配偶者ビザと退職者ビザ、どっちが得か?


フィリピンで永住ビザを取得する方法として、一般的に退職者ビザ(SRRV)とクオータビザがある。クオータビザは発行枚数が年間50枚と限定されているので、確実にビザが取れるのがSRRVだ。この他に、ノンクオータビザと呼ばれ、フィリピーノの配偶者に発行されるビザがあるが、フィリピーノと結婚している日本人から、質問されるのが配偶者ビザとSRRVとどっちが良いかという質問です。

確かに、配偶者ビザは2万ドル(50歳以上)あるいは5万ドル(35歳以上、50歳未満)の定期預金の要求がなく、簡単そうだ。しかし、例えフィリピーノと結婚していても、フィリピンに永住するのだと決意しているとしたら、SRRVを取得すべきだ。なぜなら、

SRRVは、 退職者が自分でビザを取り消さない限り一生有効なビザであり、退職者本人に決定権がある。退職者がそう希望する限り、一生フィリピンに滞在することが出来るビザだす。一方、配偶者ビザはフィリピーノと結婚している限り有効なビザで、離婚などすると権利を失う。すなわちフィリピーノ配偶者の意志で取り消すことが 出来るビザなのだ。すなわち、退職者が希望しても、相手の意志次第で取り消されてしまうのだ。その場合、改めて別の永住ビザを手配しない限りフィリピンに長期に滞在することができない。

さらに、配偶者との関係がうまく行っている間は、配偶者とその家族があなたを守ってくれるが、いったん仲がこじれると、もはや誰もあなた守ってくれない。しかしながら、PRAはSRRV保持者のフィリピンでの家族を標榜し、いつでも退職者の味方だ。政府機関があなたを守ってくれるという、強い味方がいるのだ。

一方、SRRVは簡単な手続きで、合計3週間程度で取得できるが、配偶者ビザはあれやこれやと色々な追加書類を要求され、4ヶ月程度かかかるようだ。しかも最初に発行されるのはProvationと呼ばれる仮のビザで、1年後再度申請しなければならず、大変手間がかかる。実際問題、手続きそのものの面倒くささは似たようなものなのだろう、要は取り扱う機関(イミグレーションとPRA)の姿勢の違いにあるのではないかと思う。

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