見所・穴場


先日、PRAのサービス課のピット課長が話をしたいというので、何かと思ったら、Admiral Baysuitesというコンドミニアムと協賛でマニラベイ・クルーズという催し物があるので参加しないかということだった。条件としては退職者を招待することだった。コンドミニアムの販売促進のためのキャンペーンだが、マニラベイを船で遊覧しながら食事をとるというなかなか興味をそそられる催しもなので、二つ返事でOKをした。早速、子供は連れて行っても良いかと尋ねたら、NOとの返事。実は、今週から夏休みにはいったKIANを連れて行きたかったのだが、コンドの販促にはそぐわないようだ。 早速、ビザの発行を待っている方と、もう一人コンドの購入に興味を持っていそうな退職者に声をかけたら、是非という答えが返ってきた。そのほか、数人の興味を持ちそうな母子がいるのだが、子供はNOということなので、割愛した。結局、息子を含めて4人で参加することになった。  マニラクルーズの案内_20160310_0001 まず、はじめはコンドミニアムの見物。キリノ通りとロハス大通りの角の近く、Admiral Baysuitesという高級コンドミニアムだ。プール、ジム、カラオケルーム、映画館、マージャンルーム、子供の遊技場、ファンクションルームなどなど、アニメティはすばらしいの一言につきる。マニラ湾、ヨットハーバーなどを望む景色もすばらしい。ただ、すでに完成して入居もしているであろうが、人気がないのが気になった。 部屋はクルーズが終わってから観たのだが、天井の高さ、設備の仕様など、まさに高級コンドミニアムの名にふさわしいもので、価格もまさに高級だった。ちなみにスツジオタイプ(33m2)が5.7Mペソ、1ベッドルーム(59m2)が10.7Mペソ、2ベッドルーム(100m2)が17.3M、おおむね17万ペソ/m2の単価は、相場の上限だろう。ちなみに、マカティの安めの新築コンドが10万ペソ/m2程度だが、施設、設備、仕様などは雲泥の差がある。しかし、庶民にはとても手が出ないし、投資家も躊躇するところだろう。一方、富裕階層の興味はBGC(ボニファシオ・グローバル・シティ)に移っており、ちょっとマーケット戦略を間違っていたのではないかというのが正直な感想だ。 プールもなかなかの仕様で、高級感があふれている プールから景色は絶景だ 子供の遊技場もこっている ファンクションルームも高級ホテル並だ コンドの見物の後はいよいよ、ココナッツパレスの近くのサンクルーズ・ターミナルから乗船だ。ここからはコレヒドール島に向かう船が出ているところで、何度か来たことがある。 ターミナルの駐車場にはなんとフェラーリのオープンカーが止まっていた ターミナルから眺めたヨットハーバーと、その向こうにそびえているのが先ほど見学したAdmiral Baysuitesコンドだ […]

PRA共催マニラベイ・クルーズに参加 2016年3月16日


12月に入ると街は人で溢れ、渋滞もすさまじいものがある。そんな時、退職者の依頼で、マニラを一周するツアーを決行した。渋滞でほとんど動きがとれないと危惧されたが、日曜のせいか、案外と予定通り回ることができた。 はじめに立ち寄ったのがマカティの中心地、レガスビリッジの日曜マーケット、毎週日曜日、駐車場で開かれるマーケットだが、周辺のコンドミニアムに住む外国人が多く訪問し、有機無農薬野菜や特徴のある商品を購入することができる。 次がカーティマール・マーケット。ここは数百件のペットショップが立ち並ぶことで有名で、写真は熱帯魚の王様、アロワナとディスカス、この手のアロワナの価格は10万ペソをくだらない。 この日、カーティマールのウエットマーケットが何故か見つからない。聞いてみると隣に新らしい施設ができて移ったとのこと。そこは従来のウエットマーケットとは一線を画す近代的で(?)こぎれいなマーケットが広がっていた。ただ商品は一緒だ。 次に向かったのがバクラランの問屋街。年末とあって、全国各地から仕入れに来る人々やらでにぎわっていた。しかし、こんなところにも車が入り込んでいて、まさににっちもさっちも行かない状況に陥っていた。   次はモールオブエイシア(MOA)、さすがMOAという雰囲気で、やはり人で溢れかえっていた。     歴史地区イントラムロスの目当ては世界遺産サンアガスティン教会だ。日曜とあって運よく結婚式に遭遇することができた。 次は、今日の目玉、トンドのスラム街だ。その迫力にはあいかわらず目を見張るものがあるが、人々が案外清潔な格好をしているのに気がついた。 フィリピンで一番信仰を集めるというキアポ教会の参道は人と屋台でで埋め尽くされる。教会の内部はやはり身動きができない。 この日の終わりはチャイナタウン。いつもの屋外レストランで安い、うまい、量が多いの三拍子そろった中華料理を満喫した。3人でたべても500ペソもいかない。この後は夜のエルミタ・マラテを通過してマカティに戻ったが、退職者のたっての願いで、カラオケなどの花街もを覗いてみた。

師走のマニラツアー 2015年12月21日



学校は秋休みで退屈している子供達(KIAN、ビアンカ、ヤヤ)を連れて、DREAM PLAY(City of Dreamカジノ内)を訪問した。急がないと入場に長蛇の列を余儀なくされると、土曜の早朝から子供達をおこして準備をさせた。幸い開場の10時ちょっと前に到着したが、10人程度が並んでいるだけだった。ごたぶんにもれず、開場から半年もたてば、もはや人々が押し寄せる状況ではないのだ。       途中、埋立地(Entertainment City)では、盛んにくい打ちが行われていた。地盤の固いマニラでは、めったに見ない光景だ(左)。久しぶりのDream Playの訪問で大きく口を開けて喜びを表現するKIAN(右) 入り口の料金表を見ると、WEEK ENDは2時間コースが無くて4時間からとなっている。ちなみに2時間コースは子供480ペソ、大人260ペソ、幼児(身長1m未満)は50ペソだが、4時間となると、ほぼ倍の、880ペソ、400ペソ、100ペソとなる。12時に切り上げて近くの香港シェフ(中華料理)で食事を取って、午後2時からのピアノ教室に行くつもりだったので、4時間は全くの無駄となる。しかもビアンカとヤヤは子供料金を支払ってアスレチックも楽しみたいと主張する。したがって3x260+480=1000ペソの予算が、3x880+400=3040ペソと3倍に膨れ上がってしまった。       入り口は、ご多分にもれずハロウィンの飾り付けだ(左)、料金表には休日は4時間からとつれなく表示されていた(右)。 前回、大人料金で入場したために、アスレチックを楽しむことができなかったビアンカとヤヤは早速、アスレチックに向かった。身長制限が120cmなので、KIANは入場が許可されない。そのため、その間、私がもっぱらKIANの遊び相手をするはめになってしまった。       アスレチックではロッククライミングに挑戦するビアンカ。いざとなればロープが助けてくれるとはいえ、スリル満点だろう。 […]

DREAM PLAY 再訪 2015年11月5日


開業から1年余り経ったMIND MUSEUM(MM)に出かけた。昨年の開業直後にKIAN一家が出かけていったのだが、その時はたくさんの人出で、さらにまた、KIANの質問攻めに往生したそうで、今回は、業務の合間をぬって私が連れて行くことにした。この日(10月15日木)は、Teachers Dayとやらで学校や幼稚園は休みなので、チャンスとばかり午後からKIANを連れて行った。 ボニファシオ・グローバル・シティ-(BGC)の真っ只中にあるMMは黒作りの異様な建物だが、かなりの規模で、億単位の金をかけて建設されたであろうことが容易に想像される。出し物は自然・科学博物館といったところで、恐竜や宇宙などを主なテーマとした博物館で、それに遊び心を取り混ぜたものだ。左手にはジョルビーと小規模の遊園地があり、KIANはそっちのほうがお気に入りのようだった。 入場料は、大人625ペソ、子供が475ペソ、そしてシニアシチズンは300ペソ、さらに公立学校の生徒は特別割引で190ペソだ。4人で1590ペソの出費は、一回分の食事程度で、なんとか賄える。一応、入れ替え制になっていて、午前9時-12時、午後0時-3時、午後3時-6時、となっているが、平日のせいか、切符売り場では、時間無制限でOKとのことだった。午後1時半過ぎに入場したので、ありがたいことだと思ったが、それもそのはず、入れ替えが必要なほどの入りではないのだ。 甚平ざめの実物大模型の口の大きさにびっくり、こんなのに吸い込まれたら、まさにピノキオの世界になってしまう。 中に入ってびっくりしたのが、ほとんど入場客がいないことだ。こんなに広いところにせいぜい10組くらいしかいない。これだけの費用をかけて建設して、1年後にはこの程度の客の入りではたまったものではなかろう。先日KIANの付き添いで行ったKIDZANIAには平日にも関わらず、うんざりするほどの人出だったが、その一年後の姿をまざまざと見せ付けられた感がある。マニラ首都圏の生徒たちの需要が一巡したあとは、閑古鳥がないているというのがこの手の施設の宿命のようだ。 静電気の作用で髪が立つ経験に、はしゃぐKIANとビアンカ 色々な器具がおいてはあるが、使い方がわからない 開業から一年ほどだが、諸々の施設はかなり使い古していて、なにか陳腐さを感じさせる。係員もほとんどいないので、機器の使い方もよくわからないものが多い。これではリピーターを呼ぶのは無理だろう。これだけの初期投資をしたのに、何故、リピーター獲得のための投資を惜しむのか理解できない。日本のデズニーランドには、30回くらい行ったという知り合いがいたが、行くたびになにか新しい出会いがあるというのでないと、せいぜい一年が寿命なのだろう。      テラノザウルス(T-Rex)Jurassic Wolrd に夢中のKIANにとっては夢の体験だ 未来的なディスプレイ(左)と周囲が回転する歩道では、歩道が回転する錯覚に陥ってまい、歩けなくなる(右) […]

MIND MUSEUM(BGC)訪問 2015年10月28日



最近、BGC(Bonifacio Global City) にオープンした、子供の教育的遊戯施設、キザニア(KIDZANIA)をKIANの付き添いとして訪問した。オープンしたてのせいか、9時に到着すると入り口にはたくさんの子供達が待機して入場の順番を待っていた。 付き添いも有料で、3時間で420ペソと決して安くはない。ちなみに子供は750ペソだ(団体割引の値段、正規料金は付き添いが630ペソ、子供が900ペソとかなり高額)。中に入ると、食事以外は、すべて無料。当方は、KIAN一人に3人付き添って、その方が高くついた。 内部は、2階建てで、かなり広く、街を子供のサイズに縮小したようなもので、そこで、様々な社会生活の疑似体験ができる。幼稚園の園児あるいは小学校の生徒に格好の体験学習の場を提供している。ただ、Dream Play(City of Dream)のようにハイスクールやカレッジの若者が楽しめるという施設ではない。 朝の内は、色々楽しめたが、昼近くになると続々と小学校の生徒がやってきて、混雑が激しくて、体験学習をゆっくり楽しめる状況ではなくなった。休日は一般客、平日は学校の団体で、当面、体験学習どころの話ではなさそうだ。 入り口で入場を待つ生徒たち(左)。受付は、空港のチェックインカウンターを模している(右)。 荷物の代わりに入場する子供の体重を量っている(左)。銀行でお金(模擬)を引き出すことができる(右)。        入り口中央は子供が喜びそうなディスプレイが並んでいる。 天井は、空をイメージさせる彩色が施され、街並みのイメージを再現している。 […]

キザニア(KIDZANIA)訪問 2015年10月4日


9月25日の金曜は、ラマダン入りの休日となり、ご家族一行をマニラツアーに案内した。家族の構成は、訪問中のおじいさんとおばあさん、フィリピン在住のお母さんとそれに子供3人(長男5歳、長女2歳、それに次男3ヶ月)、それにヤヤの総勢7人(ご主人は留守番)。5歳の長男は、先日、タバコの農場を訪問し、KIANと遊び回った仲良しなので、当方もKIAN、それにヤヤとビアンカを同行させて、総勢、11人という団体ツアーとなった。車は、そのために12人乗りのニッサン・アーバンをレンタルした。 道中、5歳同士の長男とKIANとが車内を大はしゃぎで動き回って、渋滞でいらいらするところが、わいわいがやがやの楽しい旅となった。家族の希望で、下町、すなわち彼らだけでは行けないような場所ということで、マーケット、キアポ、チャイナタウンなどを中心に回った。スコーターにも行って見たいということだったが、渋滞で時間切れとなり、割愛した。 カーティマール・マーケットはLRT1とブエンジアの角の奥にある日本人の奥さんも多くやってくるマーケットで、通常の生鮮食品や乾物のほか、3軒ある日本食材店やペットショップで有名だ。 豊富な野菜は細めのきゅうりや大きなたまねぎやねぎ、ジャガイモなど、他では手に入らない野菜が置いてある(左)。同行した奥さんはトマトが安いと早速買い求めていた。魚売り場では、KIANは生きたなまず(タガログ語でヒト)に興味深々だ(右)。 マーケットに近づくやいなや、KIANが ”FISH”と大声をあげた。以前、ここで Fighting Fishを買って、数ヶ月家で飼っていたのをKIANは覚えていたのだ。この魚は生命力が強く、ビンの中でも活き続ける。一匹づつ別にするのは、一緒にすると喧嘩を始めるからだ。ビンを近づけただけもファイティング・ポーズをとるなど、まさに闘鶏と一緒だ。 マーケットの次は、マニラ唯一ともいえる観光スポットのイントラムロスに向かった。ここの一押しはサンアガスティン・チャーチ。バロック建築様式の教会群として世界遺産になっている。すぐ隣のカーサ・マニラはスペイン時代の住宅を再現したムード満点のエリアだ。       イントラムロスにKIANを連れて来たのは初めてだと思うが、ひたすらはしゃぎまわっていた(左)。カーサマニラの中庭には話題の竹製の自転車がレンタル用においてあった(右) 皆が、カーサ・マニラの内部を見物している間、子供達は外で待っていた(左)。そこではモデル(眉毛がやけに太いのが気になった)の撮影が行われていた(右)。今日は休日なので、学生らしき若者が大勢来ていた。 次に向かったのは、下町の中の下町、キアポだ。今日は、キアポ・デイ(毎週金曜)でしかも休日ということがあって半端な人出ではない。教会の中は人で満ち溢れ、足を踏み入れることさえもできなかった。         小さな子供は車においてきたが、KIANがはぐれてしまわないか、ヤヤも必死だ(左)。キンタマーケットが解体されており、そこの店が道路いっぱいに屋台を置いて、周辺は足の踏み場もないほどだった(右)。 この日は、特別に、本尊のブラック・ナザレが教会に外に置かれ、人々が列をなしてお祈りをしていた(左)。教会の前はサンパギータを売るおばさんが声をからしていた(右)。 […]

家族でマニラツアー 2015年9月27日



City of Dreamsの一角にあるDream Playは、はじめて訪問していて以来、KIANの憧れだった。予定通り、3月末に開場したのだが、ようやく、実現した。KIANのためとは言え、他の子供達の憧れでもあるし、今回に限りということで、家にいる子供3人、そしてちょっと大きめの少女二人、それに新しいヤヤもつれて、総勢7人で出かけていった。 休日は相当込んでいて切符売り場に列をなしているというので、10時開園に対して、9時に出発すると、お触れを出した。9時になったので、一仕事終えて上に上がってみると、KIANは準備万端なのだが、他の子供達は、なんの支度もしないで、寝ぼけ眼をこすっている。遅れると、入場できないと発破をかけて、15分後、外に出てみるとヤヤが、駐車場の掃除をしている。せかせると、一体どこへ行くのかときょとんとしている。誰もヤヤには告げていなかったようだ。何のかんのと、やっと出発した時は、9時半を過ぎていた。                 運転役のボボイは、休みだから道は空いていると、気休めを言うが、道は、意外と混んでいた。それでも、10時に到着して、駐車場のエレベーターに乗ると、どうしてもDream PlayのあるUG(Upper Ground)に行かない。回りの人も道に迷ってしまったと、ボタンを押しまくっている。仕方無しに、一階に戻って、正面玄関から回って、なんと15分後にDream Playにたどり着いた。 さほどの人はいなかったが、切符売り場には20~30名の人が並んでいる。しかし、それが遅々と進まないのだ。原因は、入場者の名前、誕生日など余計な個人情報を一々パソコンに入力しているためで、腕にバンドを巻いてもらって入場できたのは10時半を回っていた。12時半に終わって、近くのレストランで食事、その後、KIANは2時にピアノ教室にいかなければならないので、丁度良い時間だ。            休日は2時間で子供(18歳未満)480ペソ、大人270ペソ、1m未満の子供は無料。今日は、大人4人、子供3人で2520ペソの大枚を支払った。ちなみに大人料金で入場した場合、付添が目的で、パソコンを使ったり、遊技場やアスレチックで遊ぶことはできない。 アテ・キムとビアンカはアスレチックに大いに興味を示していたが、子供料金で入場しなければならないこと、運動靴をはかなければならないことなどの制限により、次回こそと決意をしていた。また、遊び場に入る時は靴を脱いで、ソックスをはいていなければならないなどの規則があり、私のソックスをKIANにかしてやった。だから、次回は、運動靴にソックスといういでたちでやってくる必要がある。しかし、私のほうは、その都度、7人x480=3360ペソの出費では懐が痛いので、大いに躊躇されるところだ。            中は、Dream Worksの人気キャラが活躍する映画の舞台が再現され、子供達にとっては夢の世界だ。中は、3階分の吹き抜けで、上がってはすべり台で降りてくる仕掛けで、子供の運動を促す。また、パソコンゲームや3次元映画、などなど遊び道具が、Kidooonaなどを10倍規模にしたようなものだ。軽食を取るところもあって、一日中、いることも可能。ただし、その場合、入場料は2000ペソを超える。                             近々、BGC(Bonifacio […]

Dream Play 訪問 2015年4月19日


スコーター潜入 農場から戻ったその足で、パサイ市にあるスコーターに向かった。すでに、紹介済みのスコーターだが、橘さんには、初めての経験で、つぶさに内部を見学した。前回に比べて、対岸のかなり奥くまで足を踏み入れたが、川はごみで埋まり、いかにもスコーターらしさをかもし出していた。しかし、人々にカメラを向けると笑顔が返ってきた。橘さんによると、タバコ市のスコーターは、ここに比べたら、高級だと表現していた。   孤児院 以前、何度かたずねたことがある孤児院だが、子供たちは学校に行っており、あまり人影がなかった。10人足らずの幼児が勉強していたが、前にも思ったことだが、活気がなくて子供らしさがない。橘さんに言わせると、早く貰い手がつくように、よく調教されたペットのようだと。寄付金でまかなわれているのだろうが、子供たちのための金なのか、金のための子供たちなのか、疑問がわいてきた。 ボニファシオ フィリピンの最新鋭都市、ボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)のハイストリートを歩いてみた。そこは、フィリピンらしさがひとかけらもない、まさにグローバル都市だ。企業の命令でフィリピンに赴任する日本人の妻たちは、ここを住まい探しに名指しするというが、たしかに、外国というイメージ通りのところで、好きでフィリピンにやってきたわけでもない人たちの住まいにはふさわしそうだ。 MOA モールオブエイシアは、相変わらずの賑わいだが、この日は、旧正月に直後ということで中国式の飾りでにぎわっていた。 City of Dreams やはりここも国際級でその規模に圧倒される。かなりの人でにぎわっていたが、Dream Playの会場も間近のようだ。 バクララン […]

橘昶の取材に同行(マニラ編) 2015年4月19日



今日は、色々回らないで、一箇所を集中的に見たいというので、チャイナタウン周辺を攻めるることにした。この方は70歳を越えるが、フィリピンの下町を歩いていると、昔、同じところにいたことがあるという錯覚(デジャブ)を覚えることが頻繁にあるという。なにか、ここで、戦後の日本を感じるのだという。 トンド トンド地区に入ると周囲のスコーターを見て、一分ごとに「すごい、すごい」を繰り返し、ここの住民の壮絶な暮らしぶりに、ため息を漏らしていた。こんなところで火事が起きたらひとたまりもないだろうと話をしていたら、この日、まさにスコーターで火事が発生し、数百人の人が焼きだされてしまった。 キアポ 庶民の信仰を集めるキアポ教会の門前町に並ぶ無数の屋台、衣料品、靴、雑貨、生鮮野菜、それに怪しげな薬草、ここは、マニラで一番物価が安いと有名で、各種野菜も一皿10ペソ前後で売っている庶民の町だ。ここでも、数回デジャブを経験したそうだ。この界隈興味深いものだろう。 キンタマーケット 1980年代に流行った「キンタの大冒険」を地で行くような「キンタマーケット(金玉蹴った)」という名前のウエットマーケットを訪問。魚は丸のまま、肉はカギでつるして売るという、昔ながらの売り方をしている。パックした肉や魚になれた日本人には異様な雰囲気だが、フィリピンでこれが普通の売り方なのだ。 チャイナタウン この日はチャイニーズニューイヤー、オンピン通りは人で埋まっていた。この日の目玉は、獅子と竜の踊りだ。通りの角には爆竹を並べ、威勢の良い音に合わせて獅子と竜が舞う。しかし、問題は、こんなときでも交通規制をしないので、人でいっぱいの本通りに車が入ってくることだ。こんなところに入り込んだら出ようがないと思うのだがなんとも理解しがたい。 さらに川岸の屋台で、格安の中華料理を堪能しようと思ったが、さすが正月、たくさんの人で席がない。そこで、すぐそばの普通の中華料理屋に入ったが、種類も少なくて、値段も高いので、誰も入っていない。そこで、食べていると、見覚えのあるフィリピン人を見かけた。そうしたら、向うから「Mr. Shiga?」と声をかけてきた。20年以上前、私が駐在員として運営をしていた会社のエンジニアーだったが、まだ、その会社に勤めているという。社員数は、1000人を超え、契約社員が600人、合計1600人の社員を抱える大会社に育っているそうだ。 この後、同行した息子さんの希望で、ゴーゴークラブやナイトクラブに足を運んだが、こんなご機嫌なお父さんを見るのは久しぶりとのことだそうで、案内の甲斐があったというものだ。

チャイナタウンの旧正月2015年4月12日


当たり前のところには、自分たちで行くから、自分たちだけでは行けないようなところに案内して欲しいというちょっと変わった案内を頼まれた。すなわち、フィリピン人でも憚れるようなスコーター(スラム)、下町などにいたく興味があるというご夫婦だ。 そこで、ジェーンの兄、アランに案内を依頼して、彼の知り合いが住んでいるというパサイ市のマリバイ、トラモ地区のスコーターエリアに向かった。フィリピン人にとっても、つてなしでスコーターに入るのは危険きわまりない行為なのだ。 普 通の通りから一歩はいると、川沿いにスコーターは広がっていた。海岸や河岸は防災の関係で、一定の範囲は国有地となっている。そこを違法に占拠(スクワッ ト)しているのがスコーターだ。国有地は誰のものでもないから、危険な思いをしてあるいは非情に追い出しに躍起となる役人はいない。 スコーターだからと言って、皆が皆、悪い人ばかりとは思えないが、行くところがなくなってたどり着いた人も多いから、そこの住人以外にとっては、危険人物が多いのだ。特に、日本人がつてもなくて入り込んで行ったら、そのまま出てくるのは至難の技だろう。 中に入ってみると外見とは裏腹に部屋の中は意外とこぎれいにしている。また、洗濯物がやたらと干してあり、フィリピン人の清潔好きは、ここでも感じられる。同行した、奥さんは、慣れればここでも暮らして行けそうと感想を漏らしていた。皆、なつっこそうに、ものめずらしげに、こちらを眺めている。なかなかかわいらしい少女もいて、ジャパ行きさんの故郷を見る思いだった。 ジャパ行きさんと親しくなって、結婚の申し入れに実家を訪ねると、そこはスコーターでショックを覚え、別のところに二人の家を構えると、家族一同が移り住んできてしまった、などという話が現実味を帯びてくる。 消防車などは、中に入れるはずもないので、一旦、火事が発生したら、自然に鎮火するまで手の施しようがないと思う。特に、この辺は、上へ上へと積み木のように部屋が伸びているので、上階の人は逃げようがないだろう。どういうわけか、ここのところスコーターの火事が目立つ。 ちなみに、案内をしてくれたアランの知り合いは、本当の話かどうか知らないが、ヒットマン(殺し屋)で、警察でも一目を置いている悪だという。しかし、我々の足元を気にしたり、気のよさそうなおじさんだった。 バクララン スコーターはバクラランに近いので、その後、バクラランの商店街に向かった。ここは、南のカビテ県の玄関口で、人々でにぎわう。ここにあるのが南のあめや横丁の商店街だ。無数の一坪ショップが軒を並べ、衣料品、靴、バッグなどを売っている。入り口には、北のキアポ教会の向こうを張って多くの信者を集めるバクララン教会があり、奥手はLRT(高架鉄道)の終点だ。 トンド 次の向かったのが、東洋一といわれるスラム街のトンドだ。ここも無数のバラックが立ち並び、一種異様な雰囲気をかもし出している。もともとここは、港の荷物、あるいはマニラ首都圏のゴミ捨て場、スモーキーマウンテンがあったところで、そのゴミを糧に生きている人々がスラムを形成しているのだ。 キアポ […]

スコーター潜入 2015年4月7日