ショッピングの穴場、グリーンヒル訪問 2009年8月28日


  EDSA通りを北に向かいオルテガス・アベニューを左に折れてしばらく行くとグリーンヒルに出る。この付近には中国人のお金持ちが多く住んでおり、先ごろ無くなったコーリー・アキノの通夜もこの付近にあるラサール大学で行なわれた。ここにあるのがグリーンヒルズ・ショッピング・センターだ。ここはSMロビンソンなどの通常のモールと違い、デビソリアやバクラランにあるような無数の1坪ショップの集合体だ。したがってあたかもデビソリアやバクラランにいるような掘り出し物を探す気分を味わえる。それに冷房が効いたビルの中なので、快適なショッピングが楽しめる穴場だ。観光の本には詳しく紹介されていないので、日本人はほとんどみかけない。

CIMG0896s-4  「きんぷら」という意味のわからない店名の日本食レストラン付近で車を降りて中へ入ると、バッグ、ポロシャツや靴を売る一坪ショップの群れに圧倒される。しかも、そのほとんどが、シャネル、ルイビトン、バーバリー、コーチ、ディーゼル、アディダス、ポロ、などのコピー商品だ。それらの商品はほとんどが 1000円~3000円程度で売っているのだ。一つ一つの店は一坪以下だが、店内所狭しと商品が積み上げてあるので、恐ろしいほどの数だ。本物だとしたら天文学的な価格になるだろう。

CIMG1043s-4CIMG1058s-4 CIMG1047s-4CIMG1048s-4   バッグ売り場の横に広がっているのが宝飾品の店で、200店くらいはありそうだ。主にミンダナオで採れる天然真珠で作ったネックレスなどを売っているが、赤珊瑚のネックレスもなかなか良い。こっちの方は本物で高価なものとなると数十万円するものもある。しかし、天然真珠のネックレスでも1000円以下で買えるから、おみやげなどにもってこいだ。バッグや宝飾品にしても、向こうの言い値で買ってはいけない。半値位から交渉を始めるのが良い。なかなかうんといわなかったら、2個買うから半値にしろとか、帰るふりをするとかすると大抵OKとなる。

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  退職者の方がネックレスを2本買ったが、1000ペソ程度の売り上げに、今日最初の客で縁起が良いと、うれしそうな顔をしてくれた売り子は、ミンダナオ出身。この辺を歩いているとスカーフで頭をくるんでいる売り子が多いが、彼らはモスリム(イスラム教徒)だ。ちなみに彼女はクリスチャンだそう。

    バッグ売り場に混ざって、時計売り場がある。よく見るとほとんどがなじみの深いローレックスなどのブランド品(のコピー商品)だ。価格は1000ペソ程度からで、品質の高いAAA(トリプルA)などとなると、2000ペソ程度に値段は張るが、品質も本物に負けないくらいできが良いらしい。値段交渉のコツはバッグや宝飾品と同じ半値からはじめることだ。

CIMG0893s-4CIMG0892s-4   ローレックスの他にはカルチェ、ブルガリなどが定番だが、この日はバセロン・コンスタンチンを見つけた。オーディマ・ピゲやパティック・フィリップと並ぶ世界一の高級時計ということで、若いころあこがれていたものだ。30年以上前で200300万円していたやつだが、交渉の結果、2個で3,800ペソ (7600円)で買うことができた。一個3800円なら普通の時計が買えてしまうが、眺めているだけでもとても美しい時計だ。ペア・ウオッチなので1個は日本の妻にプレゼントするつもりだ。下の写真の時計の文字盤に小さな文字でくっきりと「VACHERON CONSTATIN  GENEVE」と刻まれている。

CIMG0937s-4CIMG0891s-4   後日、マカティ・スクエアの時計店を覗いたところ、Valentinoとかいうブランド名で、カルチェーやロレックスそっくりの時計を売っていた。デザインが似ているとはいえ、ブランド名が違うので堂々とショーケースに並んでいる。その価格を見てびっくり、なんとコピー商品を値切って買った価格のさらにその半値以下なのだ。となると例のコピー商品の仕入れ値は定価の3分の一か4分の一で、たとえ半値に値切って買っても、あのオヤジはしっかり儲けているようだ。

CIMG0986s-4  2階にあがると、紙幣を売っている店がある。一昔前の紙幣やコインを売っている。現在流通しているものもあるが、それらは番号が777777 888888などという縁起の良いもので、値段は300~400ペソで元の価値の15~20倍で売られている。その外、日本がフィリピンを占領していた時代の紙幣も売っている。案内した退職者はことのほか興味を抱き、大量に「Japanese Government」と印刷された紙幣を買い求めていた。

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  2階にはさらに大量の携帯電話の店が並ぶ。ほとんどの店が同じような商品を置いているが、目に付いたのがiPhoneだけを売る店だ。iPhoneはフィリピンでも憧れの最先端の携帯電話だ。最近中国製のiPhoneが出回り、5500ペソ(1万円強)で売られている。性能は本物より若干劣るようだが、見栄っ張りのフィリピーナの人気商品になっているようだ。

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  3階にはコンピューター・ショップが並んでいる。グリーンヒルは色々なコンピューター関連商品が安く手に入ることでも有名だ。中でも最新のソフトが100ペソ程度で手に入る。もちろん海賊版だ。 

 

 さらに奥の方には大きなフードコートがあり、60~80ペソ程度で色々なフィリピン料理や中華料理あるいは韓国料理を楽しめる。ブコ・ジュース(若い椰子の実の液)は一杯10ペソ、ココナツの殻にハロハロを盛ったユニークなデザートが40ペソだ(この店は1階にある)。同行した退職者はコンピューターゲームを親子で楽しんでいた。日本なら1回、100円なのが10分の一の5ペソ(10円)という安さにおおいに感激していた。しかも3回のおまけつきだ。

 

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  フィリピンに来たら、是非グリーンヒルを覗いてほしい。小さな予算で大満足の買い物が出来ること請け合いだ。

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