Daily Archives: October 20, 2013


3日前にジェーンが、大きなサングラスをしながら、何か異様な雰囲気で帰ってきた。「手術をしてきた」と言って、サングラスをはずしたら、目の周りにたくさんの絆創膏がはりめぐされていた。 しばらく前に、無料の美容整形手術を提供されることになったと話をしていたが、目の周りのたるみ、脂肪を切除したとのことだ。手術は簡単に終わったそうだが、今のところ、お世辞にも見られたものではない。KIANが「ママは、ハロウインパーティで優勝するだろう、そのまま行ってもモンスターのようだから」と称したそうだ。 1週間もすればよくなるのだろうが、20~30才老け込んでしまったような気がする。女も男も年を取ってくるとしみやそばかす、皮膚のたるみ、しわなどが増えて、若々しさあるいはみずみずしさを失ってくる。これは当たり前のことなのだが、特に女性は若さを保とうと、努力と金を惜しまない。まさにアンチ・エイジングがビッグビジネスとして着目される所以だ。 私自身もアンチ・エイジングには多いに興味はあるが、見てくれよりも、中味、すなわち体力と知力の若さを保ちたいと思っている。これは、偏に体と頭を使うこと、すなわち現役でいることに尽きると考えている。従って、努力はしても金は使う気はない。 手術を行ったのは、同じプライム・シティ・コンドに住むデ・グズマン医師で、有名な美容クリニックを経営するベロの先生でもあり、この世界の大御所だそうだ。彼は、ジェーンと共にプライム・シティ・コンドの管理組合の理事でもあり、そんなわけでジェーンと親しい。先のジェーンの結婚式にも参加した(写真前列左端)。 彼はマニラのエルミタにクリニックを構えており、今回の手術も有料とすれば5万ペソ程度で、ペロよりも大分割安で、しかも技術レベルは上だそうだ。ベロの場合は宣伝費などに金をかけているから、その分割高になる。日本での手術料はわからないが、多分、この数倍なのではないか。  美容整形のみならず、インプラントなどの歯の治療、レーシックなどの目の治療なども日本に比べたら、同じレベルで数分の一で治療ができるので、海外からの医療目的の訪問客も多いと思う。フィリピン観光省なども力をいれているようで、メディカル・ツーリズムのブームの到来が近いような気がする。  

ジェーンが美容整形に挑戦 2013年10月20日


外国では、ちょっとした習慣の違いから、とんでもないひんしゅく、あるいは誤解を生じ人間関係ににひびが入ってしまうことがある。外国に行って、日本流を押し通したとしても、周囲が理解せず、とんだピエロを演じてしまうことになるから、その国の習慣にはいくら気を使っても使いすぎるということはない。  その一つが、フィリピンでは、恋人や夫婦が外で食事をするとき、彼ないし彼女は必ず隣に座るという習慣だ。すなわち、認め合った二人は必ず仲良く隣同士に座るのだ。これが、あなたの彼ないし彼女に対しての礼儀であり、そしてまた、第3者への意思表示でもある。日本では通常、対面で座るのが習慣だが、これは話し合うのには最適だと思うが、親しい仲でもそうでなくても同じであって、第3者からは区別がつかない。   夫婦は当然のごとく隣り合って座り、子供もその隣にすわる。隣は彼ないし彼女の優先席なのだ  しかし、フィリピンでは男と女が隣り合って座っていたら、その二人は夫婦ないし恋人同士であって、それ以外の関係ではありえない。要はその二人ができていると世間にアナウンスしているのだ。だから、仮にあなたが彼女を対面に座らせたとしたら、彼女は、「ああ、そうなんだ、あなたは私を愛していないのだ」と認識して、彼女は距離をおくだろう。逆に、彼女が対面に座ったとしたら、「私は、あなたの恋人ではありません」という宣言だ。  なぜ、恋人同士が隣にすわるのか、これは、フィリピン人に質問しても、フィリピン人にとっては、あまりに当たり前なので、答えが返ってこない。多分、対面では距離があって、スキンシップというわけにはいかないし、ひそひそ話もできない。となりに座って体を接しあい、スキンシップをエンジョイするのが恋人同士の距離なのだ。一方、食事時といえども他人である異性を50cm以内の至近距離に置くのは身の危険を感じるのかもしれない。 KIANもガールフレンドを家に連れ込んで並んで座っているが、話すこともないようで、二人ともゲームにいそしんでいる  ここで注意しなければならないのは、やたら、異性の隣に座ってはいけないということだ。そこは恋人の指定席だから、そんな関係にないあなたが座ったとしたら、彼女にとって、あなたが恋人なのだと周囲に宣言していることになるから、本人は、とても恥ずかしい思いをする。もし、傍に本命の彼がいたとしたら、あとで内輪喧嘩になることは目に見えている。そんなことをしたら、彼女は二度と会ってくれなくなるだろう、彼とあなたとの関係もおしまいだ。何故、彼らとの関係が壊れてしまったのか、疑問に感じていたら、そんなへまをやらかしてしまったのかもしれない。  カラオケなどでは、当然のようにGRO(ホステス)がとなりに座ってくるが、これは、商売柄、店内ではうたかたの恋人役になるのだから、当然だ。しかし、外へ出たら事情は違う。誰とでも平気でとなりに座る女は、尻軽女として世間から軽蔑されるのだ。 SMデパートであっという間に売り子をものにしてしまったKIAN   ちなみにフィリピンでは酌をするという習慣がない。皆手酌で、好きなときに好きなだけ酒を飲む、決して他人に無理強いをしない、極めて合理的だ。だから、女性が男性に対して酌をするということは決してしない。カラオケでは GRO(Guest Relation Office、要はホステス)は酌をしてくれるが、これは商売だからだ。フィリピン人向けのクラブに行くと、ウエイトレスは酌はしても、GROは酌をしない。だから、日本の女性が男性に酌をするのは大変奇異に見え、商売女かと誤解されるから、決して酌をしてはいけない。フィリピンでは強いて言えば、酌をするのは男性のほうなのだ。

恋人とはいつでもどこでも隣同士 2013年10月20日