Daily Archives: August 1, 2008


ビアハウスとは文字通りビールを飲ませる場所だが、日本のビアガーデンやビアホールと違い、女性がお相手をしてくれる場所だ。もちろん相手をしてもらうためには、その女性にビールをご馳走しなければならないが、自分が飲むと50ペソとかせいぜい100ペソ止まりで、大変安くてうれしいのだが、女性の場合の料金は200とか300ペソもする。しかしそれ以外は基本的に何もかからないので、よしとするしかないのだが。 ビ アハウスはフィリピーノ庶民の癒しの場として、全国津々浦々にある。横丁で、はでなピンクや赤い光があったらそこはビアハウスだ。中では若いけれど もちょっと太目の女性が退屈そうに客を待っている。あるいは下手な歌をがんがん歌っている。中にはいるとママさんらしきおばさんが女性はいかがです か、とまずは聞いてくる。面食いの私にはまず誰も選ぶことができないのだが、仕方がないから、一番若い人などといって、人任せにしてしまうことになる。それでビールということになるのだが、彼女たちは、よくまあと思うほどビールをガブガブ飲みする。だから大概の女性が太っているのだ。 ビアハウスの女性は連れ出しができる店もあるそうだ。地方では1000とか1500ペソ程度ですむそうだが、女でさえあればなんでも、というような人向きかと思う。特にタガログ語がほとんどできない私にとっては会話を楽しむこともできないし、なんともお付き合いのしようがないのだ。 マカティ市内でもちょっとはずれるとビアハウスが点在している  アルバイ ポランゲ 私 の家のあるビコール地方アルバイ県周辺のビアハウスで働く女性はほとんどポランゲという町の出身だそうだ。ポランゲでは女の子が生まれると両親が大変喜 ぶそうだ。この子が大きくなったら売春婦として働いて家計を助けてくれるといって。そんなことが今のご時世にあるはずがないと、巷のことに詳しいある女 性に尋ねてみたが、本当だというのだ。そうなったら、その本家本元のポランゲにあるビアハウスに、ことに真偽を確かめに行くしかない。しか し、私の農場から車で一時間もの距離にあり、夜中、酔っ払い運転をするわけにもいかず、長い間、実現しなかった。 先 日のホリーウイーク明けの日曜日、日本からの訪問客とともにフィリピーノの案内で伝説のポランゲを訪問した。小さな街で、ことの真相は確かめることは […]

豆辞典 ビアハウスは庶民の遊びどころ


        キ リスト教徒が大半を占めるフィリピンでは、人生の最初のビッグイベントはバプティスマル(洗礼式)だ。世間への紹介を兼ねたバプティスマルでは両親の親 戚、友人、等が集まり、両親の資金力に応じて盛大なパーティが行われる。バプティスマルの儀式により、クリスチャンとして認められる一方、不病息災と幸 せな生涯を送ることができると信じられている。バプティスマルは原則として生後1年未満に行われるが、両親のパーティ資金の都合により、1歳を過 ぎてから行われることもある。通常は節約のため、1歳の誕生日を兼ねて行われることが多いようだ。 洗礼式の名の通り、頭に水をかける どこでもやり方は同じ(フィリピン人夫婦の次男の洗礼式)  フィリピン人は見栄っ張りで外国人が好きだから、あなたの知り合いに子供が生まれたとしたら、まずニノン・ニナン(God Farther・Mother) になってほしいと頼まれるだろう。これを決して断ってはいけない。友人であるフィリピーノと家族としての絆を築くチャンスでなのだ。ニノン・ニナン になると生涯、後見人として誕生日やクリスマスにはギフトをやり、そして就職の世話など、何かと面倒を見てやらなければならない。一方、その子供はあな たをファミリーの一員として一生忠誠を誓うのだ。したがって、両親は、出来るだけ力のある人、地元の有力者やお金のある外国人を依頼しようとする。ち なみに、かのマルコスは10万人の子供のニノンになったそうだ。 バプティスマルを無事に終えて喜びのご両親(日本人とフィリピン人のカップル) […]

豆辞典 バプティスマル(洗礼式)は人生のスタート



フィリピンでは、例え幾つになっても誕生日は、一年間に一度だけ誰もが自分に着目し祝福してくれる大切な行事だ。どういうわけか、皆お互いの誕生日を承知していて、その日が来ると“Happy Birthday”と声をかけあう。何とも友達がいがあって良い習慣だ。特に高齢者の誕生日は、長寿ということで特に祝福される。 歯科医小林さんの69歳の誕生日は盛大なものだった 来客に挨拶する小林さん 事務所では、ある日突然、スナックや昼食が皆に振舞われる。聞いてみると名前も聞いたことのない職員の誕生日だというのだ。フィリピンでは誕生日を向かえた人が皆に振舞わなければならない。これを“Blow out”といい、ポケットを空にしてまで皆に振舞うのだ。だから皆お互いの誕生日を覚えているのだろう。“Happy Birthday”と声をかけるのは、昼食を振舞って頂戴という催促でもあるのだ。もちろん誕生日プレゼントを上げるのはごく親しく大切な人あるいは恋人くらいで、ひたすら“Happy Birthday”の一言で振舞いにありつく。 バースディは事務所全体で祝うのが慣わしだ 薄 給職員にとってこの出費は痛手だろう。しかし、これをやらないと“けちんぼ”と陰口をたたかれるので、ひたすら皆、無理をする。だから私は誕生日を内 緒にしている。誕生日プレゼントをくれそうな人だけに教えるというわけだ。というわけで当事務所では毎月一度誕生会を開催して、その月に生まれた人を 祝うことにしている。もちろん費用は会社持ち。それでも個人的に宿舎で別途一人一人誕生会をやっている。これがフィリピーノの最大の楽しみなのだす。 今月は、この4人が誕生日を迎えた

豆辞典 いくつになっても誕生日はおめでたい