豆辞典 島国フィリピンの空の旅


フィリピンは群島国家であるためにちょっとした旅に出るには船か飛行機に頼らざるを得ない。たとえルソン島などの同じ島の中でも高速道路や鉄道が発達していないのでいきおい飛行機に乗ることになる。ちなみに高速道路はマニラの南北に130km程度、鉄道はなんとマニラからビコールのレガスピ間470kmの一本だけだ。一方、船や飛行機はほとんどの都市やリゾートを結び、大変便利だ。

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国内ターミナルに並ぶセブパシフィックの飛行機

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セブパシフィックの飛行機は新しくてきれい

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機内も大変清潔だ

主な航空会社はフィリピンエアライン(PAL)、セブパシフィック、エアフィリピン、アシアンスピリットの4つで、特にマニラーセブ、あるいはマニラーダバオ間などは上記4社が乗り入れ、しのぎを削っています。このほかにパラワンなどの離島のリゾートにセスナなどの小型機で送迎する中小の航空会社がたくさんありますが、これらはリゾートと提携しパッケージで客を確保しています。

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スチュアーデスさんも庶民的な感じ

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生まれて初めて飛行機に乗るアラン一家、まずは記念撮影

PALは ご承知の通りフィリピンのフラッグシップだが、その他の会社も若干の国際便も運行している。現在、セブパシフィックとエアフィリピンは、格安チケット を発行しており、十分なゆとりを持って予約すると、バスや船並みの価格で旅をすることができる。格安チケットの値段は日によってことなり、ホームページ で安い日を探して旅をするのがコツだ。ちなみに従来PALのみが運行されていたマニラーレガスピ間は従来の6千数百ペソ(往復)だったものが、セブパシフィックが就航して以来、約3分の1の2千ペソ程度にディスカウントされている。一番良いバスで往復1800ペソだからほとんど変わらない。なお、ここでいう格安チケットは日本のように団体割引のチケットをばらで売るのではなく、航空会社そのものが安いチケットを発行しているのだ。ただし、格安のため、飲み物等は有料だ。

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セブパシフィックのチケットオフィス

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セブパシフィックのルートマップ、フィリピンの主要都市を結んでいる

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エアフィリピンのチケットオフィス

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エイシアンスピリットのチケットオフィス

各 都市へのフライトスケジュールおよび運賃ならびに予約は航空会社のホームページにアクセスしてほしい。ただしクレジットカードで支払うか、所定の期日までに チケットオフィスに行って支払いを済ませないとキャンセルされるので注意してほしい。チケットオフィスはロビンソンやSMなどの有名デパートあるいはドメスティックエアポートにある。大変混んでいるので十分な時間を見込んで行くこと。またチケットに記載された名前のスペルが間違っていたりすると空港でパスポートあるいはIDと照合され、入場できないこともあるので、チケット受け取りの際は必ず記載事項を確認しなければならない。

格安チケットの値段は、88ペソ、298ペソなどと目を引く値段が示されているが、実際はそれに、保険、ガソリン、税金等が500~1000ペソ前後上乗せされるので気をつけてほしい。それでも従来の3分の1程度と航空運賃の革命ともいえる状況だ。飛行機で旅をするなら、今がチャンスといえる。

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ちょっと目を引く格安プロモの看板

これらチケットを自分で手配するのが面倒くさいという方は、旅行会社に頼るしかない。日系の旅行会社がいくつかあるが、フレンドシップツアーがお勧めだ。事務所はドーシットホテルの2階にあるが、格安チケットは扱わないことがあるので要注意。

PALはマニラ国際空港(NAIA)に専用のターミナル(ターミナル2 )を持っており、国際便も国内便もそこから発着する。できたばかりで大変きれいなターミナルだ。一方、その他の航空会社はManila Domestic Passengers Terminal(国内便ターミナル)を使っている。こちらは少々くたびれているが、時間帯により荷物検査とチェックインカウンターが大変混雑しているので、国際便と同じように2時間以上前に空港に着くようにしないと、思わぬトラブルをこうむることがある。

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PAL専用のターミナル2

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ターミナル2の国内便乗り場

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PAL以外の国内便ターミナル

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チェックインカウンター、時間によっては人であふれかえる

空港に入るためにはチケットの他にパスポート等の身分を証明するIDを示す必要がある。フィリピン人を同行する場合、何のIDを持っていないことがあるので事前によく注意する必要がある。チェックインのあと空港使用料として200ペソ支払う。地方航空では30ペソ(レガスピ航空の場合)などと大変少額だ。荷物検査は大変厳重で靴も脱がされる。ライターや液体も原則持ち込み禁止。ただし、子供のミルクや薬等は限定的に持ち込むことができるようだが、なるべくチェックインする荷物に入れておいたほうが安心だ。

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空港ターミナルへ入るための検査で長い行列ができる

ターミナルの待合室では簡単な食事、ドーナッツなどの軽食を取ることができる。ただしターミナル内は禁煙なので注意が必要だ。ドメスティックターミナルではチェックインカウンターから待合室に向う途中に喫煙室がある。ターミナル2では待合室のはずれに喫煙室がある。マッサージ室もあるが、つい気持ちよくなって飛行機に乗り遅れないよう気をつけてほしい。

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ドメスティックターミナルのの待合室

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荷物の受け取り場、チェックインした荷物を受け取った後、フィリピンでは必ずチケットに張られたタグと荷物のタグを照合するので、なくさないよう気をつけてほしい

ターミナルを出た後、クーポンタクシーが用意されているので、便利に利用できる(ターミナル2では右に進んで国際ターミナルとの境界の折れ目のところに事務所がある)。よく一般タクシーをつかまえて乗ろうとする人がいるが、苦労して乗ったとしても結局大差のない料金を請求されるので、ちょっと高いと思っても素直にこのクーポンタクシーを利用するのが賢い。マカティには330ペソから440ペソ、マニラ中心部には440ペソから530ペソで行ける。トヨタFXやイノーバを使っているのでたくさん乗れて便利だが、何よりもまして安全なのが売りだ。

 

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クーポンタクシーは新しくてきれい

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マニラ地区への料金表

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マカティエリアへの料金表

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