買い物所


アンヘレスのバスターミナル、ダウにトライシクルで乗り付けると、ターミナルの右側の通路を進んでターミナルの奥へ連れて行かれる。その右には例の SOGOの出口があるのだが、そこにミリタリー・ルックのショップが並んでいる。以前から気にはなっていたのだが、覗いてみたことはなかった。 普段は小さめのボストン・バッグを持って歩くのだが、これが意外と重くて邪魔だ。そもそも、ブログの取材のために歩いているようなものだから、常に両手が使えるようにしておく必要がある。だからボストンバッグをぶら下げて歩くのは極めて不都合だ。ところが男性用のショルダーバッグはデザインが悪く、ちょっと買う気になれなかった。女性用のものは色々デザインがあるが、男性用はほとんど黒で、デザインと呼べる代物ではない。私はおしゃれには一向興味はないのだが、鞄と靴だけは少々こだわりがある。30代に衝動買いしたアタッシュケースは400ドル、当時10万円以上したアイグナーの鞄だが、とても気に入っていた。そのほか、ハンティングワールドのバッグにあこがれていたが、20~30万円もするのでついに手が出なかった。 今回もずた袋みたいな持って歩いていたが、我ながらいかにもみっともないと思った。そこで、このミリタリーショップ街を覗いてみたが、なかなか面白いデザインの鞄や服が並んでいる。その中で目に留まったのがリュックサックの形をしたショルダーバッグだ。  ポケットが10個もあって、カメラ、携帯、ボイスコーダー、小銭入れ、パスポート、財布、常備薬などの7つ道具を入れて歩くにも具合よさそうだ。布地も丈夫そうで、店の人はYKKのファスナーを使っているから、壊れにくいという。確かに安物のポシェットはファスナーがすぐにだめになる。アメリカ製のオリジナルだというので値段が心配になったが、1500ペソだというので、すかさず交渉して1300ペソにまかった。アメリカ製というのは信じがたいが、このデザインと仕上がりで1300ペソは超お買い得だと思う。

いまどきのミリタリールック 2011年3月10日


昨年開店したアンヘレスのマーキー・モールの100円ショップ、サイゼン(ダイソー)に立ち寄ったが、半年前に行ったときはモールのかなりの店が開いて いなかったが、今は全面的に出店して近代的なモールが出現している。アヤラ系だからSMクラークにに比べるとかなりハイ・センスだ。関連ブログ「100円ショップ・ダイソー(サイゼン)2号店の紹介」参照。  NLEX(エンレックス、北ルソン高速道)のアンヘレスの出口を出たところにこのモールはあるが、モールの前にはバスターミナルが出来ていて、マニラから の直行便もそこに止まる。また、おなじみバリバゴのフィールド・アベニューまでトライシクルで15分ぐらいで、もう一つのバスタミナルのダウと大差ない。  この日はチャイニーズ・ニュー・イヤーということもあってか、以前に比べてそこそこの人出だった。またSMクラークに比べてなんとなく歩いている人が上品だ。内部は広々、ゆったりとしていて、実に快適な空間が広がっている(運営側としては採算が気になるだろうが)。 1階のレストラン街もジョルビー、チョーキン、マクドなどのファースト・フードの老舗は顔を揃え、たくさん人も入っている。TOKYO・TOKYOという和食のファースト・フードも健在だ。 この日食事をしたのはケニーロジャー・ロースターという店だ。やはりチェーン展開をしているが、ジョルビーやマクドに比べて、少し上のレベルを行く。健康志向にあやかってサラダなども豊富だ。 外へ出てみるとアンヘレスとは信じられない、マニラのボニファシオ・グローバルシティとも伍する空間が広がっている。SMクラークの周囲がコンクリートで 固められているのとは大きな違いだ。デザインも、なにかマカティのグリーンベルトを思い起こす。きっと同じデザイナーが手がけたのだろう。場所的にも不便 なところではないので、今後多いに客を集めるに違いない。  タクシーを拾おうとしたら、そこに客待ちしていたのはトライシクルだった。そう、アンヘレスにタクシーは走っていないのだ。こんな超近代的なモールで客を 待っているのはトライシクルというのがいかにもフィリピンらしい取り合わせだ。トライシクル乗り場の前にあった看板には1.8Mの住宅の紹介だ。マニラの 郊外ならば、こんな程度が庶民の住む住宅の価格なのだ。

アンヘレス、マーキーモールの紹介 2011年2月17日



100円ショップのダイソー(サイゼン)2号店が、なんと最近出来たアンヘレスのマーキー・モールにオープンしている。さらに3号店はクバオのアリモールにオープンした。ちなみに1号店はオルティガスのロビンソン・ガラリヤに昨年オープンしている。 マニラに在住する日本人の半数以上がマカティに在住するため、マカティでの開店が切望されるのだが、どういうわけかマカティにオープンしてくれない。それ はマカティにはロビンソン・デパートが無いから、ロビンソンと提携しているダイソーはマカティに店を出すことができないのだろうか。あるいはダイソーとし ては地元の人間をマーケットとしていて、そこに住む日本人は眼中に無いのかもしれない。しかし、日本人にとってはなじみの日用品が目白押しで、欲しいもの がたくさんあってなんとも口惜しい。なにしろ手軽に買えなければならない日用品なのだから、オルティガスまでタクシーで行って買い求めるのも億劫だ。 アンヘレスにはクラークの入り口近くに大型のSMが出店している。ロビンソンはSMのむこうをはって、NLEX(高速道路)のアンヘレス出口にマーキー・ モールを建設した。そこにサイゼンがあるのだが、この日は土曜だというのに人影はまばらで、10年先をにらんでの出店とにらんだ。 ここのサイゼンはオルティガスよりは小型だが、やはり、まさに日本のダイソーにいるかと錯覚させるような品揃えだ。現地調達のものは何もなくて、すべて日 本から持ってきたものを85ペソ均一で売っている。商品の説明もすべて日本語だから、とてもわかりやすい(もっともフィリピン人には困るだろうが)。 しかし、ここも人影はまばらで、ほとんど我々しかいない。一体全体採算というものを考えているのか、心配になってくる。また、ネクタイがたくさん並んでい たが、フィリピン人はめったにネクタイをしない。正装もバロンタガログでネクタイはない。マカティで気取ったサラリーマンがやっているくらいだ。徳利も並 んでいたが、この使い方がわかるフィリピン人が何人いるだろう。 サイゼンとは関係ないが、HAIMAというブランドの車が陳列されていた。小さめのワンボックスカーで459000ペソ、100万円を切る値段だ。ちょっと変った内装デザインだが、慣れれば充分乗れそうだ。同行した通の 話によると、これはインド製で低価格車を世に出すということで話題の会社だそうだ。そういえばテレビでやっていた。フィリピンでは相変わらず日本製の車 (現地組み立て車)が圧倒的だが、韓国勢が破竹の勢いで伸びている。そして最近は中国製も見かける。そしていよいよインド製の車の登場だ。一体フィリピン […]

100円ショップ・ダイソー(サイゼン)2号店の紹介 2010年8月16日


パサイ・シティのバクラランと云えば、庶民の買い物どころで有名だ。また、オルティガスの先にあるグリーンヒルも穴場中の穴場としていつも人でごった返している。その両方が姿を消してしまったのだ。  バクラランはバクララン教会の脇の通りからLRTのバクララン駅まで道路いっぱいに衣類や靴・鞄を売る屋台が軒を連ねており、信じられない値段で売っていた。コピーブランド商品もごちゃ混ぜになっていた。  それが最近、訪問してみたら、きれいさっぱりなくなっていた。この道路がこんなに広かったんだとあらためて認識したくらいだ。それでも生活の糧を奪われた人たちが屋台の代わりに商品を担いで、いつでも逃げられるようにしている。警察が来るとあわてて路地に逃げ込んでいた。庶民のしたたかさを感じるが、哀れにもなる。何も彼らは警察に追われるような悪いことをしているわけでもなく、ただ必死に生きようとしているだけなのだ。  LRTの高架下の屋台も固定の屋根や屋台は撤去され、車輪のついた移動式の屋台が出ている。これもいつでも移動して逃げられるようにしているのだろう。バクラランはこれら屋台だけではなくて、道の両側のビルの中には一坪程度の店が数千軒がひしめく問屋街だ。だから街の機能は変わりなく、平日でも多くの人が買い物をしている。しかし、何かバクラランらしさをなくしてしまって、面白みが無い。 一方、グリーンヒルは元々ビルの中に一坪ショップがひしめいて、バッグ、衣類、時計、携帯などのコピーブランドや装飾品・民芸品・パソコンなどを売っていたのだが、本物(装飾品、民芸品、パソコンなど)を売る店を除いてすべて一掃されてしまったのだ。 こちらは徹底していて、バクラランのようにこそこそと商品を担いで売っている人もいない。なんともはや寂しい限りだ。ここでの商売を糧として生きていた人はどうしているのだろう。あの山のような商品はどこへ行ってしまったのだろう。  ここでコピー商品を買い求める人々が、それがなくなったからといって、本物のルイビトンやシャネルのバッグを買うはずも無い。アキノ新政権は一体庶民の味方なのだろうか。大手ブランドの利益にも寄与するはずもないコピーブランドの一掃を行い、多くの庶民の生活の糧を奪い、さらに庶民の買い物の楽しみを奪うという、なんとも意味のないパーフォーマンスだ。  私の相棒のジェーンは、「すぐに元に戻るわよ」と気楽なことを云ってたが、私としても「ショッピングの穴場」として、ご家族を案内したのに、面目が丸つぶれだった。          唯一もとのグリーンヒルらしさを保っていたのが、装飾品売り場だ。数百軒もあろうかというショップは格安の真珠を中心とする装飾品を売っている。モスリム (回教徒)が多いが、このモスリム姉妹の写真を撮るために、1000ペソの大枚をはたいてネックレスを買うはめになってしまった。同行した8歳のお嬢さんにお母さんがことのいきさつを説明していたが、理解できなかったらしい。男心を知るにはもうちょっと時間がかかりそうだ。

また一つマニラ名物の灯が消えた(その4)2010年8月15日



マカティ、リトル東京(パソンタモ通り、マカティスクエアの近く、新宿、きくふじの並び)の日本食材店「ちょっとストップ」が頑張っている。先日、店を覗いてみたら、ほとんどの商品に正札がついていない。店員に値段を聞いてみると75ペソと即座に答える。どれを聞いても75ペソだと言う。要は正札のついていない商品はすべて75ペソなのだ。酒や調味料、冷凍の魚などを除いてすべて75ペソ均一だ。他の店では100~200ペソはする商品なのでかなり安い。品揃えも豊富だ。100円ショップのように一々値段を気にしないで買えるのが今風でうれしい。 フィリピンでも「日本城」という100円ショップがあちこちにあるが、そこは80ペソ均一だ。ただし日本食はほとんど置いていない。また、オルティガス、ロビンソン・ガレリアのダイソーの経営する100円ショップ、「サイゼン」もあるが、遠くて不便だ。 「ちょっとストップ」は軽食レストランを併設している。弁当やどんぶり物、ラーメンやそば・うどんなどメニューは平凡だが、弁当が220ペソ均一、ラーメンが150ペソと安い。となりの新宿に比べてもかなり割安で、新宿も値段を下げないと客をとられてしまうかもしれない。 「ちょっとストップ」の入り口はパソンタモ通りに面しているが、中に入るとそのままリトル東京の中庭へ抜けられる。そちらに面しているのが軽食レストランだ。入り口ののぼりの文字が裏を向いているのがちょっと気にかかるが、客席には漫画本や週刊誌がたくさんあって、一人で食事を取るには向いている。コロッケ定食とソースやきそばを注文したが、味もまあまあだ。ビールも飲んで2人前、500ペソであがった。(注:その後、レストランは閉店したが食材店は営業している)

リトル東京の「ちょっとストップ」が安い 2010年3月30日


洗車やマッサージパーラーも、もう古い。インターネットカフェ、ロンドリー、飲料水、タクシーオペレーター、5-6(金貸し業)などなど、かつては小資本で開業できて、儲けが大きいと、雨後の竹の子のようにオープンしたが、これらのビジネスは、もはや過去の遺物だ。そして、フィリピンで今一番はやっている新商売が古着屋だ。フィリピン全土、街のあちらこちらに新しい店がオープンしている。古着とはいえ、新品同様の服がショートパンツやT-シャツが50ペソ、ジーンズなどが100~200ペソ程度で買える。こういう店を「UKAY-UKAY」というが、「UKAY-UKAY」とは「かき回して探す」というような意味で、バーゲンセールの特設売り場で主婦が服をかき回して気に入ったものを探す様子を指したものだ。はじめてみたときは日本語の「愉快愉快」からとったものなのかと思ったが、違うようだ。 すべてが日本、香港、アメリカ、ヨーロッパなどで使われた古着だから、ものは良い。デザインもよいし、中にはブランド物もある。一度や2度手を通しただけで、品質の良いものが新品の半値以下で買えるのだから、実利的な人は皆ここで買う。だからデパートの服売り場は閑古鳥が鳴いている。まさにフィリピン庶民の味方ともいえる商売だ。  これらの服は、海外からの援助物資の横流しだそうで、税関が、これらの援助物資を金を取って業者に流しているらしい。バリクバヤン・ボックスという日本からフィリピンへ引越し荷物やお土産などを送る運送形態がある。箱の大きさは74x54x64cm角の大き目のダンボールで、重さは60kgまでで、1万円程度で送れる。このバリクバヤン・ボックス一杯に古着が詰まったのを12,000ペソで仕入れられるそうだ。中身は見てのお楽しみ、中には高く売れる服もあるが、くず服ばかりで損をすることもあるそうだ。古着の詰まったバリクバヤン・ボックスを20~30個も仕入れれば、そこそこの品揃えになるから小資本で商売を始めるにはうってつけかもしれない。しかし、今のうちが勝負だ。そもそも商品に限りがあるから、あとから参入しても仕入れが出来ないだろう。

古着屋が愉快愉快 2010年3月23日



PARK SQUARE-1はマカティ・コマーシャルセンターの駐車場ビルなのだが、SMマカティ/グロリエッタとパサイロードの間、ドーシットホテルの北西(エドサ通りと反対側)にある。ここには他所ではなかなかお目にかかることの出来ない専門店が並ぶ。コンピューター、スポーツ用品、楽器、オーディオ、電化製品など、ウインドーを見ているだけでもあきない。製品は輸入高級品が多く、良いものが欲しかったら、是非ここを覗いて見て欲しい。 中央の広場の屋台では双眼鏡、ナイフなど有名ブランドの格安コピー商品が並んでいる。私もここで双眼鏡、アーミーナイフ、ドライバーなど、かつてあこがれながらも手が出なかった商品を買い求めた。True Valueという店はいわゆるDIYで色々な家庭での必需品を売っている。  コンピューターショップが圧倒的だが、かなり大きめの店も多い。品数も豊富で、以前、積算の仕事をやっていたとき、いつもここで各種周辺機器を買い求めた。値段的には小さな店の方が安いようだ。   スポーツ用品も本格的なものが揃う。もちろん値段も日本と変わらない。Colemanなどキャンプ用品のなじみのブランド店もある。 フィリピン人の音楽のセンスはなかなかのものがあるが、バンドの楽器も豊富だ。楽器類は、私にはちょっと無用の世界だが、このほかにもゴルフ道具やマリンスポーツ、さらには銃器を売る店までがある。 (なお、2013年現在、パークスクエアは取り壊され、営業は行われていない)

パークスクエアの専門店街 2010年2月2日


 以前、バリクバヤン民芸品店のマカパガル店を紹介したが、今回はマカティ市パサイロードの店を紹介する。本店はキアポ教会のあるキアポにあるそうだが、いずれ訪問して報告したいと考えている。パサイロードの店はマカティアベニューからドーシットホテルに向って数分歩いた右側にあり、3階建ての立派な店構えだ。ちなみにバリク・バヤンというタガログ語は帰郷という意味で、バリクは帰る、バヤンとは故郷を指す。  1階はイヤリング、ネックレス、キーホルダー、ハンドバッグ、貝細工、バロン、木彫りの置物、乾燥バナナ、などの小物類が中心だが、天然真珠のコレクションは見ごたえがある。2階、3階に上がると家具等の大物が目立つ。左下の写真はアバカ(マニラ麻)を使ったしゃれた電気スタンド、右下は天然真珠貝の殻、大きいものは12,000ペソもする。    これら民芸家具はブラカンにある自前の工場で製作するそうだが、黒檀やIron Treeなど特殊で希少な材料を使った家具が所狭しと並んでいる。下のテーブルはBaleteという木で、ジャングルでつる等が絡み合ったようなとても耐久性のある樹木で鉄道の枕木などにも使われるそうだ。その根を切り取って裏返しにしたテーブルは値段が12万ペソ、この日は50%ディスカウントなので6 万ペソ、約12万円だ。   次に目に付いたのが黒檀のテーブル、近代的なデザインで、光沢を押さえたしっくりした表面仕上げがしてあり、とても良い。ちなみに椅子を持ち上げようとしたらやっとのことで動かすことが出来た。もちろんテーブルなどは一人で動かすことはできないほど重い。皆、黒檀のむくでできている。ちなみに値段は25万ペソだ。   さらに黒檀のリビングセット、これもすばらしい。もちろんこれにクッションを加えて使うのだろうが、ビコールの農場のセットも大分痛んできたので、食指が動く。しかし値段は35万ペソ。50%ディスカウントと言っても35万円だ。ちょっとやそっとでは手が出ない。

民芸品のバリクバヤン・マカティ店の紹介 2009年10月19日



 フィリピン全土の小売商の問屋として機能している街、デビソリアを北の横綱とすれば、南の横綱がバクラランだ。LRT1の南の終点バクララン駅を降りるとフィリピンの混沌と喧騒の世界がそこにある。マカティあるいはマニラに近いので手軽に探訪出来る。デビソリアのように広大でどこに何があるかわからないということはない。駅の近くのガードの下では海賊版DVDやDVDプレイヤー、さらにバクララン教会の方に進むと、衣類、靴、かばんなどを売る無数の店が並ぶ。この日は雨のため、一部の通りが冠水しており、歩道を歩く人で隙間が無いような状態だった。ブランド物のバッグなどはもちろんコピー商品で、大きなルイビトンのバッグでも1000~2000円で買える。靴や衣類でも1000円以上するような商品はめったにない。    バクララン教会に近づくと子供のキリスト像(ロザリオ)を売る店が目立つ。バクララン教会は女性の願いをかなえるということで有名だ。素敵な彼にめぐり合いたい、子供が欲しい、金持ちのパトロンがほしい、などという願いをこめてお祈りに来る人が絶えない。特にバクラランはカビテ方面へのバスターミナルがある場所なので、カビテへ帰る前に教会に寄って祈りを捧げて行くカラオケのホステス嬢(GRO)が多いそうだ。     教会からロハスボリバード通りに出て左へ折れると、すぐにシーサイド・マーケットに出る。入り口は果物を売る店だが、中は高級シーフードで一杯だ。エビや、牡蠣、まだ活きているラプラプなどの魚、蟹など、普通のウエット・マーケットでは見られない食材が並ぶ。むき身の蛙まで売っていたが、日中は客が少なくて退屈している店員はカメラを向けると皆、ポーズを取って愛想がいい。ところで海水魚の王者ラプラプ(日本では、はたあるいはクエにあたる幻の高級魚)は大変生命力が強く、市場に来てもまだ活きているものもいる。     

庶民の買い物どころ、バクラランの紹介 2009年9月27日


 パサイ・シティのブエンディア通りからタフトアベニュー(LRT1高架鉄道が走る通り)をエドサ通りに向かって400m位のところを右に入ったところにあるのがカーティマ・マーケットだ。ここはマカティに最も近い庶民の台所であるウエット・マーケットの一つだが、ペット・ショップの集合場所として有名だ。数百件もあろうかというペット・ショップが軒を連ねている。定番の犬、猫、小鳥、ウサギ、ハムスターなどのほか、熱帯魚、金魚、鯉などが格安で売っている。  なかでも目を引くのが、熱帯魚の王様とも言われているアロワナとディスカスだ。日本では輸入が禁止されているという赤っぽい銀色のアロワナは20万ペソの値段がついていた。一方、白銀のアロワナは10万ペソだ。コップに一匹づつ入っているのが闘魚だ。オス同士を一緒にすると闘鶏のようにすぐに喧嘩を始めてしまうので別々にしてある。この魚は大変生命力が強く、コップ一杯の水で酸素を与えなくても生き続ける。その色とりどりのはでな格好も闘鶏そのものだ。  海水魚もたくさん置いてあり、さんご礁に群がる美しい多様な魚が一匹数十ペソで買える。しかし、これを飼育するのが難しくて、室内に熱帯のさんご礁をよみがえらせる私の試みはなかなか成功しない。昔懐かしいウーパールーパーもいた。     ここにはさらにくらげやトカゲまでも売っているが、マーケットの方に行くと犬や猫のえさが大量においてある。米の値段より高くて、人間より贅沢だ。さらに周辺には蘭などの熱帯観葉植物、日本あるいは韓国食材店、外国製の靴屋などが並んでいる。昔は輸入物の靴のメッカだったが、昨今はほとんどがコピー商品だそうだ。

ペットショップ街、カーティマ・マーケットの紹介 2009年9月27日