台風マリオ(16号)の影響で首都圏に豪雨 2014年9月21日


9月19日(金)、早朝、屋根をたたきつける雨音で夜中に目が覚めた。台風マリオ(16号は)ルソン島の北部を通過するということで、心配はしていなかったのだが、台風と季節風があいまって、首都圏に記録的豪雨をもたらせたものだ。

この日は、マニラ湾に近い下町のマニラ市マラテにご家族で宿泊中のゲストを昼ごろ空港に送る予定だった。しかし、マラテに向かう途中、ブエンディ通りやタフト通りがすでに冠水して通行できないというラジオの情報があり、運転手だけでは、いざというときの判断と連絡がができないので、私も同行することにして、家を出た。ちなみに、我が家があるマカティ市のサンアントニオビレッジ付近はめったなことでは道路冠水はしない。我が家、Prime City Condoは、さらに1.5mくらい高くなっているので、水の影響は全くない。

しかし、コンドの外のSt. Paul St.に出てみると、わずかだが水が出ている。こんなことは年に一回あるかないかなので、これは、やばいと直感した。早速、思い出しのが、2009年の台風オンドイによる、メトロマニラ全域が水没した時のことだ。この際、過去のブログを読み返してみると、大体、年に一度は、Prime City Condoの外の通り(St. Paul St.)は冠水しているようで、そんなときに限って、ゲストがいて、マニラの洗礼を受けてしまっているようだ。

恒例の洪水で思わぬ5連休 2013年8月25日
大洪水‐頼みの綱は自転車 2012年8月10日
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結局、マニラに向かう道は、すでに冠水してしまい、一切の車は通行できず、皆、自宅へ引き返していた。客へもその旨を告げて、タクシーで空港へむかってもらうことにした。ちなみに、この日は、学校と官庁は休み。念のため、PRAに行ってみたが、職員はいるものの、事務所としては休みで、来客の姿はなかった。マカティ市の中心街は高くなっており、冠水することはめったにないのだが、職員が近郊から通ってこれないので、休みにせざるを得ないのだ。

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表通りのパソンタモ通りに出てみると、脇へ抜けて、マニラ市方面に向かう道は完全に冠水して、人影あるいは車影は全くないが、勇敢なジープが果敢にも挑戦しようとしている。

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ブエンジア大通りまで行ってみると、やたらと車高の高い大型トラックが市民を載せて走ってきた。きっと、水に囲まれて身動きが取れなくなった市民を助け出したレスキュー隊だろう。

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足が浸かるくらいの浸水には慣れっこのマニラっ子は、肩を寄り添いながら、お出かけだ(左)。こんなとき、エンジンのない自転車(パジャック)がたよりになる。稼ぎ時とばかりに水にぬれるのがいやなレディを探している(右)。

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パソンタモ通りをさらにマカティスクエア(リトル東京)方面に向かうともはや車はいない。唯一、大型トラック(多分ゴミ収集車が)が水に浮かびそうになりながら走っているだけだ。ここでもパジャックは活躍しているようだ。われわれもここでUターンして家路についた。当方の車は、三菱モンテーロで、こんな時は百人力で、この程度の水ならなんとか走れる。

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