ごさないのかと苦言を呈す。KIANはダダ(私)の傍にいるとリラックスできるのだと反論し、口論が始まる。また、私が夜出かけたときなど心配していつまでも寝ないので、ママ・ジェーンがヒステリックな声で寝るように命令する。そんな状態だから、KIANはママ・ジェーンと過ごすのがいやで、私の部屋で過ごしたがる。まさに悪循環だが、こんなに愛しているのになぜKIANは私から遠ざかりたがるかと、彼女には理解できないし納得もできない。彼女に反発するのはKIANだけで、他の子供達(KIANのいとこ達)にとってママ・ジェーンの指示は絶対で、反発などありえないので、ジェーンは戸惑う。KIANが強気なのは、私の後ろ盾があるからであることは論を待たない。 私のベッドの上にジャンプするKIAN、手にしているのは英語読本 KIANは私の部屋でタブレットでユーチューブやゲームで遊ぶか、テレビを見ているかで、私は、逆に日本のテレビを見るか、タブレットでヤフー・ニュースなどを見て、KIANの過ごしたいように過ごさせている。たまに日本食材店で買ってきた「柿の種」を食べさせているが、KIANはことのほか日本のせんべえ菓子が大好きだ。そんな時間が双方にとって、とてもリラックスできるのだが、わがままなKIANは私にアイス・ウオーターをもってこい、時には日本のラーメンを作れと命令する。そんな時、私はせっせとKIANの言うことを聞いていやるのだが、この家で私にこんなけしからんことをリクエストできるのはKIANしかいない。  なにやらスマートフォンを一所懸命写し取るKIAN ママ・ジェーンはKIANを叱るのは、しつけと思っているが、私にとってはいじめに映る。たとえば、スリッパをはかないで家の中を歩くと、時にはピンタが飛ぶ。そうするとKIANはママにたたかれたと泣きながら私にしがみついてくる。私は、よしよしと抱きしめてやるだけだ。そうなるとママ・ジェーンはそれ以上、手を出せず、私は常にKIANの味方で避難港(HAVEN)なのだ。だから、KIANは私の傍にいると100%の安心感を抱いているに違いない。一方、ママ・ジェーンの傍にいると、罵声とピンタがいつ飛んでくるかわからず、心の休まる時は、寝ているとき以外にはないと感じているようだ。 ピアノを弾くことがなんとなく様になってきたKIAN KIANが、まだ2歳にもならないころ、近所のスーパーマーケットで私はKIANを見失ってしまった。いつも活発なKIANは吊るされた売り物の服の間をかくれんぼのように走り回っているうちに、どこにいるのかわからなくなってしまった。しばらくして大声で泣きじゃくるKIANを抱いて店員が店の中を歩き回っていた。たった数分のことだが、私とKIANはパニックとなってお互いを捜していたのだ。子供が泣いて大声を出すのは危険信号であり、周囲の人が状況を理解して救助する。親もその泣き声を頼りに子供を捜す、子供の本能ともいえるものだ。それをくだらぬことで張ったおして、泣きじゃくるとさらに罵声をあびせるなんてもってのほかだ。子供が危機に瀕したときに、追い討ちをかけるように罵声を浴びせる大人を誰が信頼できるだろうか。息子の誕生日は手作りケーキを楽しむ 親・家族は子供に対して、雨風、日差し、外界の危険を防ぐ24時間営業のシェルターなのだと、ちかごろ私は思う(固定された建築物に限らず家族と一緒にいること自体がシェルターの中にいるということ)。シェルターの中で子供は安全と安心に守られて成長していく。シェルターの中では、人同士の交流や社会生活を送っていく上でのルールを学んでいくが、それをしつけと呼ぶ。しかし、どうも世の親はしつけを勘違いしているような気がする。自分の思い通りにならないと、しつけと称してわが子をいじめる姿は、それは苛立ちを子供にぶつけているようにしか見えない。 良いこと悪いことなどは大人がかってに決めたことだから、それを子供が区別できないのは当たり前で、時間をかけて学ばせていくことが肝心だ。それを罵声とピンタで強制するのは親の身勝手であり、手抜きでしかない。それに、子供はいつも親を見ているので手本さえ示せば、自然に学んでくれるものなのだ。 画面の文字を読みながらカラオケを楽しむKIAN 親・家族のシェルターは子供のとって唯一のよりどころであって、生きていくための必須条件だ。このシェルターから子供追放することは、子供に対する死刑宣告とも言える。そんな事件が最近、北海道で起こった。ほんのしばらくといえども、子供を山中に置き去りにするなどいうことは、親の意図を押し計ることができない子供にとっては、まさに死刑宣告だ。この6日間、子供は地獄をさまよう囚人のような思いがしただろう。シェルターの中で親の加護の中で叱られるのは我慢できてもシェルターから追放されるという行為は、子供にとって生涯拭い去ることができない重い傷を心に残すだろう。この事件こそ、世の親への教訓あるいはしつけとなったに違いない。 私のタブレットを独り占めにしてユーチューブを楽しむKIAN 明日からドンボスコへ通うKIANにとっては初めてシェルターの外の体験となる。当面、送り迎えは欠かせないが、ドア・ツー・ドアの幼稚園のそれとはちょっと様相が異なる。そこで私はKIANが学校へ行っている間、携帯を持たせて、親と連絡がとれるようにと、たまたま予備としてもっていたガラパゴス携帯をあたえた。ガラパゴス携帯なら学校でゲームに夢中になることもあるまいと考えたのだが、学校では生徒に携帯の所持を禁止しており、目論見は外れた。学校は携帯の生徒に与える悪い面を危惧しているのだろうが、身の安全に関する配慮は忘れているようだ。ちなみにドンボスコはサイカとピアノ教室のあるマカティスクエアの近くにあり、KIANにとっては通いなれた場所なので、一年もすれば自力でもどってくることは出来るであろうが。 […]

家族の役割=シェルターがなかったら? 2016年6月5日